とあるスナックで
コー
ママ
コー
コー
昨日の話のつづきなんだが、3人がママから10万円を46回以上借りて麻雀をしていたら、その時のお金全部は(もちろん45回までの分は返済している)ママからの借金のお金だということだ。しかも利子分のお金が常に足りないということだ。麻雀を続けるには、ママから借金をし続けなければならないし、その額はだんだん大きくならざるを得ない。
ママ
だから、借金をしてまでギャンブルをしてはいけないという話でしょう、コーさん。
コー
いや違うんだ。世の中全部がこの話と同じだったんだよ。それが<債務貨幣システム>の社会だったんだ。
G・エドワード・グリフィン 著<マネーを生み出す怪物 連邦準備制度という壮大な詐欺システム> p-235
債務がなければマネーは消える
アメリカ人には、マネーサプライのすべてに債務以外何の裏付けもないという事実はなかなか飲み込めない。まして、全員が借金を返済したらもはやマネーは存在しなくなる。という驚くべき事実は思い描くことも難しい。しかしそれが事実なのだ。一セントも流通しなくなる・・・・すべての硬貨と紙幣は銀行の金庫に戻ってしまう・・・し、誰の当座預金にも一ドルも残らない。
要するに、すべてのマネーが消失する。
マリナー・エックルスは1941年当時、FRB理事だった。この年の9月30日、エックルスは下院銀行通貨委員会の公聴会で証言を求められた。公聴会の目的は、1930年代の不況につながる状況が生まれた(事)について、FRSがどのような役割をはたしたのかを探ることだった。委員長だったライト・バットマン議員は、FRSは1933年に20億ドル分の国債を購入する資金をどこから得たのか、と尋ねた。以下はそのときのやりとりだ。
銀行資産がすべて返済されたら、誰も銀行預金を持てなくなり、一ドルの貨幣も紙幣も流通しなくなるだろう。考えると仰天するが、そうなのだ。わたしたちは完全に商業銀行に依存している。流通している現金あるいは信用は、一ドル残らず誰かが借りているはずだ。銀行が人工的なマネーをたっぷりと創出すれば、わたしたちは繁栄する。しなければ飢える。わたしたちには永続的なマネー・システムはまったく存在しない。この事実がはっきりと呑み込めたとき、とてつもなく悲劇的で絶望的な信じがたい状況が見えてくる。
信じがたいが、事実なのである。>
G・エドワード・グリフィン 著<マネーを生み出す怪物 連邦準備制度という壮大な詐欺システム> p-235
債務がなければマネーは消える
アメリカ人には、マネーサプライのすべてに債務以外何の裏付けもないという事実はなかなか飲み込めない。まして、全員が借金を返済したらもはやマネーは存在しなくなる。という驚くべき事実は思い描くことも難しい。しかしそれが事実なのだ。一セントも流通しなくなる・・・・すべての硬貨と紙幣は銀行の金庫に戻ってしまう・・・し、誰の当座預金にも一ドルも残らない。
要するに、すべてのマネーが消失する。
マリナー・エックルスは1941年当時、FRB理事だった。この年の9月30日、エックルスは下院銀行通貨委員会の公聴会で証言を求められた。公聴会の目的は、1930年代の不況につながる状況が生まれた(事)について、FRSがどのような役割をはたしたのかを探ることだった。委員長だったライト・バットマン議員は、FRSは1933年に20億ドル分の国債を購入する資金をどこから得たのか、と尋ねた。以下はそのときのやりとりだ。
エックルス:わたしたちがつくりだしました。
パットマン:どこから?
エックルス:信用貨幣を発行する権利をもとに、です。
パットマン:それでは、政府の信用以外に裏付けは何もないのですか?
エックルス:それが我が国のマネーのシステムです。マネーのシステムで債務がゼロになれば、マネーもゼロになります。
パットマン:どこから?
エックルス:信用貨幣を発行する権利をもとに、です。
パットマン:それでは、政府の信用以外に裏付けは何もないのですか?
エックルス:それが我が国のマネーのシステムです。マネーのシステムで債務がゼロになれば、マネーもゼロになります。
銀行資産がすべて返済されたら、誰も銀行預金を持てなくなり、一ドルの貨幣も紙幣も流通しなくなるだろう。考えると仰天するが、そうなのだ。わたしたちは完全に商業銀行に依存している。流通している現金あるいは信用は、一ドル残らず誰かが借りているはずだ。銀行が人工的なマネーをたっぷりと創出すれば、わたしたちは繁栄する。しなければ飢える。わたしたちには永続的なマネー・システムはまったく存在しない。この事実がはっきりと呑み込めたとき、とてつもなく悲劇的で絶望的な信じがたい状況が見えてくる。
信じがたいが、事実なのである。
小林
< 銀行が人工的なマネーをたっぷりと創出すれば、わたしたちは繁栄する。しなければ飢える。わたしたちには永続的なマネー・システムはまったく存在しない。この事実がはっきりと呑み込めたとき、とてつもなく悲劇的で絶望的な信じがたい状況が見えてくる。信じがたいが、事実なのである。>
言い換えれば<銀行が人工的なマネーをたっぷりと創出する>ことは、永続的にはできないということでしょう。いつかは限界がくるということでしょう。返済できない人には(会社や国にも)銀行はお金を貸せないんですね。
そのことを山口薫は、<公共貨幣>の中の、第6章、そして第7章<債務貨幣システムはデット・エンドだ>でくわしく書いているんですね。
コー
そしてまた3人がママの店でゲームをするところに話を戻すと、延べ46回目の借金から金利分のお金が3人にはないんだよね。10万円借りてそして2万円の利息をつけて合計12万円をママに返すことはできないんだよね。どうしても2万円足りない。そこで借金をしなければならない、誰かが。そして47回目の借金をすると、10万円のうち、2万円は46回目の借金のまだ払っていない2万円の利息としてママに払わなくてはいけない。そうすると手元に残るのは、8万円だ。そしてこの47回目の借金を返す時には、10万円プラス2万円の12万円を返さなければいけないから、結局4万円足りないわけだ。
そしてこれはどこまで続けられるんだろう? 限界とはどういうときなんだろうか。
ママばっかりが得するシステムなんだな
ママ
何言っているのよ、私だけが悪いみたいじゃないのよ。だいたい、お金を借りなきゃいいのよ。借りるほうが悪いんだわ。
コー
生まれてから誰でも(お金)を使わざるを得ないじゃないかい、生きて行くためには。物々交換でいまさら生きていけないよ。その(お金)は誰かが借金しなければ、存在しないんだよ、ママ。
そしてそのお金には、必ず金利がついて返さなければいけないんだよ。
そしてそのお金には、必ず金利がついて返さなければいけないんだよ。
小林