久しぶりに金曜日の夜の新幹線に乗る。
東海道新幹線は休日前となると、特に大型連休でなくとも必ず満席である。
新幹線代を払って立ち乗りなんてあり得ないから、本当は品川の方が断然近いのに東京駅まで戻って始発で席を取る。
ちなみに私がいつも使う新幹線の回数券は指定席は座れない。
駅の中のコンビニで買ったサンドイッチとおにぎりを開ける。
いつもは缶ビールとピーナッツ臭いこの時間の新幹線なのだけれど、今日は近くに缶ビールとピーナッツの人がいなかった。
おにぎりは美味しかった。
でも、漬けマグロだったけれど、明太子にすべきだった。
サンドイッチは美味しくなかった。
パンが美味しくなかった。
自分の中の美味しいを知りたくて、最近口にするものが美味しいのか否かを自分に問うことにしている。
あと、そのときに何が食べたいのか。
こちらの方が難しい。
食べられればいいか、という癖がついているので、そのとき自分が何が食べたいのか、いまいちよくわからない。
でも、たとえばこれが美味しそう!と手にとった物がイメージの味と違うことも多々あって、せっかく食べたい物が見つけられたのにそれはそれは残念な気持ちになる。
だったら最初から味のわかっているけどそこまで食べたいというわけではない物の方が満足が得られる。
そうなるとまた自分に食べたい物を問うということを怠り始めてしまうのである。
こんなにも外は梅雨の空気で、あのときから丸6年も経過して、私はあのときとは違う私で。
私は父への思いを認めたし、私は6年分老化もした。
七回忌にどういう仏教的な意味があるかは明日のお説法に委ねるとして、七回忌を迎える前に私は自分に向き合いたかった。
だから私はあれを書いた。
私のずるさはどこまでも続く。
絶対的に変わらないこと。
全然きれいなんかじゃない思い。
一方で、ある一側面の穢れようのない孤高の美しさの存在。
死ぬことというのは、もう全部が全部、生きていることと違う。
あまりにも圧倒的なその違い。
それを言えば言うほど、私のずるさは積み盛られていく。
でも、それでも、だって、どうしても、本当のことが私の中には確かにある。
だから、父が死んだことというのは、天から降ってきた私へのプレゼントだったのかもしれない。
プレゼントの中身は、“本当のことを言わせてもらえる券”。
私たちは、生きることに支配されている。
人生は時にファンタジーだけれど、決してゲームではない。
ずるさも浅ましさも冷たさも背負って、笑ったり怒ったり泣いたり笑ったりする。
東海道新幹線は休日前となると、特に大型連休でなくとも必ず満席である。
新幹線代を払って立ち乗りなんてあり得ないから、本当は品川の方が断然近いのに東京駅まで戻って始発で席を取る。
ちなみに私がいつも使う新幹線の回数券は指定席は座れない。
駅の中のコンビニで買ったサンドイッチとおにぎりを開ける。
いつもは缶ビールとピーナッツ臭いこの時間の新幹線なのだけれど、今日は近くに缶ビールとピーナッツの人がいなかった。
おにぎりは美味しかった。
でも、漬けマグロだったけれど、明太子にすべきだった。
サンドイッチは美味しくなかった。
パンが美味しくなかった。
自分の中の美味しいを知りたくて、最近口にするものが美味しいのか否かを自分に問うことにしている。
あと、そのときに何が食べたいのか。
こちらの方が難しい。
食べられればいいか、という癖がついているので、そのとき自分が何が食べたいのか、いまいちよくわからない。
でも、たとえばこれが美味しそう!と手にとった物がイメージの味と違うことも多々あって、せっかく食べたい物が見つけられたのにそれはそれは残念な気持ちになる。
だったら最初から味のわかっているけどそこまで食べたいというわけではない物の方が満足が得られる。
そうなるとまた自分に食べたい物を問うということを怠り始めてしまうのである。
こんなにも外は梅雨の空気で、あのときから丸6年も経過して、私はあのときとは違う私で。
私は父への思いを認めたし、私は6年分老化もした。
七回忌にどういう仏教的な意味があるかは明日のお説法に委ねるとして、七回忌を迎える前に私は自分に向き合いたかった。
だから私はあれを書いた。
私のずるさはどこまでも続く。
絶対的に変わらないこと。
全然きれいなんかじゃない思い。
一方で、ある一側面の穢れようのない孤高の美しさの存在。
死ぬことというのは、もう全部が全部、生きていることと違う。
あまりにも圧倒的なその違い。
それを言えば言うほど、私のずるさは積み盛られていく。
でも、それでも、だって、どうしても、本当のことが私の中には確かにある。
だから、父が死んだことというのは、天から降ってきた私へのプレゼントだったのかもしれない。
プレゼントの中身は、“本当のことを言わせてもらえる券”。
私たちは、生きることに支配されている。
人生は時にファンタジーだけれど、決してゲームではない。
ずるさも浅ましさも冷たさも背負って、笑ったり怒ったり泣いたり笑ったりする。
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