《都立高校保護者のつぶやき》
▼ 2010年 卒業式特集(2)
私は長女の石神井高校の卒業式に出席しました。
まず感じたことは式次第にも体育館ステージ上の看板にも「第62回卒業証書授与式」と書いてあって、「卒業式」ではないことに、都教委や管理職の意向を感じました。
我々組合員の?教員の感覚では(私は埼玉県の特別支援学校の教員をしています)「卒業式は最後の授業だから、卒業生はもちろん、在校生や教職員等みんなで作り上げるもの」という捉え方なのですが、お上は「卒業証書を授与するという厳粛な儀式である」という捉え方ですね。
それが式次第にも現れていて、卒業生入場、国歌斉唱、校歌斉唱、証書授与、校長式辞、都教委挨拶、来賓祝辞、在校生代表の言葉、卒業生代表の言葉、卒業生の歌、という形式的な流れで終わり。
その後に運動部を中心とした在校生が会場に駆け込んできて、ステージにも上がって、みんなで卒業生に贈る歌を歌って、感動的でしたし、卒業生がそれぞれクラスごとに担任の先生の名前を大きな声で呼んで、花束を渡して「ありがとうございました」と言い…、こういうのも卒業式の大事な一部分だと思うのですが、あくまでも式が終わってから、という押さえでした。
話が戻りますが、国歌斉唱で座ったのは、私から見える範囲では私一人でした。
それと印象的だったのは、校長式辞や都教委挨拶が例によって抽象的な内容で、きっと生徒の心にも響いていないだろうなと思われたのに対して、来賓祝辞を述べた年配の同窓会長の話は書いたものも見ず、これから生徒達が出て行く社会の厳しさにも触れた、辛口の話でしたが、心に響くものがありました。
また、何より卒業生代表の生徒の話が、代表としての一般的な話ではなく、自分が経験した体育祭での怪我のこととか、部活のソフト部でのこととか、やはり具体的な話の方が感動的なのだなと感じました。
最後に皆様はもう当たり前と感じていらっしゃると思うのですが、体育館の周りの壁に張られた紅白幕のことです。
埼玉県の多くの?特別支援学校では、まだ紅白幕は張られておらず、その壁には、小学部、中学部、高等部、卒業生、在校生とそれぞれが作った壁画が貼られます。またその合間に「卒業おめでとう!」といった言葉だったり、鳩が飛んでいる絵だったり、色々な飾りが飾られます。
つまり、例えば高等部の卒業式には小学部の児童は出席しないのですが、みんなで祝うという気持ちの現われとも言えます。
これが高校だったら、やはり出席できるのは高2のしかも一部の生徒らしいので、高1の生徒が何かを作って飾ったり、美術部の生徒が部活の先輩の卒業を祝う作品を飾ったり、やはりみんなで作り上げる卒業式、という雰囲気が大切と思うのですが…。
でも残念ながら東京都では紅白幕と決められているようですし、埼玉の特別支援学校でも、管理職の意向で次第に紅白幕が増えてきています。
とにかく「厳粛な雰囲気で、儀式として」が大事であり、そういう中での「国歌斉唱」なのですね。
『都立高校保護者のつぶやき』(2010-03-14)
http://blog.goo.ne.jp/toritsuhogosha/
▼ 2010年 卒業式特集(2)
私は長女の石神井高校の卒業式に出席しました。
まず感じたことは式次第にも体育館ステージ上の看板にも「第62回卒業証書授与式」と書いてあって、「卒業式」ではないことに、都教委や管理職の意向を感じました。
我々組合員の?教員の感覚では(私は埼玉県の特別支援学校の教員をしています)「卒業式は最後の授業だから、卒業生はもちろん、在校生や教職員等みんなで作り上げるもの」という捉え方なのですが、お上は「卒業証書を授与するという厳粛な儀式である」という捉え方ですね。
それが式次第にも現れていて、卒業生入場、国歌斉唱、校歌斉唱、証書授与、校長式辞、都教委挨拶、来賓祝辞、在校生代表の言葉、卒業生代表の言葉、卒業生の歌、という形式的な流れで終わり。
その後に運動部を中心とした在校生が会場に駆け込んできて、ステージにも上がって、みんなで卒業生に贈る歌を歌って、感動的でしたし、卒業生がそれぞれクラスごとに担任の先生の名前を大きな声で呼んで、花束を渡して「ありがとうございました」と言い…、こういうのも卒業式の大事な一部分だと思うのですが、あくまでも式が終わってから、という押さえでした。
話が戻りますが、国歌斉唱で座ったのは、私から見える範囲では私一人でした。
それと印象的だったのは、校長式辞や都教委挨拶が例によって抽象的な内容で、きっと生徒の心にも響いていないだろうなと思われたのに対して、来賓祝辞を述べた年配の同窓会長の話は書いたものも見ず、これから生徒達が出て行く社会の厳しさにも触れた、辛口の話でしたが、心に響くものがありました。
また、何より卒業生代表の生徒の話が、代表としての一般的な話ではなく、自分が経験した体育祭での怪我のこととか、部活のソフト部でのこととか、やはり具体的な話の方が感動的なのだなと感じました。
最後に皆様はもう当たり前と感じていらっしゃると思うのですが、体育館の周りの壁に張られた紅白幕のことです。
埼玉県の多くの?特別支援学校では、まだ紅白幕は張られておらず、その壁には、小学部、中学部、高等部、卒業生、在校生とそれぞれが作った壁画が貼られます。またその合間に「卒業おめでとう!」といった言葉だったり、鳩が飛んでいる絵だったり、色々な飾りが飾られます。
つまり、例えば高等部の卒業式には小学部の児童は出席しないのですが、みんなで祝うという気持ちの現われとも言えます。
これが高校だったら、やはり出席できるのは高2のしかも一部の生徒らしいので、高1の生徒が何かを作って飾ったり、美術部の生徒が部活の先輩の卒業を祝う作品を飾ったり、やはりみんなで作り上げる卒業式、という雰囲気が大切と思うのですが…。
でも残念ながら東京都では紅白幕と決められているようですし、埼玉の特別支援学校でも、管理職の意向で次第に紅白幕が増えてきています。
とにかく「厳粛な雰囲気で、儀式として」が大事であり、そういう中での「国歌斉唱」なのですね。
となり県のトトロ
『都立高校保護者のつぶやき』(2010-03-14)
http://blog.goo.ne.jp/toritsuhogosha/
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