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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

希望的観測による自己チュウ、賭博性、カジノ政治で、まるで無医村の医療逼迫

2021年08月26日 | 平和憲法
 ◆ カジノ政治の終焉(えん) (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 東京五輪がコロナ感染者を激増させたのはまちがいない。
 地域のひとびとの年に一回、伝統的な古里の祝祭を「健康と命を守る」ために涙をのんで中止し続けているのを尻目に、菅首相は「世界の国々に対する義務」と嘯(うそぶ)いて決行。
 終わってみれば日夜、全国二万人の感染者
 そして今日、パラリンピックの開会式

 コロナ陽性、症状が悪化しても自宅療養。まるで無医村の医療逼迫(ひっぱく)。救急車も来ず、死の淵での自助努力を強いられるひとがふえている。
 二十、三十代に感染者が続出したのは、オリンピックという名の「国家的祝祭」を、NHKはすべてのチャンネルで、朝から深夜まで垂れ流し、コロナウイルスの警戒心を緩めたからだ。民放、一部の新聞もまた無反省だった。
 さらにパラリンピックでは、東京都と近郊の小中高校生の集団観戦がおこなわれるという。信じがたい教育委員会の決定、まるで学徒動員だ。
 「オリ・パラ」は安倍前首相の福島原発事故払拭(ふっしょく)の野望から始まり、菅首相のGoToトラベルと東京五輪強行で感染大爆発
 それでも懲りないパラリンピックの強行。
 小池都政の「観戦プログラム」は、さらに感染者を拡大させる政策だ。

 現実を直視しない、希望的観測を専(もっぱ)らとする政治は危険だ。自己チュウ、賭博性、カジノ政治
 菅首相は自己本位で、あまりにも人の命に無頓着だ。

『東京新聞』(2021年8月24日【本音のコラム】)

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