上図はある有名人(男性)の命式です。
彼の命式は…
秋(酉)月生れの甲(大木)です。
大木(甲)は柔らかい腐葉土(己)に根を張って育ちます。
彼の場合は、月干に己(柔らかい土)があります。
また、大木が育つには適度な水と熱とが必要です。
彼の場合は年干に壬(川の水)があります。
先祖の背景にインテリ(偏印)な背景もあるのだと思います。
また、日支と時干に午と丙の火(太陽・熱源)があり、奥様と子供さんが良い働きをされていたのだと思います。
さて、腐葉土から栄養をもらい、適度な熱と水分を吸収した大木(甲)はスクスクと育ちます。
大きく育った大木(甲)は伐採されて麓の製材所で柱や板にされ社会で活用されます。
大木は選定(酉)されて大きくなり、最後は斧やノコギリ(申)で切られて伐採されます。
伐採に適した季節は、秋から冬と言われています。
彼の場合は伐採に適した秋(酉)生れでした。
当方の流派で彼の命式を見ると…
天干の(変通星)だけ見ますと、月上の正財を中心とした偏印と食神の並び…正財も偏印も食神も女性的な星(変通星)ですので、
変通星の並びだけを見るとおとなしい方なのかな…と思いやすいですが、実際は男性的なしっかりとされた人格の持ち主です。
その理由は、日干:甲が育って社会で活用されるのに必要な全ての内容を持っているからです。
当方の流派では運命の土台がしっかりしている(五行の根本原理の良い)命式と言います。
続いて、十二運について…
・日柱の十二運は自分自身の運気のベース。
・月柱の十二運は社会的な成功運を司る。
・年柱の十二運は目上や先祖からの引立て
・時柱の十二運は磐円と子孫運
とも言われています。
彼の場合、日干:甲ですので、そこから、日支・月支・年支・時支を見ると、死・胎・絶・建禄となります。
時柱以外は弱い十二運とも言えます。
これは、晩年になるまでの彼の職業に影響していたと思われます。
そして、この日干から見る十二運を「逢う」十二運と言います。
また、十二運には居(座す)十二運というものもあります。
例えば、年柱の壬から申を見ると「長生」となります…この場合は、この人の年柱には恵があり、親や先祖からの恩恵をこうむりやすい。
月柱の己から酉を見ると「長生」となる…この人の月柱には恵があり、社会人として自分に長生の徳が備わりやすく、知性も発達する素質がある。
時柱の丙から寅を見ると「長生」となる…この場合は晩年も良い。
この居(座す)の働きは潜在的・補助的なものと言えます。
居と逢うの関係は、居で見た十二運がどの様に変化し、どんなところに落ち着くかを見る。
例えば、彼の場合…
時柱の十二運が居では長生だったが、逢うでは建禄です。
この場合、先天的には長生の強運がある人で、後天的な運気も建禄という、それを活かす強運があると判断することができます。
彼の場合、変通星が食神ですので、経済的な独立運が強いと判断できるでしょう…。
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