つぼみな日々

いろんな花の蕾をもっていたい。たくさんの花を咲かせたい。
言葉を紡ぎたい私のブログです。

バスルームで髪を

2012-04-08 20:49:11 | 日記
桜はそんなに、と言いながらちゃっかり、たぶん都内でも何番めかに混んでいる目黒川に出向く。
確かに私は花が好きで、人の多さは興醒めだが、江戸川橋が川の片方の桜に対し、川の両側からこぼれんばかりに咲く圧巻の中目黒の桜には「すごい」と漏れてしまう。

しかし桜の季節の中目黒に初めて訪れたが、こぼれんばかりの桜に、こぼれんばかりの人。
花好きでなければ私はこんな混雑は嫌だと思ってしまう。

ソメイヨシノのピンクは白に近いくらいに淡く、異様に寒い白の曇り空の色に近かった。
桜は、大量の木々に大量の花を枝いっぱいにもくもくと咲かせている絵が一番良いと思う。
できればバックはくっきりとした青空か、濃紺にライトアップされた夜桜が良い。

桜はそんなに、と言いながら自転車で近所を散歩中、今日は快晴の青空のコントラストが美しくて自転車を降りてふらふらと桜の方へ吸い込まれる。
ご近所にお住まいと思しき老夫婦がちらほらいるそれが何か知らずに入っていった鳩山会館。

高台から望む桜と、下から青空を望む桜。
花の脇から小さな新緑がもう芽吹いている。

均整のとれた椿と、高台の斜面に咲く小さな白い花にも携帯のカメラを向ける。
好きではない春の、大好きな花たちの開花の春。

花はいつも私に優しい。
枯れることも朽ちること散ることも、それが短いスパンで起こることに予め納得がいっていて一方的だからだ。
そしてまた季節が巡るとまた咲いてくれる安心感。
ありがたいなとその優しさを素直に受け取るだけだ。

家に帰ると、さらに新たに血色を帯びてきたソルボンヌの蕾に迎えられる。
その隣で血が通わなくなってきて茶色く褪色してきた花びら。
花びらを散らせない花の終末。

ポップな音楽がやけに優しい私の週末。



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