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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

電磁波測定報告

2010年08月07日 | 電磁波と基地局
 『電磁波研会報』
 <電磁波測定報告>
東京都・Fさん宅 2010年6月10日

 当会では電磁波測定を依頼により行っている。その測定で起こったこと、また傾向などについて紹介する。
 東京近郊の都市にお住まいのFさんからの依頼で、今度転居を考えているマンションの周囲の測定をして欲しいというものであった。その方が懸念されているのは、近くにそのマンションのための変電施殴があり、そこからの電磁波の影響はないかというものであった。
 測定すると、その変電施設がある場所の低周波は一番高いところでも4mGであった。その変電施設とマンションは200メートルほど離れているので、そこからの影響はほとんどないといえる。
 また、地下に配電線があるようなので大丈夫かということで測定したが、高いところでも3mGで、これも許容範囲といえる。
 よくお話を聞くと転居を考えているのは9階であり、先の変電所からも、道路下の配電線からも低周波は距離の二乗に反比例するのでほとんど心配ないことがわかった。しきりに外の環境(変電施設と地下の配電線)を心配されていたが、そこがクリアになってよかった。
 では、転居予定の*部屋も測定しましょうと、不動産会仕の方と移動した。
 この部屋はなんとIHクッキングヒーターのあるオール電化マンションだったのである。
 外の電磁波とは比鮫にならないほど、IHの影響が強いことをお話したら、ある程度は理解されていたが、そこまで強いとは思わなかったとのこと。
 ガスに変えることはできなのかと不動産会社の方に聞くと、それには莫大なコストがかかると。ただし、このマンションはIHではあるものの、他の面では照明をLEDにしたり、室内の配線をシールドしていたりと、電磁波に対しての配慮はされているらしい。IHはあるが、それ以外は大丈夫とのこと。
 何が大丈夫かよくわからないが、不動産会社の担当者は、お客さんが、電磁波のことは最近気にされる方が多いので、会社としても配慮はしているとのことであった。
 さて、この部屋は外からの影響は少ないことがわかったが、それ以上にIHのことを何度もお話して測定は終了した。
 今のお住まいのお話を聞くと、今住んでいるところはIHではないが、無線LANを使っていると。無線LANは何度かその影響について紹介しできたが、自分で使う無線LANは安全であり、外の携帯電話基地局は危険と考えている方も多いようだ。もちろん、そんなことはない。毎度ではあるが、外の環境を気にするのは大事だが、それ以前に自分の今いる環境をまず考えて欲しい。
 実は、この測定に関しては後日談があり、このマンションのすぐ近くに携帯電器基地局の工事が始まるとのことで、それは知らなかったそうで、その携帯基地局の電磁波はどうかとの問い合わせを何度かいただいた。
 しかし、現場を見ていないし、どこに立つか、また周囲の環境も含めて測定をしていないので、なんとも言えないと答える以外になかった。携帯電話基地局がすぐ見えるくらいの距離なら影響も考えられるが、周囲の建物の影響、出力の強さ、指向性などを含めて数値は変わってくる。
 測定をして感じるのは、基地局から少し離れているから大丈夫だろうと思われるところでも想像以上の数値を示すところもあるし、逆に低いところもある。計算通りにはいかないことを実感する。
 つまりは、発生源を少なくする以外はないのかもと考えることもある。電磁波対策は一筋縄ではいかないことが測定をするたびに痛感させられる。
 (報告:鮎川哲也)

 『電磁波研会報』(NO.65 2010/7/31)

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