☆ 「汚染水」は放送禁止用語?
外山です。
「汚染水」という用語をめぐってメディア(特にテレビ)がひどいです。言論統制を自らすすんでやっているような状態に見えます。
(「汚染水」は放送禁止用語?)
農水大臣が「汚染水」と言ったことが大騒ぎになっています。岸田首相は謝罪と撤回を命じ当人も応じました。本日のテレビでも大騒ぎ。「汚染水」と言って日本を批判している中国を利するような発言をするとは何事か、もう一つは「『風評』被害に苦しんでいる福島の人たちをさらに苦しめる」というものです。
そして「汚染水」との表現は司会者のみならずそこにいるゲスト?たちも一切使うことを許さない、そんな雰囲気が漂っており実質上「放送禁止用語」化していると感じました。戦時下の言論統制そのものであり、メディアがそれを受け入れてしまっているようです。
魚の安全キャンペーンのために岸田首相は「豊洲」の魚市場に行って、いつどこでとったかわからない「刺身」を食ってアピールしている姿を見ると、こんなことで世間を欺こうとしているという底の浅さを感じざるを得ません。
問題は取り返しのつかない環境汚染を「日本」がやっているという現実です。その被害はいつどこで出てくるかわからないし、このことが原因かも証明が難しいものです。だから、放出もするし、こんなバカげたパフォーマンスができるのでしょう。
(「処理途上水」、隠していた東電)
タンクのなかの「汚染水」は7割にのぼっています。
しかし、この事実は東電が自発的に発表したものではありません。2018年8月の経産省主催の公聴会の直前に、共同通信社から除去できていない核種はトリチウムだけではないことが指摘され、後に仕方なく発表されたものです。要するにバレちゃったのです。
なおこの公聴会では44人中42人が海洋放出に反対し、以来公聴会は開催されていません。
2021年東電はそれまでの「ALPS処理水」という名称について、環境放出の「基準」を満たすトリチウムを含む水を「ALPS処理水」(これだって十分汚染水です)といい、基準を満たさない7割におよぶ汚染水を「処理途上水」と定めました。
しかし、国はそれさえ採用していないようで、トリチウムのみが問題であるかのように「ALPS処理水」を使い続け、マスコミもそれにならっています。
「処理途上水」を認めないから、「二次処理」という言葉も出てこないのかもしれません。
「汚染水」問題を「トリチウム」問題にすり替えようとしているとしか思えません。
いずれにしても、東電や政府発表のデータは信用できません。「科学的」でないのは彼らであり、データ捏造(都合のいいデータだけ抽出することも)は「科学」でやってはならない基本中の基本です。「風評」は自分たちがつくっているのです。
(東電、ポータルサイトより)
東電の処理水ポータルサイトには「処理途上水」と明確に出てきます。
URL https://www.tepco.co.jp/decommission/progress/watertreatment/alps01/
下の図は、本日午前の段階のタンクの状態です。「ALPS処理水 約3割」「処理途上水 約7割」とあります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます