東京・全国の仲間の皆さんへ。(転送・転載歓迎。重複はご容赦下さい。一部報道関係者にも送信しています。)
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。
■ 入学式処分についての報告
■本日の「入学式処分発令抗議・該当者支援行動」の中止のお詫び
都教委は5月28日(木)の定例会で4月入学式で「君が代」斉唱時に起立しなかった教員(M特別支援学校のEさん)の処分を決定しました。
そして、通常は、処分を決定した翌日該当者を呼び出して校長同席の下に都教委幹部職員から処分発令書が該当者に渡されます。
ところが、今回は、異例のことに、処分発令通知書が本人の自宅の郵便受けに入れてあるのを今朝になって発見したのでした。
そこで、急遽予定していた入学式処分発令抗議行動を中止にしたのですが、連絡が徹底せず雨の中支援の人が二十名程来てしまいました。丁重に事情を説明して帰ってもらいましたが、心からお詫び申し上げます。
(しかし何故か都教委の方も警備体制をしいていました。またいつものように公安警察も2名いましたが、彼等も空振りに終りました。)
■入学式処分取消を求めて都人事委員会に不服審査請求
本日、早速、東京都人事委員会に対して、都立学校入学式での「君が代」斉唱時の不起立を理由にした2009年5月28日付の懲戒処分に関する不服審査請求(処分取消請求)を行いました。
■入学式処分の内訳
<特別支援学校> 1名
減給10分の1・3月 1名(M特別支援学校)
*請求人(被処分者)の処分歴は、今回を含め過去3回。
●さて、今回の処分発令に関して異例の出来事がありました。
3回目の処分なのに何と減給10分の1・6月ではなく、「減給10分の1・3月」であったこと。(これはレアケースで、過去06年3月の都立H高校のIさんしか例がありません。)
以下、被処分者の会の「入学式処分抗議声明」です。ご一読下さい。
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入学式における「日の丸・君が代」不当処分に抗議する声明
5月28日、東京都教育委員会(都教委)は4月の入学式での「君が代」斉唱時不起立を理由に特別支援学校教員1名の懲戒処分を決定し、処分発令を強行した。処分内容は、減給10分の1・3月となっている。当該教員は、本日直ちに東京都人事委員会に不服審査請求を行ない、不当処分撤回を求めて闘い抜く決意である。
今回の入学式処分で、石原都政・都教委の権力的教育行政の象徴とも言える卒業式・入学式等で「日の丸・君が代」を強制する「(2003年)10.23通達」に基づく懲戒処分の数は累計で423名となった。2006年9月21日、東京地裁は、10.23通達とそれに基づく校長の職務命令は、「思想および良心の自由」(憲法19条)を侵害し、「教育の不当な支配」(改訂前教育基本法10条)にあたるとして、「『君が代』の起立・斉唱、ピアノ伴奏の義務なし」「いかなる処分もしてはならない」という画期的判決を下した。そして2008年2月、嘱託員採用拒否事件の判決において、東京地裁は卒業式や入学式の不起立のみをもって嘱託員の採用を拒否するのは(東京都・都教委)の「裁量権の逸脱・濫用」「不法行為」であるという判断を示した。しかるに都教委は、控訴中であることを理由に司法判断を一切無視して、職務命令を出すよう校長に圧力を加え続けている。被処分者には経済的損失はもとより、再発防止研修への参加強制、校長による恣意的評価や恣意的異動など、二重・三重の不利益が課せられている。一旦合格した再雇用の任用取消や、非常勤教員等の採用拒否も続き、被処分者は退職後の生活を脅かされている。
卒業式や入学式では、「君が代斉唱時に起立しない生徒に起立を促す」とわざわざ進行表に書き加える都立学校が急増している。生徒の輝ける前途を祝福すべき卒・入学式で、「日の丸・君が代」に忠誠を誓うことが全てに優先されている。国旗・国歌法制定時(1999年8月)の「保護者や生徒に強制するものではない」という国会附帯決議や政府答弁から逸脱した異常極まる事態が進行している。
だが、私たちは、処分を連発して「もの言えぬ教職員」を大量に作り出そうとする石原・都教委の目論みに対して「このまま泣き寝入りは出来ない」「間違っているのは都教委だ」と確信している。
「日の丸・君が代」強制と学習指導要領改悪による「愛国心」の強制は、表裏一体のものである。私たちは、生徒・保護者・市民と共に手を携え、東京の学校に自由を取り戻し教育の再生を実現するために、「日の丸・君が代」強制に反対し、都教委の暴圧に屈せず、不当処分撤回まで断固として闘い抜くものである。ご支援を心から訴えます。
2009年5月29日
「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団
共同代表 清川 久基 星野 直之
連絡先:事務局長 近藤 徹(前葛西南高校)
弁護団連絡先:白井 劍弁護士(東京あさひ法律事務所)
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HPの裁判・人事委審理一覧表を更新しました。
判決文・声明文なども入手できます。
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「日の丸・君が代」処分取消訴訟原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
被処分者の会HP↓(5月26日新規更新。アクセスして下さい。)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/index.html.
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被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。
■ 入学式処分についての報告
■本日の「入学式処分発令抗議・該当者支援行動」の中止のお詫び
都教委は5月28日(木)の定例会で4月入学式で「君が代」斉唱時に起立しなかった教員(M特別支援学校のEさん)の処分を決定しました。
そして、通常は、処分を決定した翌日該当者を呼び出して校長同席の下に都教委幹部職員から処分発令書が該当者に渡されます。
ところが、今回は、異例のことに、処分発令通知書が本人の自宅の郵便受けに入れてあるのを今朝になって発見したのでした。
そこで、急遽予定していた入学式処分発令抗議行動を中止にしたのですが、連絡が徹底せず雨の中支援の人が二十名程来てしまいました。丁重に事情を説明して帰ってもらいましたが、心からお詫び申し上げます。
(しかし何故か都教委の方も警備体制をしいていました。またいつものように公安警察も2名いましたが、彼等も空振りに終りました。)
■入学式処分取消を求めて都人事委員会に不服審査請求
本日、早速、東京都人事委員会に対して、都立学校入学式での「君が代」斉唱時の不起立を理由にした2009年5月28日付の懲戒処分に関する不服審査請求(処分取消請求)を行いました。
■入学式処分の内訳
<特別支援学校> 1名
減給10分の1・3月 1名(M特別支援学校)
*請求人(被処分者)の処分歴は、今回を含め過去3回。
●さて、今回の処分発令に関して異例の出来事がありました。
3回目の処分なのに何と減給10分の1・6月ではなく、「減給10分の1・3月」であったこと。(これはレアケースで、過去06年3月の都立H高校のIさんしか例がありません。)
以下、被処分者の会の「入学式処分抗議声明」です。ご一読下さい。
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入学式における「日の丸・君が代」不当処分に抗議する声明
5月28日、東京都教育委員会(都教委)は4月の入学式での「君が代」斉唱時不起立を理由に特別支援学校教員1名の懲戒処分を決定し、処分発令を強行した。処分内容は、減給10分の1・3月となっている。当該教員は、本日直ちに東京都人事委員会に不服審査請求を行ない、不当処分撤回を求めて闘い抜く決意である。
今回の入学式処分で、石原都政・都教委の権力的教育行政の象徴とも言える卒業式・入学式等で「日の丸・君が代」を強制する「(2003年)10.23通達」に基づく懲戒処分の数は累計で423名となった。2006年9月21日、東京地裁は、10.23通達とそれに基づく校長の職務命令は、「思想および良心の自由」(憲法19条)を侵害し、「教育の不当な支配」(改訂前教育基本法10条)にあたるとして、「『君が代』の起立・斉唱、ピアノ伴奏の義務なし」「いかなる処分もしてはならない」という画期的判決を下した。そして2008年2月、嘱託員採用拒否事件の判決において、東京地裁は卒業式や入学式の不起立のみをもって嘱託員の採用を拒否するのは(東京都・都教委)の「裁量権の逸脱・濫用」「不法行為」であるという判断を示した。しかるに都教委は、控訴中であることを理由に司法判断を一切無視して、職務命令を出すよう校長に圧力を加え続けている。被処分者には経済的損失はもとより、再発防止研修への参加強制、校長による恣意的評価や恣意的異動など、二重・三重の不利益が課せられている。一旦合格した再雇用の任用取消や、非常勤教員等の採用拒否も続き、被処分者は退職後の生活を脅かされている。
卒業式や入学式では、「君が代斉唱時に起立しない生徒に起立を促す」とわざわざ進行表に書き加える都立学校が急増している。生徒の輝ける前途を祝福すべき卒・入学式で、「日の丸・君が代」に忠誠を誓うことが全てに優先されている。国旗・国歌法制定時(1999年8月)の「保護者や生徒に強制するものではない」という国会附帯決議や政府答弁から逸脱した異常極まる事態が進行している。
だが、私たちは、処分を連発して「もの言えぬ教職員」を大量に作り出そうとする石原・都教委の目論みに対して「このまま泣き寝入りは出来ない」「間違っているのは都教委だ」と確信している。
「日の丸・君が代」強制と学習指導要領改悪による「愛国心」の強制は、表裏一体のものである。私たちは、生徒・保護者・市民と共に手を携え、東京の学校に自由を取り戻し教育の再生を実現するために、「日の丸・君が代」強制に反対し、都教委の暴圧に屈せず、不当処分撤回まで断固として闘い抜くものである。ご支援を心から訴えます。
2009年5月29日
「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団
共同代表 清川 久基 星野 直之
連絡先:事務局長 近藤 徹(前葛西南高校)
弁護団連絡先:白井 劍弁護士(東京あさひ法律事務所)
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東京「日の丸・君が代」処分取消訴訟原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
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