新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

父から子へ(テレビニュースから)。

2016年12月15日 | 今日の出来事

上図は、俳優・歌舞伎役者の香川照之氏の命式です。
1965年12月7日生れ(満51歳)身長171㎝。
東京大学文学部卒業。89年、大河ドラマ「春日局」で俳優デビュー。
2010年3月、『劒岳 点の記』で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。
俳優としては、カンヌ国際映画祭へ3度(出演作品は2度の受賞)、ベルリン国際映画祭にも招聘(出演作品受賞)されている。
彼の演技力は独特で、どんな役を演じても彼自身の存在や主張が渦を巻いている。
代々の歌舞伎の血がそうさせているのだろう。

父は、スーパー歌舞伎で有名な二代目市川猿翁、母は元宝塚歌劇団雪組主演娘約で女優の浜木綿子さん。
父方の祖父は三代目市川段四郎、祖母は女優の高杉早苗、叔父は四代目市川段四郎、叔母は市川靖子。
母方の祖母は元タカラジェンヌで宝塚歌劇団47期生の浜由里子。
芸能の血筋の中で生れたのが彼だった。

しかし、彼が1歳の時、彼の父は家庭を去り、3歳の時に離婚したという。
父親は家庭を去ってから歌舞伎で蘇生できたと言うが、残された母子には様々な想いが…
芸の道と家庭との両立は難しのだろうか…。
彼は青春期に様々な苦悶をしたらしい。
また、彼の東大卒の背景には、父親を越えたいという母親の思いを感ずる。

その後、父親との関わりは無かったが、俳優デビューした25歳の時、彼は父に会いに行ったそうです。
しかし、彼の父は、「私とあなたとは何の関係もありません。もう二度と会う事はありません。」と冷たく言い放たれたらしい。
その言葉の背後にあるものは…。
父の厳しい愛なのか…?

彼は46歳の時に歌舞伎界でデビューした(市川中車)。
俳優としての演技力や、彼の息子の歌舞伎界での後ろ盾になりたいという思いからだったとのこと。
歌舞伎は通常5~6歳で初舞台ということだが、彼の場合は46歳でのデビューだった。
彼は疎遠だった父に稽古を求め、仕事(歌舞伎)を通して父子(子弟)の関係を埋めることが出来たかもしれない。
親子の縁を断ったのも繋いだのも強い仕事(歌舞伎)への執念かも知れない。

社会の中で、何かを極め何かを得るには、何かを犠牲にする必要もある。
彼の場合は、夫婦や親子の情の時間が犠牲になったのかもしれない…。
親子代々、歌舞伎や芸の才能も引き継がれるが、それ以外の夫婦や親子の情の関係も引き継がれると思う。

彼の命式は…(生時不明ですが)
日干:乙の天干に正財と比肩とが並ぶ命式。
(財星と比肩とが並ぶ命式の一般的な特徴)
・個性が強く、人の好き嫌いがハッキリしている人が多い様です。
・人情的な優しさと、冷たさが同居している様な印象を周囲に与える人が多く、嫌やとなったら見向きもしないかと思えば、気に入った人にはよく尽くす所があります。
・家庭的に辛い経験をしている場合が多く、特に親子関係は人間関係の基本ですから大切にすると良い。(比肩が財星を尅すと父親との関係が薄くなる傾向がある。)

彼の場合、30代~40代の大運に乙酉 比肩、甲申 劫財が続いて出ていた。
月上の中心星である正財が年上の比肩と大運の比肩・劫財とでサンドイッチ状態で尅される期間でもあった。
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コメント (2)
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