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木更津での定期点検が大幅に遅れているオスプレイ

2018年09月01日 | 平和憲法
 ◆ 理由不明の8機一斉交換 (東京新聞【論説室から】)
   半田滋


 千葉県の陸上自衛隊木更津駐屯地で、米軍の垂直離着陸輸送機「オスプレイ」の定期整備が昨年二月から続いている。
 防衛装備庁は「三、四カ月」と説明していたが、既に一年七カ月にもなる。担当幹部は「最初の一機なので慎重に進めている」というが、整備員は二年間、米国で研修を受け、日本語版の手順書もある。
 長期に及ぶ定期整備について、防衛省関係者は「腐食とサビで床下がひどい状態だったと聞いている。本格修理が必要になり、部品を米国から取り寄せている」と明かす。
 沖縄の普天間飛行場に配備されたオスプレイニ十四機のうち、二機オーストラリアの墜落事故などで失われた
 国内の緊急着陸も目立つ。
 同関係者は「中東への派遣もあり、相当機体を酷使している」という。
 今年七月、山口県岩国市への事前通告もなく、八機のオスプレイが輸送船から岩国基地へ陸揚げされ、普天間飛行場に向かった。
 オスプレイは五年に一度の定期整備が必要で、普天間配備から五年目の機体もある。
 木更津での作業遅れを受けての「米国での定期整備なのか」と質問しても、防衛省の担当幹部は「米側から『通常の機体交換』と聞いている。米軍の運用にかかわることなのでそれ以上聞いていない」と繰り返すばかり。
 要はあずかり知らぬということ。オスプレイを見つけたら逃げるほかない。(半田滋)
『東京新聞』(2018年8月29日【論説室から】)

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