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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

都庁で働く皆さま 都民の皆さま 2016年3月3日号

2016年03月04日 | 暴走する都教委
  《河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会 都庁前通信》
 ● 「日の丸・君が代」の刷り込みは子どもたちを戦場に送る
   都教委は「君が代」不起立処分をやめろ!


 卒業式のシーズンになりました。≪卒業・入学式の「君が代」斉唱の際に教職員は校長の職務命令に従い、起立をすること。職務命令に従わなければ処分をする≫との通達を都教委が出して、今年で13年。この間、処分され不利益を被っても「君が代」起立はできない、してはいけないという教職員は少数ですが、後を絶ちません。
 教職員の「君が代」不起立という行為に共通してあるのは、教職員が全員起立する姿を見せることによって、指示命令には考えずに従うもの、個人の思想良心よりも「日の丸・君が代」は無条件に尊重すべきものであるということを子どもたちに刷り込んではならない、それに加担してはならないという、教職員としての良心、子どもたちに対する責任です。
 ● 安倍政権が狙うのは、子どもたちを戦場に送る教育
 安倍政権は昨年9月19日に安保関連法を「成立」させ、戦争する国に向けて一気に法整備をしています。
 法の整備だけでは戦争はできません。お国のために進んで戦争に行く兵士と戦争を支持する「国民」づくりが必要です。戦前の教育が子どもたちを戦場に送ってしまったことへの反省から、戦後の教育は出発したはずでしたが、安倍政権はいま再び、戦前の教育に戻そうとしています。
 文科省は、大学の入学式・卒業式にまで「日の丸掲揚、君が代斉唱」を要請し始めました。
 また、教科書の内容に国による統制をつよめ、教科書検定基準に「政府見解を書くこと」等を入れ、結果、今年度から「日本固有の領土」を随所に登場させた小学校社会科教科書が使われ始めていますし、自民党や日本会議は、自治体の首長を集めた「教育再生首長会議」を立ち上げるなどして、育鵬社の中学歴史・公民教科書を採択させようと動きました。この教科書は、日本のアジア侵略を美化し、日本国憲法を押し付けとする記述で、子どもたちに一面的で歪んだ歴史認識をさせる教科書です。
 また、2018年度から道徳を評価する教科にしました。戦前の修身のように、子どもたちが個人の価値観よりも、「正解」である政府の価値観を上と見るよう狙ったことは明白です。
 学校教育によってこのように育てられた子どもたちが、兵役を拒否することは難しくなるでしょう。
 安倍政権は戦争ができる国づくり向けて、大きな障害となる〈言論の自由〉を制限しようと、マスコミの言論統制、放送に対する露骨な権力の介入を続けています。
 私たちは、君が代を強制し、歌わない教員たちを処罰する都教委の行為は、このような政府の見解と異なる意見・考えの表明を認めない安倍政権の姿勢と共通するものであると考えます。
 安倍政権は教育に介入するだけでなく、その政策は、正規雇用を減らし貧困家庭を拡大して、奨学金を借りる学生を増やしています。このまま行けば、アメリカが行っているように、奨学金の返済を兵役に就くことで代替するようになり、子どもたちの未来が奪われることになりかねません。
 ● 子どもたちを再び戦場に送らないために、私たちは「日の丸・君が代」強制、「君が代」不起立処分に反対する
戦死せる教え児よ
竹本源治(1952年1月)
逝いて還らぬ教え児よ
私の手は血まみれだ
君を縊ったその綱の
端を私も持っていた
しかも人の子の師の名において
嗚呼!
「お互いにだまされていた」の言訳が
なんでできよう

慙愧、悔恨、懺悔を重ねても
それがなんの償いになろう
逝った君はもう還らない
今ぞ私は
汚濁の手をすすぎ
涙をはらって君の墓標に誓う
「繰り返さぬぞ絶対に!」
 竹本さんは高知県の教員だった。

『根津さん河原井さんらの「君が代」解雇をさせない会』(2016/03/03)
http://kaikosasenaikai.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/index.html#entry-84667842
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