パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

安倍のコロナ感染症対策はおかしい?!とはっきり声を挙げよう

2020年04月11日 | 平和憲法
 ◆ アベの緊急事態宣言を弾劾したアルタ前集会 (『多面体F』から)

 4月7日(火)18時前後でないかと推測されるが、安倍首相は政府対策本部で「緊急事態宣言」を発令した。時を同じくして新宿アルタ前で「緊急事態宣言を許させない!緊急行動!」が決行された(主催:都教委包囲・首都圏ネット)。参加者も100人前後いたのではないかと思われる。
 安倍の全国一斉休校会見が2月27日(木)、2020東京オリパラ1年延期発表の翌日、小池都知事が外出自粛要請会見したのが3月25日(水)、それを契機に世の中すっかり変わってしまった。
 その前に、新型インフルエンザ等対策特別措置法改正の閣議決定と国会提出が3月10日、衆議院可決が12日、参議院可決・成立が13日とスピード成立し強権発動できる態勢になった。
 このときも都教委包囲・首都圏ネットは国会議員会館前で緊急反対行動を展開した
 まずシュプレヒコールだ。
   「緊急事態宣言発令糾弾!」
   「すべての人に給付金を! 中途半端はやめろ!」
   「安倍・小池のコロナ対策無策糾弾!」
   「辺野古はいらない、基地建設中止!」
   「さらに負担をしいる東京五輪は中止しろ!」
   「緊急事態宣言は改憲への地ならしだ!」
   「緊急事態条項新設反対! 改憲反対!」
   「緊急事態宣言発令を弾劾するぞ!」

 次に緊急事態宣言への弾劾アピールが読み上げられた。
 理由は3つ。
 まず緊急事態宣言は労働者・民衆の諸権利=集会の自由・移動の自由などを大きく制限するので、民主主義を否定する
 2つ目はこの宣言は、安倍・自民党がめざす改憲の柱のひとつ「緊急事態条項」実現に道を開こうとするものであること、
 3つ目はこの宣言の本当の目的は、コロナへの初動対策に失敗した安倍内閣の無策の責任転嫁であるからだ。
 また補足として、この宣言のねらいは、国民のあいだに「緊急事態」という言葉に馴れさせ、次のステップで「緊急事態条項」を憲法に入れ、特別な政令を出せる状態にすることだとの解説があった。
 わたしもほぼそう考える。だから新型コロナにもめげず参加したわけだ。

 数人の方からスピーチがあった。印象の強かったものをいくつか紹介する。

 ●破防法・組対法に反対する共同行動のIさん
 安倍政権はコロナ対策の初動に失敗した。アジアの近隣諸国と比較すると明らかだ
 台湾は初めから感染性、伝染性と見極め入国制限などの対策を打った。
 韓国は検査を大規模に実施し、感染を広げないようにした。
 安倍は全国一斉休校を行ったが、行き場をなくした青少年がかえって感染を広げるかもしれない。クルーズ船を「人体実験」の場とし、安倍による人災ともいえる。
 大阪の吉村知事は「国民の意識を変える」と明言した。「集会・デモ」の自由や表現の自由がまったく頭にない安倍の宣言は、危険な宣言になる。
 ●東京・山谷日雇労働組合の方
 山谷では、例年なら4月に200人規模の失業対策事業が始まるのに中止され、いつ始まるかわからない。また都が90%以上出資する城北労働・福祉センターの娯楽室は、野宿する労働者が雨をしのぎ体を休める施設だったが、何の予告もなく4月3日に閉鎖された。
 またこれまでキリスト教系の団体などが炊き出しを行っていたが、感染防止ということで大部分が中止されいつ再開するかわからない状況だ。日雇労働者や野宿労働者はどうなってもよいという安倍や小池の姿勢の表れだ。
 わたしたち日雇労働組合は、仕事や居場所そして食事を奪う攻撃を許さず、闘い抜く覚悟だ。
 ●有事立法・治安弾圧を許すな!北部集会実行委員会のIさん
 2月後半から(わたしたちの運動の)集会や会議の自粛現象が始まった。その一方で、辺野古新基地建設、宮古島のミサイル部隊発足式典など軍事基地建設は粛々と続けられている
 東横イン東京駅新大橋前(名称は東京駅とあるが、所在地は江東区との区境の浜町)には災害救援の名目で練馬の自衛隊が派遣されるし、自衛隊中央病院にもコロナ対策の予算が配分される。
 感染症法33条で政令により交通遮断と都市封鎖ができるので、特措法と政令変更を使えば国会に諮らず、そして改憲による緊急事態条項なしで、強権を発動できる。この動きにもきっちり反対していく必要がある。
 ダイヤモンド・プリンセスの患者の症例を研究した自衛隊関係者が作成した医学論文の紹介ということで、感染しても軽微な症状の人が多く、PCR検査の感度はあまり高くないかと考えられると書かれている、との報告があった。
 じつは、4日ほど前に検査の数値について、別のところでも似た話を聞いた。
 PCR検査に限らず検査の的中率(精度)には感度と特異度という指標がある。
 感度は「検査判定が陽性ならその病気である度合」でPCRは50-70%
 特異度は「検査判定が陰性ならその病気でない度合」でPCRは95%だ。仮にある病気の有病率が1%で10万人に検査した場合(感度を高いほうの70%に設定しても)、病気でないのに陽性の結果が出る人が4950人も出るので陽性判定者のなかでの的中率はたった12.4%ということになる。
 有病率50%の場合は、検査結果は陰性なのにじつは病気という人が15000人も出るので陰性判定者のなかでの的中率は76%ということになる。またPCRは検体を鼻の奥の粘膜で取るが、たまたまウィルスが鼻にはなく、のどやもっと深い肺にいた場合も陰性の結果となる。だからPCR検査の結果が絶対というわけではない。PCR検査をたくさんすれば正しい対策をとれるというものでもない、ということだ。
 19時からのNHKニュースの冒頭、安倍のスピーチが始まった。アルタビジョンの大きな顔に向って
   「緊急事態宣言を許さないぞ!」
   「自粛と給付はセットだ!」
   「いますぐ給付をしろ!」
   「すべての人に給付金を渡せ!」
   「コロナの政治利用をやめろ!」と拳を上げた。
 市民みんなで怒りの声を上げるのはある意味、気持ちがよかった。

 安倍や小池があんなに生き生きエネルギッシュに活動しているのは、強権や独裁が好きなせいもあるだろうが、コロナを奇禍として近づく選挙への深慮遠望があるのではないかと勘繰ってしまう。
 文字どおり政府広報放送局となったNHKテレビに毎日のように大写しになるので絶好の選挙活動となり、5月だか6月だけにでる特別給付はアベにとって国民買収の強力な武器となる。
 オリンピック2020も1年延期になったことだし、ひょっとすると7月5日は都知事選と総選挙のダブル選挙となるかもしれない
 ☆ 東口商店街を少し歩くと臨時休業で貼紙で「営業再開にあたりましては改めてお知らせします」と通知しシャッターを下ろしている店舗もちらほらあり、人出もずいぶん少なかった。
 紀伊国屋書店新宿本店は客はそこそこいたが「4月1日から15日まで営業時間は10:30から19:30」営業時間変更のお知らせが貼ってあった(いまウェブサイトをみると18時閉店とさらに短くなっていた。なお通常は21時閉店)。
 この店は高円寺に下宿し新宿・渋谷を通過して通学していたのでしばしば立ち寄り、4階のホールに、つかこうへい劇団、夢の遊民社、こまつ座などの芝居を観に来たので、なじみ深い。長く生きていると、いろんな事態に遭遇するものである。
『多面体F』(2020年04月10日)
https://blog.goo.ne.jp/polyhedron-f/e/77a4cd98aca44bf3ad9e9f033287b009
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