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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

府民への説明責任を果たせるよう議事録を作成すべし

2016年02月07日 | こども危機
 ◆ 大阪府情報公開審議会が「教育委員会の意見交換会」の議事録作成を要望
 大阪の会の伊賀です。
 大阪府教委は、教育委員会に先立ち「教育委員会の意見交換会」を開催し、実質的な議論をそこでして、教育委員会会議ではセレモニー的に議論しているケースが多々ありました。
 1年前から「教育委員会の意見交換会」の議事録の公開を求めて大阪府情報公開審議会に異議申し立てをしていました。
 具体的には2014年秋に高校教科書採択を巡る実教出版排除問題について教育委員の意見交換会の議事録を公開するよう情報公開請求をしていましたが、府教委は『不存在による非公開』決定をしました。
 そこで、2015年1月に大阪府情報公開審議会に異議申し立てしました。
 その結果が今年の2月4日にでました。

 結果的には『不存在による非公開』決定は妥当だとする採決となりました。
 結果は厳しいものでしたが、「答申」を詳しく読めば、
 審議会への弁明書の中で府教委は、
 「教育委員の意見交換会は、教育委員会会議の前後の時間を利用して、教育委員会事務局から、これまでに教育委員より個別に指示・質問のあった事項の説明や、教育委員の視察日程の確認等の事務的な報告を行う場であり、」
 「意見交換会において、事務局からの説明や報告に対して質問が出てくることはあるが意思決定は行われないことから、議事録の作成については義務付けておらず、報告を行う事務局担当課の判断により必要に応じて作成するとのことであった」
 と説明し、議事録不存在を合理化しました。
 しかし、大阪府情報公開審議会は、府教委への聞き取りなどから
 「教育委員の意見交換会においては、事務局からの説明や報告だけでなく、教育委員間において実質的な議論が行われ」ているとして、
 「教育委員の意見交換会において実質的な議論が行われているケースもあることから、府民への説明責任を果たせるよう教育委員の意見交換会における議事録の作成について検討されたい。」
 と付言をつけました。
 これは、これまで密室化していた大阪府教委の『教育委員会の意見交換会』を公開させていく手がかりになったのではないかと思います。
 もし、大阪府教委に風穴を開けることができれば、各市町村教委で行われている『教育委員会協議会』などの非公開の会議を公開させていくことにつながるのではないかと思っています。
 今後、この大阪府情報公開審議会答申を元に大阪府教委に公開を迫っていきたいと思います。
 全国的には、今年の1月4日の東京新聞に、教科書採択に関する事前の会合を非公開にしている自治体が多いことが記事となっています。
 以下の東京新聞が首都圏の状況を伝えています。
 ※ 首都圏19教委 教科書採択前に非公開会合 決定過程が不透明に
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201601/CK2016010402000118.html
 ※ 大阪府情報公開審議会の答申はいかにあります。
http://www.pref.osaka.lg.jp/johokokai/jigyo1/toushin251.html
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