私の夏休み中の徹子の部屋に、いしだあゆみさんが出演していました(8月11日)。この番組が好きで出来得る限り逃さず見ているとのこと。いろんな分野の方が、徹子さんの巧みな話術に誘われて、素直に隠さず語るそれぞれの生き方は本当に勉強になると言っておられました。
結婚をし、子どもにも恵まれ、夫はいい人で、自分が忙しく働くことも許し、幸せに生きてきたと振り返られ、徹子さんの「最高の幸せって何でしょうね。何を望みますか」という質問に対して次のように。
「歌舞伎の白鴎さん、あの方と奥様の日常がテレビに映ったことがあるのですよ。白鴎さんこんなことを。奥さんが送り迎えは車でやってくれるのです。忙しい日常の中で、二人きりで、ほんの何ということもない会話を交わすのはこの時間なのです。何を話しているって言われても、取り上げるほどのことはないごく普通の会話ですよ。でも私にとってこの時間が一番くつろぐのです。本当の幸せはこんなさりげない日常の、何でもない時間なのだなあ、と思うのです。と述懐しておられました。そうだ、と大きくうなずけました」
こんな静かな、何気ない幸せを作り守っていきたいと思います、と。
妹の夫は中西礼ですけれど、残念ながら、亡くなりました。優しい人でした。亡くなった時の顔が、全て救われたというような、穏やかなものでした。優しく暮らすということは、救われるということなのでしょうね。とのこと。
最後に徹子さん、今から何を望んでどう生きていきますか
子どもの頃から線香花火が好きでした。火をつける、大きくなる、華やかにはぜる。小さいながら華やかに。この時期は過ぎたかな。だんだん勢いは収まっていく、寂しいけれど、静かな時間。とうとう赤い火の塊になる。もう爆ぜない。
ここ迄あゆみさんが言った時、私はあとは静かに落ちるのみ・・・と考えました。あゆみさんは違いました。
「もう爆ぜないかもしれないけれど、まだ落ちないぞ、頑張ってみるぞ」ですと。