おせっちゃんの今日2

こちらでお仲間入りいたします。
よろしくお願いいたします

母の心・子どもの思い

2022-08-16 13:36:21 | いろいろ

お一人お一人のお顔が見えないのがブログですね。夏休み明けにアップした記事が、思いもかけず多くの方に読んでいただいたようで有難いことです。目を通しながら、子どもの行動を心配する母の心を考えました。

Kがピースマラソンに出場することについてはこんなやり取りがありました
〇 「この酷暑、どうするの」
◉ 「勿論出るさ」
〇 「無理じゃあない?殊の外の暑さだよ」
◉ 「暑さはいつものことさ」。これはもう決めたことのようだと母は黙る。ただ一言
〇 「無理はしないでね。時々無事を知らせてね」
◉ 「へいへい、毎年同じ言葉だね」。母と子では温度差が・・・

母は何時も心配して、子は軽くいなして出て行きます。出て行かない子どもでも困りますが。

私の頭の中には、母のことが思い浮かびます。古い記事の重ねてのアップですが、姉が高知の兄のところまで軍刀を届ける話が書いてあります。繰り返しになりますが、この時の兄は、18歳の姉が混乱の中届けた軍刀で上陸してくる米兵と刺し違えるつもりだったのだと思いますし、姉は届けたらすぐに引き返さないと脱走と思われるという立場だったとのことです。新型爆弾で列車は止まり、二駅を歩いたのです。

この状態をすべて見通せたわけではないと思いますが、息子と、娘と、送り出す母の思いはいかばかりだったかと思うのです。暑さの中のマラソンに送り出すだけで、胸を騒がせている自分が馬鹿らしく思えてきました。止めようと思う自由を持った走りです。平和の世の中での走りです。母である私も、走る息子も何という幸せ者かと思うのです。

思いはもっと過酷な親心・子どもの思いにさかのぼります。戦場に発って行く息子を送る母のこころです。今朝の朝日新聞「折々のことば」が切実に心にしみました。「すべての戦争は・・・自分が個人的には何の恨みもない赤の他人を殺すこと」。わが子を殺人者に送り出すことになるのです。勿論子どもも命をかけて。そしてそれに対する疑問や反対の意見は一切口にできない環境で。泣くことさえ許されず、おめでとう、万歳万歳で送り出すのです。この時の親のこころは。

Kは平和な時代を今まで生き、平和な世界を祈って、亡くなった人々に祈りをささげる目的で酷暑の中をひた走ります。体力が尽きて、最後は車でしたが、とにかく広島・長崎で黙祷できたこと、平凡な母は平凡にお疲れさまを言わせてもらいます。
この今の平和な社会は、これまでの幾多の親子の涙の上に成り立ったか、一歩一歩走りながら考えてくれたことと確信します。

平和が続きますように。
平和を守りましょう!!