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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

アベを倒そう!(344)<『新・日本の階級社会』、「オリンピック教育」批判ビラまき(68)>

2018年02月03日 | 日の丸・君が代関連ニュース
<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」、・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」の渡部です。
 最近、▲ 『新・日本の階級社会』(橋本健二著、講談社、2018年1月20日第1刷、本体900円)という本が発行されました。
 この本は、近年の豊富な資料を用い、現代の日本社会の階級構成と、そこから来る生活・政治意識、支持政党などについて分析し、格差拡大が続く日本社会を如何にして格差縮小した社会にすることが出来るか、その主体となる階級はどこにあるか、を明らかしたものです。
 この本ではまさに、「(社会的)存在が(社会的)意識を決定する」という言葉が実証されています。
 以下、章ごとに簡単に紹介します。
 <序に代えて>では、次に引用するようなことが述べられています。
 ・「現代日本で格差拡大が始まったのは1980年前後の事である。だから、格差拡大はもう、40年近くも続いているのである。」
 ・「貧困率の上昇は、非正規労働者のがふえたことによる部分が大きい。」
 ・「三割の男性が生涯未婚である以上、同じく三割の女性は安定したカップルを形成できないことになる。日本は、その人口の三割もが、主に経済的理由から安定した家族を形成できない社会になりつつあるのである。」
 ・「もはや、『格差社会』などという生ぬるい言葉で形容すべきものではない。それは明らかに、『階級社会』なのである。」
 ・「しかもその構造は、階級社会についての従来の理論や学説が想定してきたものとは異なっている。その意味では『新しい階級社会』である。」
 <第一章 分解した「中流」>では、
 「一億総中流」から格差拡大と意識の変化が述べられ、「格差社会の現段階」が明らかにされています。
 <第二章 現代日本の階級構成>では、
 「現代日本の階級構成」が明らかにされ、とくに労働者階級の分裂について述べられています。
 <第三章 アンダークラスと新しい階級社会>では、
 新しく「五つの階級」(①資本家階級、②新中間階級、③旧中間階級、④正規労働者、⑤アンダークラス(非正規労働者))という区割りがなされ、
 とくに「哀しみのアンダークラスー四対一の階級構造」というものが示されています。
 これは日本社会の新しい階級構成と関係を示しています。

 <第四章 階級は固定化しているのか>では、
 これまでの中間階級と言われたところが、旧中間階級(自営業者・家族従業者)と新中間階級(被雇用の管理職・専門職・上級事務職)に区分され、
 それぞれに転出・転入が行われている状況が示されると同時に、また固定化も進んでいることが示されています。
 <第五章 女たちの階級社会>は、
 これまで余り扱われなかった女性における階級構成とそこから生まれる様々な意識がかなり詳しく説明されています。
 <第六章 格差をめぐる対立の構造>では、
 「若者は保守化しているか」「格差に対する態度」「排外主義」「軍備重視」と格差に対する意識の関係「階級・格差意識・政治意識のねじれた関係」などが述べられています。
 ここは私たちが現在の人々の政治意識を知る上で大変参考になるところだと思いました。
 <第七章 より平等な社会を>では、
 「格差拡大の弊害」と「自己責任論の罠」を明らかにし、「格差をいかにして縮小するか」の具体的提案をし、その提案に対する各階級の態度を紹介、次のように結論付けています。
 「分析結果から見ると、格差社会克服の担い手となりうるのは、資本主義経済のメインストリームから外れた人々であるようだ。つまりアンダークラス、パート主婦、専業主婦、そして旧中間階級である。」
 また、次のようにも続けられています。
 「しかし、新中間階級に、期待できる部分がないわけではない。実際には新中間階級の内部はかなり多様で、以前と同様に格差の現状に批判的で、所得分配を積極的に支持する人々も、かなり存在するからである。」
 そうして、以下のように結ばれています。
  「自民党の一強支配は、当面の間揺るぎそうにない。しかし自民党にも弱点はある。それは、他の選択肢がないために、今のところ選挙で票を集めることができるが、実際には図6-8に示したように、また新中間階級の二番目のグループをみてもわかるように、排外主義と軍備重視に凝り固まった特殊な人々しか、強固な支持基盤になっていないことである。
  一強体制に安住して、排外主義と軍備重視の傾向を強めるなら、自民党はその支持基盤を、みずから脆弱なものにしているといっていい。格差社会の克服という一点で、弱者とリベラル派を結集する政治勢力の形成。格差社会の克服は、したがって日本社会の未来は、ここにかかっているのである。」
 結局、この本は、現在の日本社会の新しい階級構成を明らかにすると同時に、今後の日本社会の改革(または変革)の主体となる階級と、共闘(統一戦線)を形成する階級、を明らかにしています。
 別の言葉で言えば、誰が本当の味方で、誰が本当の敵で、誰が中間部分かを明らかにしているとも言えます。
 今後の私たちの運動を考える上で、大変参考になる本だと思いました。

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 ▲ 「オリンピック教育」批判ビラまきの続報です。
 (1月24日(水))
 <富士森高校>
(「授業してたのに処分」の福嶋さんからです)
 7時33分~8時38分 56枚
 雪が残り 空気も冷たく 寒い。
 生徒の服装は防寒対策十分な生徒から短いスカートの女子までいろいろ。
 教員の受け取りはいいのだが、以前は生徒の受け取りはよいとは言えない。
 今日は生徒の受け取り、よくなってきたようだ。
 注意らしきものは全くなく、校門に出て生徒を迎えている教員も好意的な感じ。
 明日は都立高校の推薦入試で今日はその準備などで生徒も早めの下校になると思うので、生徒も気分的に明るいのだろうと思う。
 (1月30日(火))
 <杉並工業高校>
7:30~8:30
 寒い朝でしたが、杉並1000人委員会の方が2名協力してくれました。
 ビラをまき始めてしばらくすると、副校長が出て来て、名前を名乗り、「ビラを下さい」というので、「どうぞ」と言ってビラを渡しました。
 すると、「生徒が登校してきますので気をつけてください」
 また「隣近所にも迷惑のないように」などと丁寧に言いましたが、
 自分で「そんなことは無いですよね」と言って中に入って行きました。

 登校する生徒は、1~2年だけなのか、少なく感じました。
 1~2人でやってくる生徒は、比較的受け取りがいいのですが、大量にやってくる生徒や自転車でやってくる生徒はよくありません。
 また、少数ですが、いつも避けて通る生徒もいます。
 だから「みなさんの問題ですよ」と言いながら配るのですが、頭から「触れてはならない」とでも思っているのかもしれません。
 職員は比較的受け取りが良く、なかには「ありがとうございます」「ご苦労様です」
 と声を掛けてくれる方もいました。
 また、待ってましたとばかりに手を出してくれる職員の方もおりました。

 ビラは48枚(前回:11月52枚)でした。

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『2.25総決起集会』
 <テーマ> 「明治維新」150年と「日の丸・君が代」(仮)
 <日 時> 2017年2月25日(日) 13:00~17:00
 <場 所> しごとセンター地下講堂
 <講 師> 小倉利丸さん(批評家)
 <発言者> 未定ですが、学校現場+様々な闘いの現場からの予定
 <資料代> 500円
 <主 催> 都教委包囲首都圏ネットワーク


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