《河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会 都庁前通信》
● アメリカ・プロスポーツ界がトランプ大統領に抗議し
国歌斉唱拒否、続々
昨年8月、アメリカプロフットボールリーグ(NFL)のスター選手・コリン・キャパニック選手が黒人に対し警官が射殺する事件が起きていることに抗議し、「黒人や有色人種を抑圧するような国の国旗に敬意は払えない」と試合前の国歌斉唱セレモニーで起立を拒否した。これに対して、後に続く選手が出たり、オバマ大統領(当時)が「彼の真摯さを疑っていない」と擁護したりするなど、全米で論争が広がっていた。
それに焦りを感じたのか、トランプ大統領は9月22日に行った南部アラバマ州での支援者集会の演説で、国歌斉唱の際に起立しないNFL選手を非難し、オーナーに対してもそうした選手は解雇すべきだと強く求めた。
さらにツイートで、「もし選手がNFLやその他のスポーツ・リーグで何百万ドルも稼ぐ特権を手にしたいなら、我々の偉大な米国旗(や国)への不敬は許されてはならない。国歌には起立すべきだ。そうしないなら、お前はクビだ。何か別のことをしろ!」と書いた。
トランプ発言に怒り、各地の試合で、試合前の国歌斉唱で膝をつき、腕を組むなどして起立を拒否する選手が相次いでいる。
23日にはプロ野球・メジャーリーグ(MLB)で、オークランド・アスレチックスのブルース・マックスウェル選手が、国歌が演奏された時に膝をついた。メジャーリーグでの国歌斉唱拒否は初めてという。
24日にはNFLの選手多数が試合前に国歌が演奏された際、ひざまづいたり、腕を組んだりして斉唱を拒否。
抗議を示したのは選手だけではなかった。デトロイトであったアトランタ・ファルコンズ対デトロイト・ライオンズの試合前には、両チームのオーナーが選手たちと腕を組んで国歌斉唱を拒否した。国歌をマイクで歌うはずだった地元の歌手も膝をついてしゃがみ込み、マイクを握る右手を突き上げた。
プロバスケットボールNBAの優勝チームも、NFL選手への支持表明を機に、予定されていたホワイトハウス表敬訪問を取りやめた。
「国旗(や国)への不敬は許されてはならない」(=「国旗に敬意を払え」)とのトランプ発言に、意見表明・反撃が続出している。
● 都教委が行う「君が代」不起立処分はトランプ発言と同じ
「国旗(や国)への不敬は許されてはならない」。トランプ大統領のこの考えは、卒業式・入学式での「日の丸・君が代」の子どもたちへの刷り込みとそのために「君が代」起立を拒否した教職員を処分する都教委の考えと同じ。
また、昨年7月に開かれたリオデジャネイロ・オリンピックの代表選手団の壮行会で、「国歌を歌えないような選手は日本の代表ではない」と言った、森喜朗・2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の考えも同じだ。
トランプ大統領は国連演説で「北朝鮮を完全に破壊する」と威嚇した。呼応するように、安倍首相は「対話は無に帰した。…必要なのは行動だ」と制裁と圧力強化を強硬に主張した。
これに対し、韓国の文在寅大統領、ドイツのメルケル首相、フランスのマクロン大統領はあくまで対話と外交による解決を主張した。
政府は、Jアラートを連発し、子どもたちを避難訓練に駆り立て洗脳している。加計・森友隠しのため解散し、北朝鮮を仮想敵国に仕立て上げ、「国難来る」と危機を煽り、北朝鮮問題を選挙に利用する首相。
この首相のもとで、子どもたちへの「君が代・日の丸」の強制、「愛国心」の注入の先に見えてくるのは「戦争への道」だ。
私たち「国民」は、「国を愛するのは当たり前」とするのではなく、権力者がなぜ仮想敵国をつくり「愛国心」を声高に叫ぶのか、冷静に考える必要がある。
『根津さん河原井さんらの「君が代」解雇をさせない会』(2017/10/12)
http://kaikosasenaikai.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/index.html#entry-88221938
● アメリカ・プロスポーツ界がトランプ大統領に抗議し
国歌斉唱拒否、続々
昨年8月、アメリカプロフットボールリーグ(NFL)のスター選手・コリン・キャパニック選手が黒人に対し警官が射殺する事件が起きていることに抗議し、「黒人や有色人種を抑圧するような国の国旗に敬意は払えない」と試合前の国歌斉唱セレモニーで起立を拒否した。これに対して、後に続く選手が出たり、オバマ大統領(当時)が「彼の真摯さを疑っていない」と擁護したりするなど、全米で論争が広がっていた。
それに焦りを感じたのか、トランプ大統領は9月22日に行った南部アラバマ州での支援者集会の演説で、国歌斉唱の際に起立しないNFL選手を非難し、オーナーに対してもそうした選手は解雇すべきだと強く求めた。
さらにツイートで、「もし選手がNFLやその他のスポーツ・リーグで何百万ドルも稼ぐ特権を手にしたいなら、我々の偉大な米国旗(や国)への不敬は許されてはならない。国歌には起立すべきだ。そうしないなら、お前はクビだ。何か別のことをしろ!」と書いた。
トランプ発言に怒り、各地の試合で、試合前の国歌斉唱で膝をつき、腕を組むなどして起立を拒否する選手が相次いでいる。
23日にはプロ野球・メジャーリーグ(MLB)で、オークランド・アスレチックスのブルース・マックスウェル選手が、国歌が演奏された時に膝をついた。メジャーリーグでの国歌斉唱拒否は初めてという。
24日にはNFLの選手多数が試合前に国歌が演奏された際、ひざまづいたり、腕を組んだりして斉唱を拒否。
抗議を示したのは選手だけではなかった。デトロイトであったアトランタ・ファルコンズ対デトロイト・ライオンズの試合前には、両チームのオーナーが選手たちと腕を組んで国歌斉唱を拒否した。国歌をマイクで歌うはずだった地元の歌手も膝をついてしゃがみ込み、マイクを握る右手を突き上げた。
プロバスケットボールNBAの優勝チームも、NFL選手への支持表明を機に、予定されていたホワイトハウス表敬訪問を取りやめた。
「国旗(や国)への不敬は許されてはならない」(=「国旗に敬意を払え」)とのトランプ発言に、意見表明・反撃が続出している。
● 都教委が行う「君が代」不起立処分はトランプ発言と同じ
「国旗(や国)への不敬は許されてはならない」。トランプ大統領のこの考えは、卒業式・入学式での「日の丸・君が代」の子どもたちへの刷り込みとそのために「君が代」起立を拒否した教職員を処分する都教委の考えと同じ。
また、昨年7月に開かれたリオデジャネイロ・オリンピックの代表選手団の壮行会で、「国歌を歌えないような選手は日本の代表ではない」と言った、森喜朗・2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の考えも同じだ。
トランプ大統領は国連演説で「北朝鮮を完全に破壊する」と威嚇した。呼応するように、安倍首相は「対話は無に帰した。…必要なのは行動だ」と制裁と圧力強化を強硬に主張した。
これに対し、韓国の文在寅大統領、ドイツのメルケル首相、フランスのマクロン大統領はあくまで対話と外交による解決を主張した。
政府は、Jアラートを連発し、子どもたちを避難訓練に駆り立て洗脳している。加計・森友隠しのため解散し、北朝鮮を仮想敵国に仕立て上げ、「国難来る」と危機を煽り、北朝鮮問題を選挙に利用する首相。
この首相のもとで、子どもたちへの「君が代・日の丸」の強制、「愛国心」の注入の先に見えてくるのは「戦争への道」だ。
私たち「国民」は、「国を愛するのは当たり前」とするのではなく、権力者がなぜ仮想敵国をつくり「愛国心」を声高に叫ぶのか、冷静に考える必要がある。
『根津さん河原井さんらの「君が代」解雇をさせない会』(2017/10/12)
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