つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

裏側の海

2012-03-23 00:35:40 | 日記
帰って家のドアを開けると、いい香りがした。
いつもと違う。

なぜだろうと辺りを見回すと、昨日の夜にティッシュに染み込ませたゼラニウムの精油の残り香だった。
そういえば昨日の夜、初めてこの精油を使った。
お店で香りを確かめていた時も、昨日の夜も、少しきつくて空気に馴染まない香りだと思っていたのを思い出す。

なぜさほどいいと思わないものを買ったのだろうかと思い返す。
たぶん、その時眼鏡をかけて音楽を聴いてマスクをしていたからだ。
という言い訳は妹だけはたぶんわかってくれる。

ワインも、開けたてから時間が経つと、空気に触れて香りが変わったり味が変わったりする。
良い方向へのその変化を確か「開く」ということを妹が言っていた。

ゼラニウムの精油もまた、開いたのだ。
一日経ってより良い香りになる。
きつさが抜けて、漂う空気と馴染む。

熟する、とも違う。
和する、というような。

ここで言う、開く、は、咲く、と似ていて、咲く、よりも穏やかで優しい。

匂いに慣れてそれを感じなくなることを「鼻がばかになる」と言ったりするが、私はそれがあまりない。
我慢できるとか我慢できないとかそういうことは置いておいて、「匂いは慣れない」と思っている。
だから「匂わない」ということにも敏感で、「匂わない」こともいい香りと同じくらい好きだ。


あることの実現可能性を考える。
ああ可能かもしれない、という想像ができる。

開いたゼラニウムと蕾のカサブランカ。



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