◎ 解雇裁判控訴審 第3回口頭弁論 101法廷 ◎
5月13日(火)15時開廷(傍聴抽選=14時半まで裁判所正門へ)。
終了後、報告集会あります。
《お便りコーナー》
控訴人の近藤さんと平松さんに寄せられたお便りをご本人のお許しを得て紹介させて頂きます。
★ 今、歯止めを!
ご無沙汰しておりますが、お元気でお過ごしのことと存じます。署名活動の御礼状をわざわざいただき、ありがとうございました。近藤先生には、是非お手紙を差しあげなくてはと、ずっと思っていたのですが、先に先生の方からいただいてしまい、恐縮しております。
近藤先生がどのような思いで不起立を実行され、裁判を続けていらっしゃるかをテレビや新聞で拝見し、感銘を受けました。私も内心では日の丸・君が代の強制に感じていながら、その意思を行動に移せずにいるので、子供たちの未来のために職を賭してまで信念を貫いていらっしゃる近藤先生がこの闘いに勝ち抜いて下さることを心から祈っています。
七日に私の勤務する学校で卒業式があったのですが、当たり前のように体育館の正面に日の丸が揚げられ、教職員は日の丸に向かって着席させられ、全員が起立するなか、君が代が流れました。数年前までは大論争を巻き起こし、教員の激しい抵抗にあっていたことが、今は誰にも何も言われることなく、当然のこととして行われていることにつくづく恐ろしさを感じました。
二月に修学旅行で沖縄に行って来たのですが、ガマの見学をした時に、ガマのガイドの方が「ひめゆりの生き残りの方たちは、『今の日本が平和だと思わない、今の日本は戦前の日本にとてもよく似ている。今、何とかしなければ取り返しのつかないことになってしまう。戦争の準備は平和な時に、秘密裡のうちに行われるのだから』
と、おっしゃっています」と言っておられたのですが、正におっしゃる通りなのかもしれないと思いました。
日の丸・君が代がほんの数年で当たり前のことになってしまったように、気が付くと、日本が戦争するのも当たり前、若者が戦争に行くのも当たり前になってしまうかもしれません。そうさせないためには、近藤先生がおっしゃっていたように、今、我々大人がその流れに歯止めをかけなければいけないのだと思います。
まだまだ厳しい闘いが続くと思いますが、お身体を大切になさって、頑張っていただきたいと願っております。
★ 「一審までの記録」を読んで
過日には、「『君が代』強制解雇裁判一審判決までの記録」をお送り頂き、大変ありがとうございました。
Kさんからいろいろ状況は聞き、ある想像はしていたのですが、やっぱり「どうして?」という疑問が晴れませんでした。が、「記録」をみてよくわかりました。
原告の方々の陳述は、平松さんのをまっ先に読みましたが、「中退調査」でお話を伺ったことのある太田さんたち、みなさんの陳述には、どの人も人生と歴史と思想が感じられ、圧倒させられました。
被告、弁護側の『陳述』を含め、この数年間の闘いとご苦労の一端が凝縮された「記録集」であり、かけがえのないものと思います。
本日「七生」裁判の「処分取梢命令」という地裁判決が伝えられました。「解雇」裁判の判決と、一進一退というか、「力と力」、「道理と権力」の闘い、そのものだという実感です。
「職能」と「人格」の問題も考えます。「職能」からいくら「人格」を排除しようとしても、それは強制、暴力によっても、排除しきるものではない、人格はひとつの自然権として「職能」にも貫くもの、ということを考えています。スピノザの自然権の思想です。
国家主義・ファッシズムに向けるか、民主主義に向けるか、裁判でも、「民意を敏感に反映させる可能性」を広げることが「重大な情勢」であると思います。
★ 教員、生徒が自由にいろいろな事を言える雰囲気を!
二月十二日=控訴審第二.回口頭弁論=はお疲れ様でした。大変勉強になったと同時に、力づけられました。
都立高校の現場は忙しくなり、教員の余裕がなくなり、それが生徒たちへ悪影響しているのは明らかです。
M高校も、卒業式に校門前に日の丸を掲揚するかどうかでもめています。いろいろな教員、生徒たちが自由にいろいろな事を言える雰囲気が大切です。
お身体に気を付けて頑張って下さい。
『「君が代・強制」解雇裁判通信』第76号(2008年4月8日)
5月13日(火)15時開廷(傍聴抽選=14時半まで裁判所正門へ)。
終了後、報告集会あります。
《お便りコーナー》
控訴人の近藤さんと平松さんに寄せられたお便りをご本人のお許しを得て紹介させて頂きます。
★ 今、歯止めを!
Y・Tさん
ご無沙汰しておりますが、お元気でお過ごしのことと存じます。署名活動の御礼状をわざわざいただき、ありがとうございました。近藤先生には、是非お手紙を差しあげなくてはと、ずっと思っていたのですが、先に先生の方からいただいてしまい、恐縮しております。
近藤先生がどのような思いで不起立を実行され、裁判を続けていらっしゃるかをテレビや新聞で拝見し、感銘を受けました。私も内心では日の丸・君が代の強制に感じていながら、その意思を行動に移せずにいるので、子供たちの未来のために職を賭してまで信念を貫いていらっしゃる近藤先生がこの闘いに勝ち抜いて下さることを心から祈っています。
七日に私の勤務する学校で卒業式があったのですが、当たり前のように体育館の正面に日の丸が揚げられ、教職員は日の丸に向かって着席させられ、全員が起立するなか、君が代が流れました。数年前までは大論争を巻き起こし、教員の激しい抵抗にあっていたことが、今は誰にも何も言われることなく、当然のこととして行われていることにつくづく恐ろしさを感じました。
二月に修学旅行で沖縄に行って来たのですが、ガマの見学をした時に、ガマのガイドの方が「ひめゆりの生き残りの方たちは、『今の日本が平和だと思わない、今の日本は戦前の日本にとてもよく似ている。今、何とかしなければ取り返しのつかないことになってしまう。戦争の準備は平和な時に、秘密裡のうちに行われるのだから』
と、おっしゃっています」と言っておられたのですが、正におっしゃる通りなのかもしれないと思いました。
日の丸・君が代がほんの数年で当たり前のことになってしまったように、気が付くと、日本が戦争するのも当たり前、若者が戦争に行くのも当たり前になってしまうかもしれません。そうさせないためには、近藤先生がおっしゃっていたように、今、我々大人がその流れに歯止めをかけなければいけないのだと思います。
まだまだ厳しい闘いが続くと思いますが、お身体を大切になさって、頑張っていただきたいと願っております。
平成二十年三月八日
★ 「一審までの記録」を読んで
Yさん
過日には、「『君が代』強制解雇裁判一審判決までの記録」をお送り頂き、大変ありがとうございました。
Kさんからいろいろ状況は聞き、ある想像はしていたのですが、やっぱり「どうして?」という疑問が晴れませんでした。が、「記録」をみてよくわかりました。
原告の方々の陳述は、平松さんのをまっ先に読みましたが、「中退調査」でお話を伺ったことのある太田さんたち、みなさんの陳述には、どの人も人生と歴史と思想が感じられ、圧倒させられました。
被告、弁護側の『陳述』を含め、この数年間の闘いとご苦労の一端が凝縮された「記録集」であり、かけがえのないものと思います。
本日「七生」裁判の「処分取梢命令」という地裁判決が伝えられました。「解雇」裁判の判決と、一進一退というか、「力と力」、「道理と権力」の闘い、そのものだという実感です。
「職能」と「人格」の問題も考えます。「職能」からいくら「人格」を排除しようとしても、それは強制、暴力によっても、排除しきるものではない、人格はひとつの自然権として「職能」にも貫くもの、ということを考えています。スピノザの自然権の思想です。
国家主義・ファッシズムに向けるか、民主主義に向けるか、裁判でも、「民意を敏感に反映させる可能性」を広げることが「重大な情勢」であると思います。
★ 教員、生徒が自由にいろいろな事を言える雰囲気を!
Oさん
二月十二日=控訴審第二.回口頭弁論=はお疲れ様でした。大変勉強になったと同時に、力づけられました。
都立高校の現場は忙しくなり、教員の余裕がなくなり、それが生徒たちへ悪影響しているのは明らかです。
M高校も、卒業式に校門前に日の丸を掲揚するかどうかでもめています。いろいろな教員、生徒たちが自由にいろいろな事を言える雰囲気が大切です。
お身体に気を付けて頑張って下さい。
『「君が代・強制」解雇裁判通信』第76号(2008年4月8日)
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