“神の子”にご褒美!マー君、高卒ルーキー3人目新人王 ― サンケイスポーツ(gooニュース)
20日に行われたプロ野球コンベンションで、楽天・田中将大投手(19)が、パ・リーグの最優秀新人に選出された。パの高卒ルーキーでは清原(オリックス)、松坂(レッドソックス)以来3人目の快挙。
生涯で一度きりのチャンスを逃さなかった。パ・リーグ新人王は文句なしで田中。高卒ルーキーの新人王は、ドラフト制導入以降では86年清原、99年松坂に続く史上3人目の快挙だ。
「野球人生で、新人王というのは一生に一度。すごい賞をいただいたと思う。うれしい気持ちでいっぱいです」
プロとして獲得した最初のタイトルを、田中は素直に喜んだ。同じ11勝を挙げた西武・岸と一騎打ちの争いが予想されたが、得票数は163対5の圧勝。野村監督から“神の子”と呼ばれ高卒新人歴代4位タイの196奪三振を記録するなど、存在感は際立っていた。
全力で駆け抜けた1年目。決して楽な道のりではなかった。「肉体的にも精神的にもつらい時期があった」。疲れが蓄積しだした5月過ぎには、すねの内側が痛むシンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)に悩まされた。
後半戦も10勝目、11勝目を目前にして足踏み。1カ月近く白星から遠ざかり、「早く勝ちたい。早く投げたい」と気持ちばかりが先走った。苦しみながらも、チームでただ一人先発ローテを守り抜いた田中にとって、新人王は何よりのごほうびといえるだろう。