Strawberryな生活

気になったことや,お気に入りのものなど,生活のメモとしてブログに残してみることにしました♪

甲斐駒に登ってきました!(2日目)

2011年08月09日 | 山歩き
さて,甲斐駒の続きです。

この小屋は頂上からは遠いため,この小屋の起床は3時30分とのこと。
しかもこの日は,午後から雨かもしれないからと小屋主さんのNICE判断(実際そのとおりとなりました)で3時起床。


宿泊客いっせいに起床なので,静かに準備をする必要もなく,3時15分にはそろって朝食。4時にはヘッドランプをつけて出発です。


スターと間もなく体長4センチほどのヤマネを発見。夜行性らしいです。




4時40分。仙水峠で夜明けを見ます。









しかし,ここからがこの山行の辛さが始まった。
夜明けを見た後は,ここから駒津峰に向かうのですが,
この道は標高差456Mの直登。なのに・・・そこから数分経つと,なんとなく身体に力がはいらず朦朧としてきて,思い出したのはお腹が痛くなる前の貧血っぽい感じ。
ふわーっとして来た。なんとなくお腹にも力が入らず,足も上がらない。
仙水峠で夜明けを見ながら,仙水小屋でくんだアルプスの源水を100mlくらい飲んだことを思い出した。・・・「しまった!水に当たったんだ」
そこから数十分は見る見る間に体力を消耗してしまった。
水あたりに気付いた時点で,同行の方に赤玉という生薬をもらって飲んだ。
落ち着くまでは「駒津峰まで頑張ったら,迷惑をかけるから,そこで同行者がピストンで山頂に行くのをひとりで待っていようか」と考えながら登る。

6時38分。先には目指す甲斐駒と摩利支天が見える。


7時。冷や汗をたらしながら,途中何度も休憩を頼んで,なんとか駒津峰
今思うと2時間も辛かったのかあ。






やっと写真をとれるくらいには回復。薬が随分効いてきた。
もう少し行けるかも。六方石まで頑張ろう!
ここからはかなり大きな岩を渡っての山歩き。
足の置き場に頭を使うが,却って気はまぎれる。


7時44分。しゃくなげは下に落ちていたが,高度が上がるとやっと散っていないしゃくなげがちらほら出てきた。


六方石の前後は大きな岩場で三点支持で降りなければならない下りも何箇所かあり,途中90度の岩場で足場を失った時には知らないおじさんに手を借りて降りる場面も。
それ以外にも,一歩一歩足の置き場を指示してもらいながら下りた場所も数か所。やはりアルプスは手ごわい。

8時。六方石まで着いた。・・・辛かったため写真はない。
おなかはすっかり落ち着いたが,体力消耗はひどかった。
でも,次の直登とまき道の分岐までは行ってみよう!と再び歩き出す。

8時14分。


8時18分。巻き道との分岐。直登はとんでもない。
しかし,最後はヤセ尾根といわれる白砂のガレた道。
これは昨年の燕のガレ場に比べればなんてことはなかった。

9時20分。山頂が見えてくる。見えてくるけれど,歩いても歩いても着かない。
朝に消耗した体力のせいで,身体も何となくしんどく,砂漠の中を歩くような精神的な辛さがあった・・・申し訳なくて,山頂も見えているため同行者には先に行ってもらい,トボトボとぼとぼひとりで何とか山頂まで辿り着く。







9時25分。山頂に着いた時には緊張感が解けて大泣き。







9時50分。下りの後半。
下りと行っても,それは普通に(腹痛は関係なく)大変だった。
というのも登りは単に体力消耗でよくわかっていなかったが,岩は大きく,UP DOWNは大きい。下りと行っても何度も登る。

10時6分


10時20分。かなりがれた道なのです。


摩利支天との分岐。


途中からはハイマツ帯にお花もちらほら











12時35分。双児山
間もなく雨。見る見る間に道は泥水が流れ出す。
思ったよりも下りは長く,木の根はすべる。レインウェアを着こみ,写真どころではない。
頭の中で私の使命は,「早く下りることよりも,安全に下山すること」となり,さらにカメカメスピードに拍車をかけ・・・
どんなに進んでもゴールにつかない。いつかは着くんだと励ますもすっかりこころは折れてトボトボとぼとぼ。

2時40分に北沢峠。
仙水小屋を出発したのが朝の4時なので,10時間以上経過というとんでもないコースとなった。

しかしまあ,それでも素晴らしい登山だった。

コースもなかなかバラエティに富んでいるし,頭を使いながら登ったり下りたりするところが多く,それがとても苦しいながらもとても楽しかった気がする(朦朧としていたので怪しい記憶ですが・・・)

でもそう思えるのも,同行のメンバーへの安心感,信頼感によるところが大きかった。登りながらも,何度も何度もそれを思っていた。

よって,今回もやっぱり「苦しいけれど楽しい登山」完了です。
(長々とお読み頂き,ありがとうございました!)