見るともなく見ていたテレビから聞こえてきた言葉です。
キチンと聞いていたわけでなく、慌ててメモった覚え書きだから、意味合いが違うかもしれませんが、書いてみます。
確か「新日本風土記」で、佃・月島の祭りの準備を放送してたのだと思います。ご多分に漏れず、ここもコロナ禍が災いして、2年ばかり祭は取りやめになっていて、今年3年ぶりの準備だそうです。
地域の人たちの伝統を重んじる、地域の絆がしっかり結ばれている祭りです。準備は長老の世話人の指揮に従って若い衆が働く。
世話人が言う。「怒鳴られながら成長していくのです」。
「これは学校では教えてくれない、絶対に。学校で教えるのは1+1=2。祭りから学ぶのは3にも4にもなる。ただそれが分かるのは、20年、30年あとになってのこと!!」。
伝統を教え込むには、かなり厳しい教育がなされる。江戸っ子の厳しい言葉も投げられるようです。今の学校教育では、これはパワハラと言われるかもしれない。でもそれが20年30年後に人間として大切な心の芯になっていくというのだろう。
以前書いたことがありますが、「そこに愛はあるんかあ」。双方に愛があればそこから大きな人の輪ができるはず。伝統はこうして地域に根付くのであろう。