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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

実教日本史教科書「君が代強制」記述の削除と加筆

2016年03月24日 | こども危機
 ◆ 検定結果について(1)「一部強制」削除の件
   皆さま   高嶋伸欣です


 3月18日の午前11時、検定審議会総会の終了をもって15年度の高校用教科書検定結果の報道が解禁になりました。新聞・TV等による報道などで、様々な意見・感想がネット上にも表明されています。
 私もそれに参加させて頂ます。

 1.1回目は実教出版が、「高校日本史A」で問題にされていた国旗国歌の「一部強制」記述を白表紙本(検定申請本)の段階で削除していた件についてです。
 2.「朝日」「毎日」などは、19日朝刊でこの記述が削除された件だけを報道しています。けれども「東京」は18日夕刊の段階で、この側注記述は削除したが、新たに「教育現場に日の丸掲揚、君が代斉唱を義務付けることに対する反対運動もおきた」と加筆した、という事実を報道しています。
 3.この加筆部分の内容は、明白な事実を示したものです。「産経」も今のところ問題視できていません。もともと、現行版の「一部強制」記述に都教委や神奈川県教委が過剰反応したのは「産経」の言いがかり報道が誘引だったと言われています。
 さらに、「東京」の上記の記事では、都教委の「これまでの見解を継続することはなくなる可能性がある」という反応も伝えています。
 4.しかも、「東京」も伝えていませんが、上記の加筆は本文部分なのです。
 報道解禁で、記者クラブ内に限定されていた検定資料(白表紙本・修正表など)を部外者の私などが見せてもらったり、公表することも自由になっています。
 そこで、この加筆部分を確認したところ、それは本文への加筆だったのです!
 側注本文では、影響力や効果に格段の差があります。

 5.今回のこの件は、実教出版編集部と執筆者の屈服? 苦しみながらの抵抗、反抗?
 皆さんはどのように評価されますか。私は後者の方ですし、むしろ執筆者側の作戦勝ちではないかという気さえするのですが。
 ただしその一方で、これで一件落着と言うことにはできません。都教委と神奈川県教委による現行版の採択妨害行為への責任追及はなお継続していくつもりです。
 *それにしても「一部強制」記述が削除された件を伝えた「朝日」「毎日」は、19日朝刊の記事を出稿する前に、「東京」の18日夕刊のこの記事を見ていなかったのでしょうか? 「朝日」「毎日」の19日の記事は大事な事実を欠落させている欠陥記事であるように思えますが。
   以上、ご参考までに。  文責は高嶋です。  転載・拡散は自由です

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