とあるスナックで
コー
小林君、「信用創造」がだいぶ分かってきたんじゃないかい。
小林
そうですね、「商業銀行は、新規の融資を行うことで、銀行預金の形式の貨幣を創造する」ですよね。
コー
そうなんだ、そして借り手が返済することによって、この銀行預金形式の貨幣が世の中から消えていくという事だ。
「消えていく」というところが重要だと思う。貸出預金というものを銀行は無から創り出していけるが、貸し出す相手がいないと、銀行預金形式の貨幣は創り出すことができないという事だと思う、商業銀行は。
まずこのことを理解し、説明できないと、1929年の世界恐慌も、1990年代の日本のバブルとバブル崩壊も、そして今まさに進行中の中国の不動産バブルとバブル崩壊、そしてそこからどんどん「信用収縮」によって次から次と企業や個人や、そしてとうとう公的機関の破綻がどうして起きてしまうのかが、説明できないんだと思う。
天野統康の本 「フリーメイソン最上層部により隠されてきた民主主義の真の原理」に分かりやすい図があった。非常に参考になる。
人間の手にあたるところが、商業銀行だと思う。
ここで重要なのは、金融経済と実体経済に分けているところだと思う。