新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

通関神(つうかんしん)

2021年06月02日 | 四柱・その他


四柱推命は日干を中心として年 月 日 時間の四つの柱でその人の運を観る占術です。
四つの柱ですので「四柱推命」というのですね…。
四つの柱の中で、日干は自分自身を表し、月上の天干星を中心に年上と時上の天干星の並びの関係を観ます(流派によって異なる場合もある)。
上記は生時不明の命式ですが…
月上の中心星の偏財を年上の比肩が水尅火と強く剋しています(偏財と比肩の並びの命式)。
偏財には…お金・家庭・優しさ・父親 等の意味があり、比肩はそれを剋す変通星です。
この様な並びの命式は…
・お金とそれを流す並び。
・家庭とそれを壊す並び。
・父親とそれを剋す並び。
・優しさと冷たさの並び。
五行図(丸い円)も水の比肩と火の偏財とに星(●)が固まっています。
特徴がある命式ですね…。
さて、この命式では時柱が不明ですが、時柱(生まれた時間)如何によって、命式が良くなったり悪くなったりします。
1. 一番嫌なのは…時柱に比肩が出ることです。
特に嫌なのが午後23時以降の時間、の壬子 比肩 帝旺(比肩)の時間です。
この場合、年時の柱の旺相する比肩が月上の偏財を強く剋します。
2. この様な命式の場合、時上に何が出ると良いのでしょうか…?
一番良いのは木の食傷(特に旺相する食神)と言えるでしょう…
木の食神が出ると、水の比肩が水生木と木の食神を生じ、水の比肩と火の偏財との間を取持つ形になるのですね…。
この様に、剋し剋される間に入って、命式を良くする星を「通関神」と呼びます。
3. 上図の場合、時柱に官星が出て、年上の比肩を抑えるのも良いと思います。

・比肩が財星を剋している場合、その通関神は食傷星。
・傷官が官星を剋している場合、その通関神は財星。
・財星が印星を剋している場合、その通関星は官星。
・官星が比肩を剋している場合、その通関星は印星。

・印星と食傷の並びの場合は、比肩が通関星の役目をする場合もある。
・偏印が食神を剋して倒食する場合は、偏財で偏印を抑えると良い。

同じ生年月日に生まれても、生まれた時間で随分と変わってくるのですね…。
生時は晩年運や子孫運・寿命等を表すと言われています。
生時不明の場合は、生まれた時間を推測して鑑定する場合もあります(推時法)。


クリックしてね
教室案内

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 吉凶神(神殺)…天徳貴人。 | トップ | 身旺と身弱。 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (丙午)
2021-06-03 16:09:03
生時不明の知人の命式です。

丙午
庚子
丙午

先生の書かれた内容と同様、比肩偏財の並びで三柱のみでみるとかなり強烈ですが、大出世を果たしたのは、きっと時柱に通神関があるのでしょうね。
この場合、やはり食神でしょうか?

大学進学で生まれ故郷を離れ、就職後は主に海外、向こうでの大活躍が評価されての出世とのこと。
若い頃しか知りませんが、とても頭が良く、負けず嫌いの努力家でした。

時柱だけでなく配偶者の命式も彼にとってとても良いのではと想像しています。
返信する
Unknown (丙午 様へ)
2021-06-04 09:55:41
比肩が強いので、故郷を離れて海外へでも行くと良い命式だと思います。時柱は晩年や子孫運等も表すので、男の子が居るかどうか…また、どの様な性格や仕事なのかで時柱を推測することも出来ると思います。
返信する

コメントを投稿

四柱・その他」カテゴリの最新記事