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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

教育格差を拡大する大阪府の教育予算

2016年03月08日 | こども危機
  《朝日新聞【オピニオン】から》
 ◆ 通信制 減り続ける教員定数
高校教員 水野行範(大阪府 65)
 大阪府の新年度当初予算案を見て驚きました。
 府教委は英語教育充実を名目に、府立17高校への英語教員の配置などに3113万円を計上。難関大学への進学著の多い「グローバルリーダーズハイスクール」的校には3280万円の特別予算がついています。
 ところが私が勤務する府内公立唯一の通信制高校は教員定数が減らされそうです。
 大阪府の高校は全国で最も高い割合の不登校・中退者を出しています。そのような生徒の再挑戦の場が通信制高校です。
 私の勤務校は2100人を超す生徒が在籍していますが、多数を占めるのが不登校や中退経験者です。障害や病気、経済的理由など様々な事情で、毎日の通学が難しい生徒も多くいます。
 生徒数は大きく変わっていませんが、15年度の教員定数は44人で、4年前に比べて8人減っています。
 1クラスの生徒数を増やしてクラス数を減らしたり、定年後の短時間勤務教員がクラス担任をしたり、新規採用教員が複数配属されれば定数外で教員が増える制度で補ったりして、やりくりしてきました。
 社会的ニーズの大きい通信制高校の軽視は、教育格差をますます広げることになります。これ以上教員定数を澱らきず、もうと予算をつけてください。
『朝日新聞』(2016年3月5日【オピニオン】)

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