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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

採択以後の状況

2005年09月04日 | 平和憲法
「白鴎高校付属中学の教科書問題を憂慮する『白鴎有志の会』」の電子メール通信21・22号から一部転載。
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 7月末に報告したように、都教委は、あっという間に扶桑社採択を決定しました。

 全国の採択は8月31日までにすべて終了しました。
 (一部で未発表の地域がありますが。)

 「新しい歴史教科書をつくる会」の執筆した扶桑社の教科書は、歴史で0.38%、公民で0.19%程度と推計されています。 (私立を含む)

 公立中学で採択したところは、
 前回までの、東京の中高一貫、ろう・養護学校。愛媛の中高一貫、ろう・養護学校に加えて、
 新たに、栃木県太田原市、東京都杉並区、滋賀県の中高一貫校・河瀬中学です。
 (最後の滋賀県は、中高一貫校3校のうち、1校だけ31日に採択したもので、報道もあまりされていません。彦根にあります。)
 (大田原と東京都のろう・養護のみ、歴史と公民。他は歴史のみ。)

 愛媛県は県教委の姿勢から各市町村も採択可能性があると思われていましたが、結局どこも採択されませんでした。
 愛媛県の採択は、8月末でした。

 それに対して、東京は、7月末に、都教委が全都へ「範を示した」ことが影響したのかどうか、以前より「危ない」と言われていた杉並区が採択しました。
 杉並の場合も、もし都教委が終わってなかったら、いくら都は採択確実と言われていても、全都の中で最初に突出することができたか、どうか。

 中高一貫校は、4校合計で600人、ろう・養護学校も50人程度ですが、杉並は1区で2000名ほどもいます。

 なお、千代田区の採択は、歴史が帝国書院、公民が東京書籍でした。
 なぜ特に千代田区に触れたかと言うと、ここは「区立中高一貫校」ができるからです。
 東京都は全部で10校の中高一貫校設置をめざしていますが、東京にはもう一つ公立の中高一貫校の計画があります。
 都立九段高校を、千代田区に移管しての中公一貫化がそれです。(来年開校を予定)

 千代田区立ですから、ここの社会科は扶桑社を使わないのです。

 「都立中高一貫校」だけが、いかに異常か判ると思います。
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 今年の採択が終わり、「新しい歴史教科書をつくる会」が記者会見を行いました。

 それによると、さらに4年後に再度チャレンジすると言っています。
 
 細かくは、http://www.tsukurukai.com/01_top_news/file_news/news_050902.html  を見てください。

 下の方に、採択校一覧が、私立を含めて出ています。
 また「つくる会」の声明などが出ていますので、関心のある方は自分でご覧下さい。

 最後のところで自分たちで言ってますが、今回「3対2」で扶桑社以外を採択した地区が、いくつかあります。これを「惜敗率が高い」と表現しています。



『朝日新聞』の社説の、次の一節と、

 ■「教育委員会が一方的に教科書を選び、現場に押し付けるようなやり方は良くない。何の議論もないまま「つくる会」の扶桑社版が採択された」

『つくる会教科書市販本』のあとがきの、次の一節とが、

 ■「一部の採択関係者だけが密室で採択するのは、もはや時代遅れです。」

見事に符合していて、笑ってしまう。
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