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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「君が代・強制」解雇裁判

2008年01月23日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 「君が代・強制」解雇裁判通信(新年特集) 第72号 2008年1月15日
 ☆ あけましておめでとうございます。 ☆
   =今年もよろしくお願いします=
   引き続きの裁判傍聴、お願いします。
 ◎ 控訴審第2回口頭弁論2月12日(火) ◎
   101号法廷=14時半には高裁正門へ
   (15時開廷・報告集会もあります)
 ▼ 新年の抱負
■新年、おめでとうございます。昨年は「居眠り裁判官」によるひどい判決で、悔しい思いをしました。しかし年末には、中野保育士解雇裁判の控訴審で、「解雇権濫用法理を適用すべき程度まで違法性が強い」として、一年分の報酬額の損害賠償が認められ、行政に対して「反復継続されてきた非常勤職員」の任用について法の整備が必要との画期的な判決が出されました。私たちの裁判でも勝利のため全力を挙げます。今年もご支援をお願いします。(金子潔)
■地裁の不当判決の雪辱が私たちに課せられています。「解雇裁判記録集」を広めるなどして、もっと多くの新しい人にこの裁判を知らせ、ともにたたかう歳にしたいと思います。今年も宜しくお願いいたします。(平松辰雄)
■今年も引き続き「裁判の内容を多くに人に」という思いで「通信の編集」に力を入れます。(蔵野博)
■解雇された時と「佐村判決」を聞いた時の怒りと悔しさをバネに、皆さまの変わらぬご支援をエネルギーに控訴審を闘っています。かつての自由でのびのびとした都立高校を取り戻すために、平和と民主主義を守るために負けられません。10人の控訴人の結束と弁護団の力と皆さんの支えでこんどこそ勝利判決を勝ち取りましょう。(前川鎮男)

■司法の反動化については、覚悟していたはずなのに、予防訴訟と90%以上同じ書証を使っていながら、難波判決と正反対の不当判決を突きつけられ、現実の厳しさに打ちのめされた07年でした。でも、私たちは雑草です。春とともに頭をもたげ、活動を始めます。私たちが負けたら、後に続く人々が苦しむことになるのですから負けられません。更なるご支援をお願いいたします。(太田淑子)
■昨年は、悪いことが重なった。あの最悪の判決の後、一ケ月を経ず六年間介護を続けてきた母が九十五歳で亡くなった。三年前の「不起立」まとうとう言えずじまい。高裁判決は今年中にあるかどうかわからないが、良い報告が墓前にできればと思っている。(久保田正雄)
■明けましておめでとうございます。本年もご支援・ご協力お願いします。今まさに日本は戦争前夜です。「アメリカと共に戦争する国」になりつつあります。あるいはネオ・ファシズム国家になっているともいえるでしょう。そのように思い至れば、石原都知事はなぜ「日の丸・君が代」を強制するのか、安倍・福田内閣・自民党はなぜ国民投票法を強行し、教育基本法と学校教育法に愛国心教育を「教育の目標」と記したのか、教員免許を更新制にしたのかはっきりします。戦前教員にならないために、また、反戦平和のために、その一環として私は解雇裁判に取り組んでいます。自らの居る場で共にたたかいましよう。(桐生早苗)
■昨年6月に出された一審判決は、私たちの全人格を否定したものでした。今年の控訴審は最高裁へつながるものとして大変重要な意味をもっています。この三年間本当にお世話になりましたが、最後まで引き続きご支援をよろしくお願い申し上げます。(近藤光男)
■明けましておめでとうございます。昨年はお世話になりました。一審敗訴になりましたが、めげずにがんばりたいと思います。(薄井利夫)
■地裁の不当判決で司法の壁を思い知らされたが、葛飾ビラ配布裁判では高裁が非常識な判断をした。戦前のような重苦しい社会に引き戻されてしまうような錯覚を覚える。こんな社会ではいけないと感じたときは声を上げ、行動しようではないか、諸君!風通しのよい社会を願って・・(相田尭夫)

 ▼ 逆転勝訴の年に
「君が代」解雇裁判を共にすすめる会代表世話人 丸山洋明

 昨年は屈辱的・政治的な「佐村判決」という、何ともやりきれない経験をした年でした。このあまりに苦い経験をバネにして逆転勝訴めざして頑張っている控訴人の皆さんを見ると本当に頭が下がります。思想信条の自由を守るため、差別なき高齢者雇用の保障をさせるため、何としてもこの控訴審は勝ちたいとの思いを強くします。
 昨年末12月22日、皆さんからお寄せいただいた一万四百五十筆の「公正な判決を求める署名」を高等裁判所に提出してきました。
 受け取った第16民事部の主任書記官は「北海道から九州までの方々の署名があり、この裁判は全国的に注目されている」とこちらから説明したところで、思わず手を署名簿に延ばしました。
 裁判は単に法律だけで動くものではない・世論動向が必ず影響する・その世論を作るのは私たち自身、こんな当たり前のことを実感した一瞬でした。
 お寄せいただいた署名簿は、あるものはご本人の一筆、あるものはご家族とご近所らしき方の署名、あるものは職場や団体でお集め頂いたものなど実にさまざまなものがあります。それらが全て集まってこの筆数になりました。この場を借りて心から感謝申し上げます。
 今年こそ、逆転勝訴の年にしたいと思います。さらに一層支援の輪を広げましよう。
 昨年は「佐村判決」の一方で、教育基本法改悪を強行した安倍内閣の退陣ばかりではなく、私たちの裁判ともかさなる動きでいくつかの喜ばしいことがありました。例えば、「日の丸・君が代」をめぐる北海道人事委員会や神奈川県個人情報保護審査会での勝利、また非常勤公務員の雇い止めに関する法の不備を判決文で指摘させた(法が不備というなら裁判所が法解釈を拡大すればよいのですが)中野区保育士訴訟のたたかいなどです。さらにこれを書いているさなかに、薬害肝炎訴訟原告団が政府に責任を認めさせ全員救済させる法案を獲得したとのニュースが飛び込みました。
 訴訟が世論を動かし政治を動かしたのです。これらに学び、控訴人を支える活動に今年一年、一層邁進したいと思います。

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