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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

東京「君が代」裁判(第1次訴訟)傍聴者の声

2008年04月17日 | 日の丸・君が代関連ニュース
東京「君が代」裁判原告団・「秘処分者の会」星野です。

 ★ 東京「君が代」裁判(第1次訴訟)・第5回口頭弁論・傍聴者の声【2008・4・15】
 教師は、生徒の自主・自立を伸ばすことが本務である。
 都教委にひたすら隷従する校長のあわれさを嘆く。


 本日の法廷:被告側(都教委側)証人尋問
 ○藤森 教悦(当時教育庁人事部職員課長・現オリンピック招致本部参事)
 ○須藤 勝(当時深沢高校校長・現三田高校校長)



「報告集会」 《撮影:平田 泉》

*「都教委証人は、『不当懲戒発出係』としてよく働いたから、『オリンピック招致本部参事』になったのか。“オリンピック”開催したい都の意識までよく見える気がする。『処分による通達徹底で、明らかに被疑行為は成り、式典の厳粛さを創出する(最重要教育目的)効果は上がっている』と証人は言う。都の教育は役人が行う。教員は黙って服従することが最重要。教員を通して子どもを管理統制支配することが都の教育の大目的であるということが明白に示された。校長は都役人の発する命令を教員に下す服務監督権者でしかない。このことをやすやすと受け入れる校長の卑屈さ、教育者としての志の低劣さは許せない。このひどい状況に抵抗し続ける校長、教員の方が少数派であることが苦しい。抵抗者が少ないほど、暴圧はひどく、苛酷になってしまう。それでも抵抗をしっかり続けられる先生方、助ける弁護士の方々に心からの敬意を表したいです。」   (岡田良子 市民)

*「藤森証人の証言が(人事委での)臼井元人事部長と食い違うことがいくつかも出て来た。臼井を再び証人に引っ張り出したい…けどもう無理か。
 量刑に関して、他府県の例を参考にすることを考えもしなかった、という傲慢さは、石原にならっているのであろう。いかにも独裁的な命令・処分だということを示している。ただ、藤森から何を引き出そうとしているのかが、傍聴席からではよくわからなかったのが残念。時間がなかったせいであろうが…。」   (佐橋京四郎 原告)

<ヒゲメモ>
 懲戒処分発令の中心にいた、元職員課長の藤森氏は、学テ最高裁判決の「学習指導要領は大綱的基準」の内容は「知らない」と証言した。都教委が教員に加え、生徒にも起立を強制する根拠にしている学習指導要領の性格に無知なものが処分を出していることに怒りが込みあがる。

 私の元同僚の須藤勝校長は、都教委側証人として、人事委員会、裁判通じて5回目の登場。今や都側の切り札として、都が作成したスト-リ-に沿って証言をクルクルとその場その場で変える厚かましさ。「自分は、都教委のからの通達が出される前から、卒業式の在り方には、『厳粛』であるべきとの持論をもっていた。」と証言しながら、生徒からの要望に対し「フロア式の卒業式など行ったら、校長でいられなくなる。」と発言をしていた。

 当時の深沢高校の卒業式実行委員会のメンバーであった卒業生二人が、裁判傍聴とともに報告集会にも参加してくれました。「当時から、のらりくらりとしゃべり、今日もほとんど『ウソ』を言っている。可愛いそうだなー」との感想を述べてくれました。

 彼らの3年間担任団の一人であるS先生は、生徒の自主性を大事にし、行事ごとに生徒の実行委員会をきめ細かに組織し指導してきた。S先生は、式当日「不起立」で処分され、須藤校長の陳述書で「生徒を策動した。」と決めつけられています。「校長とは全く、教育観の違いです。後5年ありますがこれからも自分の教育観でやり遂げます。」と明るい笑顔の発言に救われる思いでした。

 生徒に寄り添い、生徒の自主性を大事に見守りながら、じっくりと自立性を育てる教育観か、須藤元校長「お上の言うことがすべて」の教育観の違いは明らかにされています。
 教師と生徒を見下し、軽蔑の眼でしか見つめることができない、元同僚須藤校長の変わりように心から寂しさを感じさせられた。「君は、いったいどれほどの教育観を語れるのか。あなた以上に、すぐれた教育実践をしている教師が圧倒的にいるのだよ。」と伝えたい。

 (原告・弁護団・傍聴者 150名。心から感謝。「被処分者の会」星野)

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