【意見広告】
◎ 最高裁は日本国憲法及び国際人権法の水準にかなう判断を(2)
◎ 原告285名が処分撤回(都立学校処分取消訴訟)を求めて最高裁を見据えて闘っています!
都教委の10・23通達で処分された教職員(延べ430名)の多くは処分撤回を求めて裁判を闘っています。
一次訴訟(04年処分取消請求・東京高裁、控訴人169名)は提訴から4年余、いよいよ3月に東京高裁で判決が出ます。
二次訴訟(05・06年処分取消請求・東京地裁、原告66名)は提訴から3年9月、6月に東京地裁で判決が出ます。
昨年3月に新たに提訴した三次訴訟(07~09年処分取消請求・東京地裁、原告50名)は3月18日に東京地裁で第4回口頭弁論が行われます。
東京の異常な教育行政による学校現場の危機的状況と「日の丸・君が代」強制は一体のものです。私たちは、職場・地域に運動を大きく広げ、都教委の権力的教育行政の「ほころび」を衝き、思想・良心の自由・教育の自由を守り抜くため、最高裁を見据えて裁判勝利・処分撤回を目指して粘り強く奮闘します。
◎ 憲法と教育条理に基づいた判決を一解雇裁判
また卒業式のシーズンが近づいてきました。8年前、卒業式を前に始めて「日の丸・君が代」強制の職務命令を受けた時のことが思い出されます。いろいろ悩み、苦しんで、結局「君が代」斉唱時に起立できませんでした。そしてそのことを唯一の理由に再雇用(講師)採用合格を取り消されました。
そうした元都立高校教員10人が地位確認・国家賠償を求めて起こした「君が代」強制解雇裁判は、2007年6月20日に地裁で不当判決を受け、昨年2月23日に高裁でも不当判決、現在は最高裁で闘っています。全員がもはや職場復帰することは叶いませんが、ますます酷くなる東京の教育を正すために、司法に憲法と教育条理に基づいた正しい判断を出させるために最後まで闘います。
◎ 裁判所は真摯に憲法と向き合ってほしい一採用拒否撤回を求める会
解雇嘱託採用拒否撤回裁判は最高裁に上告してから1年が経ちました。この間、大法廷で口頭弁論を開いて審理するよう、解雇裁判原告団と共に4回の最高裁要請を重ね、6万筆を超す署名も提出してきました。一・二審と続いてきた裁判で感じたことは、裁判所の人権感覚のお粗末さです。君が代斉唱時の不起立は原告(私たち)の歴史観ないし世界観に基づくとしても、一般的にはこれと不可分に結びつくものではないというのが裁判所の理屈で、これでは個々人の思想・良心の自由を保障した憲法19条の意味は全くなくなってしまいます。この国の司法の在り方を変革する意気込みで私たちは裁判を闘っています。
◎ 南葛定の二つの「日の丸・君が代」裁判
私達は部落や朝鮮に関わる教育を核に据え、部落や朝鮮の子らが差別に負けず自分を失うことなく、主体的に生きられる様に真剣に関わるという自ら定めた仕事に遭進してきました。
その実践は朝鮮や部落を差別・抑圧してきた国家を象徴する「日の丸・君が代」に敬意を表す行為と矛盾することは明白です。それ故自らの教師生活を賭けてきた教育の営みを根拠に、あまりにも露骨に権力性を振りかざし、教育の本質をないがしろにする都教委と闘っています。加えて権力の人権抑圧から国民を守るという崇高な役割を忘却し、都教委の守護神となり私達の裁判を受ける権利を奪っている司法権力との闘いにもなっていますから、絶対に負けられない闘いです。
◎ 板橋高校卒業式「事件」
04年3月11日、司会の「国歌斉唱」の発声直後、卒業生9割余が一斉に着席した。驚愕した校長、教頭、都議の叱声が飛ぶ。その間、約1分。ピアノの音が鳴って以降、式は整然と進行していった。これが、板橋高校卒業式「事件」のすべてである。
戦時灯火管制中、学校の前を流れる千川の蛍に「灯を消せ」と怒鳴った警官の姿が彷彿とさせられる。
式後より、知事・石原と組んだ右翼都議、都教委、警視庁公安の弾圧が開始された。公安二課が学校の実地検証、地検による来賓の「元教員」起訴、求刑「懲役8月」。1、2審、罰金の有罪判決。現在、最高裁第1小法廷係属中。
「一斉着席」は、強制に胡乱さを看取した青年たちの歴史的行為であった。
『元都立高校教職員・元保護者・卒業生・市民 有志(都立高校の自由をとりもどす会)』
呼びかけ人代表 坂牛哲郎(元都高教委員長)小嶋昌夫(元都高教副委員長)
世話人 富田浩康(元都高教副委員長)西村昭(元執行委員)安藤哲雄(元支部長)福井祥(元支部長)
連絡先小嶋昌夫jimasa@seaple.ne.jp 西村昭a_nishi3373@ybb.ne.jp
『都政新報』(2011/3/4【意見広告】)
◎ 最高裁は日本国憲法及び国際人権法の水準にかなう判断を(2)
◎ 原告285名が処分撤回(都立学校処分取消訴訟)を求めて最高裁を見据えて闘っています!
都教委の10・23通達で処分された教職員(延べ430名)の多くは処分撤回を求めて裁判を闘っています。
一次訴訟(04年処分取消請求・東京高裁、控訴人169名)は提訴から4年余、いよいよ3月に東京高裁で判決が出ます。
二次訴訟(05・06年処分取消請求・東京地裁、原告66名)は提訴から3年9月、6月に東京地裁で判決が出ます。
昨年3月に新たに提訴した三次訴訟(07~09年処分取消請求・東京地裁、原告50名)は3月18日に東京地裁で第4回口頭弁論が行われます。
東京の異常な教育行政による学校現場の危機的状況と「日の丸・君が代」強制は一体のものです。私たちは、職場・地域に運動を大きく広げ、都教委の権力的教育行政の「ほころび」を衝き、思想・良心の自由・教育の自由を守り抜くため、最高裁を見据えて裁判勝利・処分撤回を目指して粘り強く奮闘します。
◎ 憲法と教育条理に基づいた判決を一解雇裁判
また卒業式のシーズンが近づいてきました。8年前、卒業式を前に始めて「日の丸・君が代」強制の職務命令を受けた時のことが思い出されます。いろいろ悩み、苦しんで、結局「君が代」斉唱時に起立できませんでした。そしてそのことを唯一の理由に再雇用(講師)採用合格を取り消されました。
そうした元都立高校教員10人が地位確認・国家賠償を求めて起こした「君が代」強制解雇裁判は、2007年6月20日に地裁で不当判決を受け、昨年2月23日に高裁でも不当判決、現在は最高裁で闘っています。全員がもはや職場復帰することは叶いませんが、ますます酷くなる東京の教育を正すために、司法に憲法と教育条理に基づいた正しい判断を出させるために最後まで闘います。
◎ 裁判所は真摯に憲法と向き合ってほしい一採用拒否撤回を求める会
解雇嘱託採用拒否撤回裁判は最高裁に上告してから1年が経ちました。この間、大法廷で口頭弁論を開いて審理するよう、解雇裁判原告団と共に4回の最高裁要請を重ね、6万筆を超す署名も提出してきました。一・二審と続いてきた裁判で感じたことは、裁判所の人権感覚のお粗末さです。君が代斉唱時の不起立は原告(私たち)の歴史観ないし世界観に基づくとしても、一般的にはこれと不可分に結びつくものではないというのが裁判所の理屈で、これでは個々人の思想・良心の自由を保障した憲法19条の意味は全くなくなってしまいます。この国の司法の在り方を変革する意気込みで私たちは裁判を闘っています。
◎ 南葛定の二つの「日の丸・君が代」裁判
私達は部落や朝鮮に関わる教育を核に据え、部落や朝鮮の子らが差別に負けず自分を失うことなく、主体的に生きられる様に真剣に関わるという自ら定めた仕事に遭進してきました。
その実践は朝鮮や部落を差別・抑圧してきた国家を象徴する「日の丸・君が代」に敬意を表す行為と矛盾することは明白です。それ故自らの教師生活を賭けてきた教育の営みを根拠に、あまりにも露骨に権力性を振りかざし、教育の本質をないがしろにする都教委と闘っています。加えて権力の人権抑圧から国民を守るという崇高な役割を忘却し、都教委の守護神となり私達の裁判を受ける権利を奪っている司法権力との闘いにもなっていますから、絶対に負けられない闘いです。
◎ 板橋高校卒業式「事件」
04年3月11日、司会の「国歌斉唱」の発声直後、卒業生9割余が一斉に着席した。驚愕した校長、教頭、都議の叱声が飛ぶ。その間、約1分。ピアノの音が鳴って以降、式は整然と進行していった。これが、板橋高校卒業式「事件」のすべてである。
戦時灯火管制中、学校の前を流れる千川の蛍に「灯を消せ」と怒鳴った警官の姿が彷彿とさせられる。
式後より、知事・石原と組んだ右翼都議、都教委、警視庁公安の弾圧が開始された。公安二課が学校の実地検証、地検による来賓の「元教員」起訴、求刑「懲役8月」。1、2審、罰金の有罪判決。現在、最高裁第1小法廷係属中。
「一斉着席」は、強制に胡乱さを看取した青年たちの歴史的行為であった。
『元都立高校教職員・元保護者・卒業生・市民 有志(都立高校の自由をとりもどす会)』
呼びかけ人代表 坂牛哲郎(元都高教委員長)小嶋昌夫(元都高教副委員長)
世話人 富田浩康(元都高教副委員長)西村昭(元執行委員)安藤哲雄(元支部長)福井祥(元支部長)
連絡先小嶋昌夫jimasa@seaple.ne.jp 西村昭a_nishi3373@ybb.ne.jp
『都政新報』(2011/3/4【意見広告】)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます