東京新聞
2014年1月24日
横須賀市の米海軍横須賀基地を拠点にする原子力空母「ジョージ・ワシントン」に代わり、来年に同型艦の「ロナルド・レーガン」が配備されるのを受け、岸信夫外務副大臣が二十三日、市役所で吉田雄人(ゆうと)市長と会談した。岸副大臣は、原子力艦災害をめぐる避難基準の統一に「議論や調整に一定の時間が必要で、具体的な目途を示すのは困難」とし、当面は現行の対策マニュアルに従うよう促す文書を渡した。これにより、避難基準が三つある矛盾状態が続くことになった。
会談冒頭で岸副大臣は「交代を通じて米海軍の存在感を維持することは、わが国の安全保障と極東の安定に寄与する。横須賀市民の懸念は承知している。政府として丁寧に説明する」と話し、原子力艦の安全性について、万全の対策をとるよう米政府に働き掛けるとした。
約二十分の会談後、取材に応じた吉田市長は、原発と原子力艦とで避難基準が食い違うことに「基準が三つある状況を良しとはしていない。できるだけ早く整理をしてほしい気持ちに変わりない」と引き続き、基準の統一を求める考えを示した。 (中沢佳子)
2014年1月24日
横須賀市の米海軍横須賀基地を拠点にする原子力空母「ジョージ・ワシントン」に代わり、来年に同型艦の「ロナルド・レーガン」が配備されるのを受け、岸信夫外務副大臣が二十三日、市役所で吉田雄人(ゆうと)市長と会談した。岸副大臣は、原子力艦災害をめぐる避難基準の統一に「議論や調整に一定の時間が必要で、具体的な目途を示すのは困難」とし、当面は現行の対策マニュアルに従うよう促す文書を渡した。これにより、避難基準が三つある矛盾状態が続くことになった。
会談冒頭で岸副大臣は「交代を通じて米海軍の存在感を維持することは、わが国の安全保障と極東の安定に寄与する。横須賀市民の懸念は承知している。政府として丁寧に説明する」と話し、原子力艦の安全性について、万全の対策をとるよう米政府に働き掛けるとした。
約二十分の会談後、取材に応じた吉田市長は、原発と原子力艦とで避難基準が食い違うことに「基準が三つある状況を良しとはしていない。できるだけ早く整理をしてほしい気持ちに変わりない」と引き続き、基準の統一を求める考えを示した。 (中沢佳子)