昨日の夕方のニュース番組だったと思います。「赤ちゃんを公務員に採用した自治体」(言葉は違っているかもしれません)というニュースがありました。え??、あかちゃんを?!思わずテレビをのぞき込みました。
どこの話か聞き洩らしたのですが、こんな仕組みのようです。若いお母さんが(子育てはお母さんというつもりではありません。たまたまここではお母さんでした)ベビーカーや、おんぶ、抱っこで赤ちゃんを連れてご出勤。お母さんがではありません。赤ちゃんが公務員としてご出勤なのです。え?、どこに??
老人施設、詳しい説明はありませんでしたが、お年寄りのデイホームの部屋のようでした。
ここで、一日を暮らすお年寄りの所へ、赤ちゃんが来るのです。ちょっと戸惑ったきょとんとした子供も可愛いし、人なつっこい笑顔を見せる子もまた可愛い。子供は天使という言葉がそのまま素直に感じられる可愛さです。人生終わり近い老人は、誰しも寂しさも孤独も感じてここにきているかもしれない。そのご老人たちが急に相好を崩して幸せそうな笑顔になられる。おじいちゃんおばあちゃんの笑顔は今度は逆に赤ちゃんの純な笑顔を増やす。固かった施設の部屋が、穏やかな暖かさに満ちた広場になる。赤ちゃんは、見事な働きをしているのである。
お年寄りと・赤ちゃんの交流だけではない。公務員の赤ちゃんを連れてきたお母さん同士、お母さんとお年寄りの交流、そこには素晴らしい人の輪ができていく。
赤ちゃんが重要な、かけがえのないお役目をしてくれるんだそうです。
公務員です。お給料は? 紙おむつとミルクだそうです。
私はD町会の役員を長年勤めました。そのボランティア仕事の一つに、近くの10町会合同で「だいたらぼっち」というミニコミ紙を発行していて、私はその編集委員を引き受けていました。
ある時、施設紹介記事を書くために、こんな施設を訪ねました。三階建ての建物の、一階が老人の施設。2階が保育園。3階が障害がある子供たちの訓練所になっていました。別々の独立した施設なのですが、さまざまな行事などは合同で行うのだそうでした。
これが本当に有意義なのだそうです。一つの施設では出会うこともない、いろいろな人の交流で、世界が広がるのだそうでした。
この施設は、今は、廃校になった小学校の校舎を利用して同じように近く交流しているようです。
加えて、区民が気軽にお茶を飲んで、一寸おしゃべりできるようなコーナーも設けられました。
赤ちゃんも仲間入りできるといいね。