たんぽぽ舎です。【TMM:No1303】転送歓迎
◆ 地震と原発事故情報 その288 ◆
★ 三菱重工から献金をもらった人が
「三菱重工原発」を審査(ストレステスト)する???
こんなことが許されていいのか!!500万~200万円もらった3教授はストレステスト委員を辞任せよ!
1月6日(金)経産省入口と経産省内のストレステスト聴取会の会場で、衝撃的なビラが福島原発事故緊急会議と経産省前テントひろばの人々の共同で配布された。その数1000枚。そのビラの要旨(A4版両面)を紹介します。
・おもて面は、三菱重工から献金をもらった人が「三菱重工原発」を審査(ストレステスト)する?
岡本、阿部、山口の「利益相反」3教授はストレステスト委員を辞任せよ!の見出し。
岡本はストレステストに係る意見聴取会の司会進行役で、従来から悪い役目を果たしている人。
委員11人中9人が御用学者。そのうちの3人が金まみれ委員。
利益相反=「1人の人間が泥棒と警察の両方をやること」はみとめられない、とキビシク批判した内容。
・うら面は、安全委員24人に8500万円 - 06年~10年度寄付が原子力業界から。原発審査の中立性は保たれるか?(朝日新聞1月1日号から)
阿部豊(筑波大教授)は三菱重工業から500万円、岡本幸司(東大教授)は三菱重工業から200万円など、9名の氏名と金額、本人の釈明などが掲載されている。電力会社の元幹部は「寄付でパイプをつくった先生の原発アドバイスを事前にうければ(原発の)審査でもめない」と語る。 (や)
─────・─────・─────・─────・─────
ストレステストに係る意見聴取会は今回で6回目。
利益相反ありと見られている岡本委員は、相変わらず保安院側の席次中央にすわり、危険を訴え続ける委員の発言を押さえつけるかのように進行する。電力会社は2、3人しか発言しないにも関わらず10人ほどの大所帯で出席×2(関電、北電)している。
電力会社の資料は、実はどの原子炉についてもほとんど同じ構造だ。
彼らは1つの電源が喪失しても次の段階で代替案を用意して、過酷事故に至らないストーリーを作ってくる。しかしそれは紙の上で作ったもので、二重三重の備えというには程遠い。
例えば、予備の電源車は津波に備えて高台に配置するという対策案(大津波が来れば当然、大地震も起きると想像できるのだが、原子力業界は違うらしい)。
高台に置いた電源車は、がけ崩れにも遭わないし、ケーブル切断という心配もなく、高台の海抜高さを確認する質問だけで、話はおわり。
様々な予備対策は、その実効性を確認してはじめて「有効な手段」とするべきだ、という数名の委員の発言は、保安院席に鎮座する進行役によって遮られてしまう。
これでは、何回会議を繰り返しても、脆弱なところは見えてこない。(ち)
★<テント日誌 1/6(金)>
ストレステスト公聴会とお茶会と
―― 経産省前テントひろば 118日目 ――
今朝は、テントの後ろに建つ経産省本館地下の講堂でストレステストの公聴会があり、多くの仲間と傍聴、めいっぱい*東大の岡本教授をヤジってきました。9時からの傍聴に先立ち、10名近い仲間で、岡本たちが献金受けているという元旦の朝日の記事をコピーしたビラを本館前で配りました。マイクはなしでしたが、とても受け取る方が多くて、時間が短かったのが残念でした。
公聴会は、委員になってる後藤正志さん、井野さんの突っ込みが素晴らしくて、3時間の予定が30分程伸びて、散会後も残って糾弾している傍聴者もいるような熱気あふれるものとなりました。内容は、たんぽぽ舎などのサイトをご覧ください。
私が特に印象に残ったのは、北海道電力がたくさんの若手社員引き連れて来ていて、うーん、こいつらを相手にこれからたたかって行くのかと思うと、悔しくてたまらんかったこと。突込をする委員も、傍聴も、傍聴も、こちらの仲間は相当年季が入っている。後ろのステージ上のカメラで写されたら、それは一目瞭然、頭髪の具合で…。
女性テントでの午後のお茶会、5日・6日とまとめての報告です。
5日はお茶会参加者、全部で6名。
山梨からの退職教員の方、とそのお友達?草加からの退職教員の方、新宿西口のイラク反戦スタンディングに参加している方、原発事故で不妊治療を断念したという方、皆さん、初めて訪れた方でしたが、話が弾み、私がたんぽぽ舎のボランティアのTさんと横浜会議での大間原発の展示の企画をしているというお話をしたところ、大間原発について詳しく知りたいというお話や、福島の子どもが心配というお話などで盛り上がりました。
炬燵で話し込んでいると、ビニールの向こうから、ちらちらと中を伺う方の様子が見えるのですが、ひとりで5人の方とお話しながら、外の呼び込みまでは、残念ながらできかねました。
6日のお茶会は、お天気が良かったので、外で座り込みながら、おにぎり食べてお話をしたりしていたら、可愛いお孫さんたちを連れて一家でテントを訪れた、女性テントのお泊りもしてらっしゃるMさんたちにテント周辺は一気に賑やかになって、そこへ、群馬でのサーカス学校を放射能汚染のために閉めたという校長さんと生徒さんが現われ、また、一段とにぎやかに。
他にも、数人、初対面同士でも、話がはずむ。 (タッチー)
★ 「原発ゼロ元年」おめでとう!東も西も再稼働NO!
~1.10 東電・関電前アクション~
呼びかけ:東電前アクション!
詳細:http://toudenmaeaction.blogspot.com/
Email: toudenmae.action@gmail.com
■日時:1月10日(火)
19時 ~ 東電前開始
19時半~ 関電東京支社前開始
■場所:
新橋東電本店前:JR・東京メトロ・都営地下鉄浅草線新橋駅より徒歩5分
都営地下鉄三田線内幸町駅より徒歩3分
関西電力東京支社:(東電本店前から徒歩3分)
■鳴り物、自作プラカード、歌う人、叫ぶ人、静かに意思表示する人歓迎。
★注)たんぽぽ舎も協力し、ノボリ旗をもって参加します。皆さんの参加歓迎
■このアクションを「非暴力」「反差別」の行動として呼びかけます。
★大飯原発再稼動反対署名にご協力を!
http://toudenmaeaction.blogspot.com/2011/12/blog-post_14.html
【2012年「原発ゼロ元年」おめでとうございます!】
新年一発目の「東電前アクション」、3.11からほぼ10ヶ月目の1月10日に東電前そして関西電力の東京支店前でやります!
誰も・政府自身も信じていない12月16日の野田首相と細野原発担当相の「冷温停止状態-福島事故収束宣言」。
しかし、政府はこの大嘘を前提として、福島の避難民の帰還を促進し、避難や移住の要求を妨げるであろうことはあきらかです。
そして何より、東電の賠償負担を和らげることそのものを目的とし、福島の人々をさらに追い詰める「収束宣言」を絶対に認めるわけにはいきません。
この「収束宣言」を根拠にして、またぞろ全国の原発を再稼動させようという動きも新年早々強まるでしょう。法的根拠のない「ストレステスト」を、組織改編が焦眉の課題となっている無機能状態の原子力安全・保安員が、あるいは「冷温停止宣言を歓迎」などという談話を出す国際原子力マフィア:IAEA審査して再び原発を稼動させるなどということを許すことは出来ません。
再稼動第1号の可能性が高いと言われているのは、関西電力の大飯原発3・4号機です。「原発銀座」と言われる福井県若狭湾にあるこの大飯原発の1号機は2011年7月にトラブルで手動停止しています。また、おなじ関電の美浜原発では、2004年に蒸気漏れ事故で5人の死者を出しています。
★ 双葉町長手記 政府を痛烈批判
「事故収束」宣言 いまだウソ 恥じるべき 安定化、今の状態では無理
中間貯蔵施設計画 被害者に責任取らすのか 町民の使い捨て許さぬ
(2012.01.06東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
福島第一原発事故で全町民が避難した福島双葉町の井戸川克隆町長(65)が、東京新聞に「原発事故を振り返って」と題した手記を寄せた。汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設を同県双葉郡に建設する政府方針に、反発。野田首相の「事故収束」宣言を「とんでもないこと」と強く批判する。手記に込められた井戸川町長の怒りと嘆きの声を届ける。(略)
「世界最大の原発被害者になってしまったことは大変つらい。終わりの見えない旅。『避難指示』だけの言葉で故郷を離れている。(避難所を)慰問に来られた方が歌う『故郷』は、私たちにはとても耐えられない、悲しい歌になっていることが、皆さんには分かってもらえない。(略)ちり紙に遺書を書いたという方の話を聞いた時、涙が止まりませんでした。多くの方が死を覚悟されたのですね。政府はこのような方をどう思っているのか。本当に日本の恩人です。(略)恥ずかしいのは、いまだにうそをついている人たち。事故は終わっていません。今も、微妙なバランスの中で安定化させている。(略)ものをいわない相手に、五感と経験を駆使して対することは、一瞬の油断もできない。
膨大な部品の集まりを正常にし、安定化することは今の状態では無理。(「収束」宣言を)とんでもないことと思う。私は認めるわけにはいかない。現場にやる気を失わせてしまわないかと心配。誰もが認める検査プロセスでなければ、信用は得られません」
細野豪志環境相は先月28日、福島県の佐藤雄平知事と双葉郡の八町村の首長に、除染で出る汚染土壌などの中間貯蔵施設を双葉郡内に設置したいとの意向を伝えた。有力候補地は高線量地域である双葉長と大熊町と言われる。町長は手記で「(放射線物質の)除去もできず住む希望も持てない一番ひどい地域とされる双葉と大熊が、事故の最大の被害者。ここに施設を造れということを、誰にもいわれたくない。私たちは誰よりも早く帰りたい気持ちがあり、『放射能をどこかに持っていけ』と加害者に声を大にして言いたい」と訴える。「皆さんは『一番放射線量が高い地域に』、と思うのでしょうか。でも、原因を作った者は誰か。どう責任を取るのか。だれが負担をするのか。被害者に責任はあるのか。被害者に責任をかぶせることができるのか。被害者に『元の生活をするな』と言える人はいるのか。ここから議論したい」と事故の責任を問う。
「次世代を担う子どもたちにも聞かなければならない。”被害者不詳”のままで、立地を頼みに来ることを許すわけにはいきません。誰かが『私が責任者です』と名乗り出ても、どうにもならないくらいの規模の世界最大の事故です。『原子力ムラ』の全員が加害者であると思っています。」
放射線物質汚染対処特別措置法が今月、全面施行。除染作業が本格化する。双葉町では「除染はしなければならないが、技術的に確立されていないので、まだ行わない」とする。除染作業は国の責任で進めると言うが、「除染作業に従事する町民がさらに被ばくすることを恐れている。町民が大手企業の下働きで、使い捨てにされることは許しません。町民の皆さんが早く帰りたいと思う気持ちは理解できますが、これ以上被ばくさせるわけにはいかない」と訴えた。
「私たちは昨年三月十一日から被ばくを繰り返している。これほどの被ばく者を出し続けていて、世界から原子力輸出国として認証されるのか疑問です。国家の恥だと思っています。地域の自然と同様、人間そのものを除染しなければ。(がんを)発症するかしないかの議論で、罪隠しにはならない。自然界以外の被ばくのすべては、要求しない迷惑なものを浴びせられていることになる。専門家と称する多くの方たちの安全基準は、まったく意味がない。被ばくについて安全といった人たちに、賠償を求めなければなりません。皆さん、団結しましょう」
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[編集部より]
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こんなことが許されていいのか!!500万~200万円もらった3教授はストレステスト委員を辞任せよ!
1月6日(金)経産省入口と経産省内のストレステスト聴取会の会場で、衝撃的なビラが福島原発事故緊急会議と経産省前テントひろばの人々の共同で配布された。その数1000枚。そのビラの要旨(A4版両面)を紹介します。
・おもて面は、三菱重工から献金をもらった人が「三菱重工原発」を審査(ストレステスト)する?
岡本、阿部、山口の「利益相反」3教授はストレステスト委員を辞任せよ!の見出し。
岡本はストレステストに係る意見聴取会の司会進行役で、従来から悪い役目を果たしている人。
委員11人中9人が御用学者。そのうちの3人が金まみれ委員。
利益相反=「1人の人間が泥棒と警察の両方をやること」はみとめられない、とキビシク批判した内容。
・うら面は、安全委員24人に8500万円 - 06年~10年度寄付が原子力業界から。原発審査の中立性は保たれるか?(朝日新聞1月1日号から)
阿部豊(筑波大教授)は三菱重工業から500万円、岡本幸司(東大教授)は三菱重工業から200万円など、9名の氏名と金額、本人の釈明などが掲載されている。電力会社の元幹部は「寄付でパイプをつくった先生の原発アドバイスを事前にうければ(原発の)審査でもめない」と語る。 (や)
─────・─────・─────・─────・─────
ストレステストに係る意見聴取会は今回で6回目。
利益相反ありと見られている岡本委員は、相変わらず保安院側の席次中央にすわり、危険を訴え続ける委員の発言を押さえつけるかのように進行する。電力会社は2、3人しか発言しないにも関わらず10人ほどの大所帯で出席×2(関電、北電)している。
電力会社の資料は、実はどの原子炉についてもほとんど同じ構造だ。
彼らは1つの電源が喪失しても次の段階で代替案を用意して、過酷事故に至らないストーリーを作ってくる。しかしそれは紙の上で作ったもので、二重三重の備えというには程遠い。
例えば、予備の電源車は津波に備えて高台に配置するという対策案(大津波が来れば当然、大地震も起きると想像できるのだが、原子力業界は違うらしい)。
高台に置いた電源車は、がけ崩れにも遭わないし、ケーブル切断という心配もなく、高台の海抜高さを確認する質問だけで、話はおわり。
様々な予備対策は、その実効性を確認してはじめて「有効な手段」とするべきだ、という数名の委員の発言は、保安院席に鎮座する進行役によって遮られてしまう。
これでは、何回会議を繰り返しても、脆弱なところは見えてこない。(ち)
★<テント日誌 1/6(金)>
ストレステスト公聴会とお茶会と
―― 経産省前テントひろば 118日目 ――
今朝は、テントの後ろに建つ経産省本館地下の講堂でストレステストの公聴会があり、多くの仲間と傍聴、めいっぱい*東大の岡本教授をヤジってきました。9時からの傍聴に先立ち、10名近い仲間で、岡本たちが献金受けているという元旦の朝日の記事をコピーしたビラを本館前で配りました。マイクはなしでしたが、とても受け取る方が多くて、時間が短かったのが残念でした。
公聴会は、委員になってる後藤正志さん、井野さんの突っ込みが素晴らしくて、3時間の予定が30分程伸びて、散会後も残って糾弾している傍聴者もいるような熱気あふれるものとなりました。内容は、たんぽぽ舎などのサイトをご覧ください。
私が特に印象に残ったのは、北海道電力がたくさんの若手社員引き連れて来ていて、うーん、こいつらを相手にこれからたたかって行くのかと思うと、悔しくてたまらんかったこと。突込をする委員も、傍聴も、傍聴も、こちらの仲間は相当年季が入っている。後ろのステージ上のカメラで写されたら、それは一目瞭然、頭髪の具合で…。
女性テントでの午後のお茶会、5日・6日とまとめての報告です。
5日はお茶会参加者、全部で6名。
山梨からの退職教員の方、とそのお友達?草加からの退職教員の方、新宿西口のイラク反戦スタンディングに参加している方、原発事故で不妊治療を断念したという方、皆さん、初めて訪れた方でしたが、話が弾み、私がたんぽぽ舎のボランティアのTさんと横浜会議での大間原発の展示の企画をしているというお話をしたところ、大間原発について詳しく知りたいというお話や、福島の子どもが心配というお話などで盛り上がりました。
炬燵で話し込んでいると、ビニールの向こうから、ちらちらと中を伺う方の様子が見えるのですが、ひとりで5人の方とお話しながら、外の呼び込みまでは、残念ながらできかねました。
6日のお茶会は、お天気が良かったので、外で座り込みながら、おにぎり食べてお話をしたりしていたら、可愛いお孫さんたちを連れて一家でテントを訪れた、女性テントのお泊りもしてらっしゃるMさんたちにテント周辺は一気に賑やかになって、そこへ、群馬でのサーカス学校を放射能汚染のために閉めたという校長さんと生徒さんが現われ、また、一段とにぎやかに。
他にも、数人、初対面同士でも、話がはずむ。 (タッチー)
★ 「原発ゼロ元年」おめでとう!東も西も再稼働NO!
~1.10 東電・関電前アクション~
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詳細:http://toudenmaeaction.blogspot.com/
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■日時:1月10日(火)
19時 ~ 東電前開始
19時半~ 関電東京支社前開始
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新橋東電本店前:JR・東京メトロ・都営地下鉄浅草線新橋駅より徒歩5分
都営地下鉄三田線内幸町駅より徒歩3分
関西電力東京支社:(東電本店前から徒歩3分)
■鳴り物、自作プラカード、歌う人、叫ぶ人、静かに意思表示する人歓迎。
★注)たんぽぽ舎も協力し、ノボリ旗をもって参加します。皆さんの参加歓迎
■このアクションを「非暴力」「反差別」の行動として呼びかけます。
★大飯原発再稼動反対署名にご協力を!
http://toudenmaeaction.blogspot.com/2011/12/blog-post_14.html
【2012年「原発ゼロ元年」おめでとうございます!】
新年一発目の「東電前アクション」、3.11からほぼ10ヶ月目の1月10日に東電前そして関西電力の東京支店前でやります!
誰も・政府自身も信じていない12月16日の野田首相と細野原発担当相の「冷温停止状態-福島事故収束宣言」。
しかし、政府はこの大嘘を前提として、福島の避難民の帰還を促進し、避難や移住の要求を妨げるであろうことはあきらかです。
そして何より、東電の賠償負担を和らげることそのものを目的とし、福島の人々をさらに追い詰める「収束宣言」を絶対に認めるわけにはいきません。
この「収束宣言」を根拠にして、またぞろ全国の原発を再稼動させようという動きも新年早々強まるでしょう。法的根拠のない「ストレステスト」を、組織改編が焦眉の課題となっている無機能状態の原子力安全・保安員が、あるいは「冷温停止宣言を歓迎」などという談話を出す国際原子力マフィア:IAEA審査して再び原発を稼動させるなどということを許すことは出来ません。
再稼動第1号の可能性が高いと言われているのは、関西電力の大飯原発3・4号機です。「原発銀座」と言われる福井県若狭湾にあるこの大飯原発の1号機は2011年7月にトラブルで手動停止しています。また、おなじ関電の美浜原発では、2004年に蒸気漏れ事故で5人の死者を出しています。
★ 双葉町長手記 政府を痛烈批判
「事故収束」宣言 いまだウソ 恥じるべき 安定化、今の状態では無理
中間貯蔵施設計画 被害者に責任取らすのか 町民の使い捨て許さぬ
(2012.01.06東京新聞「こちら特報部」より抜粋)
福島第一原発事故で全町民が避難した福島双葉町の井戸川克隆町長(65)が、東京新聞に「原発事故を振り返って」と題した手記を寄せた。汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設を同県双葉郡に建設する政府方針に、反発。野田首相の「事故収束」宣言を「とんでもないこと」と強く批判する。手記に込められた井戸川町長の怒りと嘆きの声を届ける。(略)
「世界最大の原発被害者になってしまったことは大変つらい。終わりの見えない旅。『避難指示』だけの言葉で故郷を離れている。(避難所を)慰問に来られた方が歌う『故郷』は、私たちにはとても耐えられない、悲しい歌になっていることが、皆さんには分かってもらえない。(略)ちり紙に遺書を書いたという方の話を聞いた時、涙が止まりませんでした。多くの方が死を覚悟されたのですね。政府はこのような方をどう思っているのか。本当に日本の恩人です。(略)恥ずかしいのは、いまだにうそをついている人たち。事故は終わっていません。今も、微妙なバランスの中で安定化させている。(略)ものをいわない相手に、五感と経験を駆使して対することは、一瞬の油断もできない。
膨大な部品の集まりを正常にし、安定化することは今の状態では無理。(「収束」宣言を)とんでもないことと思う。私は認めるわけにはいかない。現場にやる気を失わせてしまわないかと心配。誰もが認める検査プロセスでなければ、信用は得られません」
細野豪志環境相は先月28日、福島県の佐藤雄平知事と双葉郡の八町村の首長に、除染で出る汚染土壌などの中間貯蔵施設を双葉郡内に設置したいとの意向を伝えた。有力候補地は高線量地域である双葉長と大熊町と言われる。町長は手記で「(放射線物質の)除去もできず住む希望も持てない一番ひどい地域とされる双葉と大熊が、事故の最大の被害者。ここに施設を造れということを、誰にもいわれたくない。私たちは誰よりも早く帰りたい気持ちがあり、『放射能をどこかに持っていけ』と加害者に声を大にして言いたい」と訴える。「皆さんは『一番放射線量が高い地域に』、と思うのでしょうか。でも、原因を作った者は誰か。どう責任を取るのか。だれが負担をするのか。被害者に責任はあるのか。被害者に責任をかぶせることができるのか。被害者に『元の生活をするな』と言える人はいるのか。ここから議論したい」と事故の責任を問う。
「次世代を担う子どもたちにも聞かなければならない。”被害者不詳”のままで、立地を頼みに来ることを許すわけにはいきません。誰かが『私が責任者です』と名乗り出ても、どうにもならないくらいの規模の世界最大の事故です。『原子力ムラ』の全員が加害者であると思っています。」
放射線物質汚染対処特別措置法が今月、全面施行。除染作業が本格化する。双葉町では「除染はしなければならないが、技術的に確立されていないので、まだ行わない」とする。除染作業は国の責任で進めると言うが、「除染作業に従事する町民がさらに被ばくすることを恐れている。町民が大手企業の下働きで、使い捨てにされることは許しません。町民の皆さんが早く帰りたいと思う気持ちは理解できますが、これ以上被ばくさせるわけにはいかない」と訴えた。
「私たちは昨年三月十一日から被ばくを繰り返している。これほどの被ばく者を出し続けていて、世界から原子力輸出国として認証されるのか疑問です。国家の恥だと思っています。地域の自然と同様、人間そのものを除染しなければ。(がんを)発症するかしないかの議論で、罪隠しにはならない。自然界以外の被ばくのすべては、要求しない迷惑なものを浴びせられていることになる。専門家と称する多くの方たちの安全基準は、まったく意味がない。被ばくについて安全といった人たちに、賠償を求めなければなりません。皆さん、団結しましょう」
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[編集部より]
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以内で、またその他投稿に関しては400~800文字以内でタイトル及び内容
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尚、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙面の都合上
全てを掲載できない場合があります。予めご了承ください。
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