◆ "君が代"不起立で 都教委が懲罰イジメ研修 (週刊新社会)
~思想転向狙う都教委課長VS田中教諭「公務員は権力者の奉仕者ではない」
11年春の入学式から今春の卒業式まで連続10回、"君が代"不起立を貫く都立特別支援学校の田中聡史教諭に対し、東京都教育委員会は5月11日、再発防止研修(懲罰研修)を強行した。
不起立を"服務事故"と呼ぶ都教委は、12年度から①事故を起こした原因・理由、②国旗・国歌の指導をどうすべきかなど、3問もの”課題”に1300字ずつ記述し事前提出せよと強制。
会場の都教職員研修センター前で朝、澤藤統一郎弁護士は渡邊俊夫センター総務課長に「違憲の研修中止」を申し入れ。その際、「税金を私的流用した舛添要一都知事(68歳)こそ研修を受けるべき」と述べた。
研修はまず、田中さんの学校の校長や指導主事ら計6名もの監視下、都教委の徳田哲吉人事部担当課長が「上司の職務命令に従え」、伏見明・特別支援教育指導課長が25頁もの資料を配布し、「教育における国旗掲揚・国歌斉唱の意義」を演説した。
この後、「あなたは今後、公務員としてどのように職務を遂行していこうと思うか」と問う"振り返りシート"に、田中さんは憲法第15条2項に沿い、権力者の奉仕者ではないという意味で、「全体の奉仕者として今後も職務を遂行していく」と明記。
この記述を光永功嗣センター教育経営課長は否定できず、「職務命令に従う」と"模範回答"を読み上げるに留まった。
3時間半の研修を終え、60人超の支援者の前で田中さんは「思想・良心の自由に踏み込む内容もあった。廊下に指導主事が数名。トイレにも付いてくる。今日も授業があるのに、現場に配慮しない研修日時の設定だ」と発言した。
なお田中さんの勤務校の校長は、入学式では「教室で児童を指導せよ」と命じたので、田中さんは式場に入れなかった。
『週刊新社会』(2016年5月24日)
~思想転向狙う都教委課長VS田中教諭「公務員は権力者の奉仕者ではない」
永野厚男(教育ライター)
11年春の入学式から今春の卒業式まで連続10回、"君が代"不起立を貫く都立特別支援学校の田中聡史教諭に対し、東京都教育委員会は5月11日、再発防止研修(懲罰研修)を強行した。
不起立を"服務事故"と呼ぶ都教委は、12年度から①事故を起こした原因・理由、②国旗・国歌の指導をどうすべきかなど、3問もの”課題”に1300字ずつ記述し事前提出せよと強制。
会場の都教職員研修センター前で朝、澤藤統一郎弁護士は渡邊俊夫センター総務課長に「違憲の研修中止」を申し入れ。その際、「税金を私的流用した舛添要一都知事(68歳)こそ研修を受けるべき」と述べた。
研修はまず、田中さんの学校の校長や指導主事ら計6名もの監視下、都教委の徳田哲吉人事部担当課長が「上司の職務命令に従え」、伏見明・特別支援教育指導課長が25頁もの資料を配布し、「教育における国旗掲揚・国歌斉唱の意義」を演説した。
この後、「あなたは今後、公務員としてどのように職務を遂行していこうと思うか」と問う"振り返りシート"に、田中さんは憲法第15条2項に沿い、権力者の奉仕者ではないという意味で、「全体の奉仕者として今後も職務を遂行していく」と明記。
この記述を光永功嗣センター教育経営課長は否定できず、「職務命令に従う」と"模範回答"を読み上げるに留まった。
3時間半の研修を終え、60人超の支援者の前で田中さんは「思想・良心の自由に踏み込む内容もあった。廊下に指導主事が数名。トイレにも付いてくる。今日も授業があるのに、現場に配慮しない研修日時の設定だ」と発言した。
なお田中さんの勤務校の校長は、入学式では「教室で児童を指導せよ」と命じたので、田中さんは式場に入れなかった。
『週刊新社会』(2016年5月24日)
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