とあるスナックで
小林
ではまた「ブロックチェーン レボリューション」を読んでいきましょう。
P-5
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要するに彼が言いたいのは、インターネットで取引をするためには根拠のない信頼が不可欠であるということだ。インターネットのしくみ自体には十分なセキュリティが備わっていない。だから僕たちは、仲介者を神のごとく信頼するしかない。
それから10年後の2008年、世界的な金融危機が起こった。同じタイミングで、サトシ・ナカモトを名乗る謎の人物(またはグループ)がある論文を発表した。そこに書かれていたのは、ビットコインと呼ばれる暗号通貨を使った、P2P(ピア・ツー・ピア)方式のまったく新しい電子通貨システムの概要である。
暗号通貨が従来の通貨と違うところは、発行にも管理にも国が管理しないという点だ。一連のルールに従った分散型コンピューティングによって、
信頼された第三者を介することなく、端末間でやりとりされるデータに嘘がないことを保証する。
この一見ささいなアイデアが火種となり、コンピューターの世界を興奮と不安とイマジネーションで燃え立たせ、さらにはビジネス、政治、プライバシー、社会開発、メディア、ジャーナリズムなどのあらゆる分野に燃え広がった。
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コー
ところでブロックチェーンには、大きく分けて3つの型があると思うんだけど、その中のプライベート型ブロックチェーンは管理者がいるわけだ。だからその管理者を信用しなければならないわけだ。
ということは、上の(信頼された第三者を介することなく、端末間でやりとりされるデータに嘘がないことを保証する)という事に反することじゃないんだろうか。
俺はそう思うけどね、どうなんだろう。
俺は、プライベート型ブロックチェーンは、サトシ・ナカモトの理念とは真逆のものだと思うけどね。
小林
そうですね。そこが知りたいですね。