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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

エム・ケイ運輸連帯労組の闘いを社民党調査団が支援

2018年02月14日 | 格差社会
  =たたかいの現場から(奈良)=
 ◆ 「文春」フェイクに抗議
   エム・ケイ運輸で無期限スト続く
(労働情報)


 エム・ケイ運輸という奈良県大和郡山市の運送会社で連帯労組近畿地区トラック支部が2013年に分会を結成した。
 月300時間もの長時間労働の是正や、残業代の支払いなどが要求だが、会社は労務屋を雇い入れ、会社顧問を名乗る元暴力団員を使って分会長を脅迫し、違法行為をまったく改善しない。
 2016年10月に1週間のストライキを決行したところ、10人の分会員に報復の配車差別。
 同年11月30日には、分会長が車庫で暴漢たちに襲撃され、肋骨3本骨折、顔面打撲、頸椎捻挫で全治2ヵ月の重傷を負わされた。
 組合が翌日から決行した無期限ストの最中の昨年2月にはついに運転手の過労死事件が発生。
 それでも会社は運送事業法違反をいくつも重ねて長時間運行を改めず、国交省は手ぬるい対応で違反行為を実質的に野放しにしている。
 半年後の9月、福島みずほ参議院議員、服部良一元衆議院議員、梶川慶二奈良県議ら社民党国会議員調査団が現地入りして、運輸支局やトラック協会を調査。
 地域の住民のあいだに支援の輪が広がり、昨年11月30日には奈良県警に犯人の早期逮捕を要請する署名を提出した。
 そうしたなか、昨年末発売の「週刊文春」新年号が闘争のイメージダウンをねらった誹諦中傷記事を掲載した。
 「福島みずほが『脅迫・傷害』で捜査中の〝武闘派労組〟を支援していた」という見出し。
 要旨は「労使紛争激化のなか、組合員の標的となった輸送部課長が組合員に脅され精神疾患に。傷害罪や脅迫罪で告訴したが、組合員の『押しかけ事件』が再度おきて課長はうつ病再発で入院。奈良県警が慌てて捜査を本格化した矢先の9月21日、社民党の副党首福島みずほ参議院議員らがエム・ケイ運輸を訪れ、運輸支局などに申し入れた」「人権派を標榜してきた福島氏。支援労組以外の労働者の人権には、関心が薄いのだろうか」というもの。
 4年に及ぶ長期争議の核心的なできごとや経緯には関心を示さず、この記事はごく一部のできごとを予断と偏見をもって切り取り、「まるでヤクザ者のような激しい言葉の数々」を浴びせた組合員を加害者会社管理職を被害者として描く。
 さらに、氏名不詳の「在阪の労組関係者」の「関西地区生コン支部は過激、武委員長は武闘派」などとする無責任な風聞を書き連ね、争議を支援する福島みずほ議員らの行動に問題があるかのように印象付けようとする。
 労働者の人権といのちをかけた無期限ストは1年を越した。この真剣な闘争のイメージダウンを図り、連帯労組の社会的信用を疑めることを目的とした、卑劣な「フェイクニュース」を許さないとりくみを組合は介している。 (全日本建設運輸連帯労働組合書記長 小谷野毅)
『労働情報 No.966』(2018年2月号)

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