つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

紅花との乖離

2015-05-26 15:39:58 | 日記
初夏から夏にかけての昼下がりの午後。
仰向けに寝そべる。
乾いた匂いがする。

車のエンジンの音やタイヤがアスファルトを旋回している音が、絶え間なく基礎的な音として聞こえる。
時折、自転車のブレーキの音や、車のバック音もする。
隣りの家の電話の声がかすかに届く。
遠くで救急車が移動しているのは、たぶん本当だ。
私が音もなく呼吸をしていることも、たぶん本当だ。

平日でも休日でも、初夏から夏にかけての晴れた昼下がりにはいつもこの感じがする。
静かで穏やかな昼下がり。

冬にこの感じがないのは、窓を閉め切っているからか。


「“愛”って難しいですね」、「良い“愛”になった」と。
そんな話をしながらレッスンを行ったりする。

この仕事をするようになって、いろいろといただきものも増えた。
台湾のお土産です、中国のお土産です、うみぶどうです、りんごです、オーガニックのさつまいもです、有名店のクッキーです、あたり前田のクラッカーです、ドトールのケーキです、好きな作家の本です。
いつでもありがたく頂戴する。

金沢ご出身の方からいただいた「ふやき御汁」をひとつ開けてみる。
最中に詰まった乾燥具材に熱湯を注ぐと、最中の皮が破れて中から花の形をした麩やらわかめやら葱が出てくる。

最中の皮が昆布だしに溶けててろんてろんになる。
それでもちゃんと最中の皮の味がして、とても美味しい。

肉まんの皮とか、餃子の皮とか、クレープの皮とか、そんな皮の類が好きである。
しっとりとかぱりぱりとか、そういうのもいいけれど、皮そのものが持つほのかな甘みそのものが好きなのだ。


願い込め電車過ぎたら五月晴れ