◆ 売国奴扱いされる「日本の良心」 (朝鮮日報日本語版)
米紙ニューヨーク・タイムズは29日、アジア版1面に「戦争の罪を忘れよという日本の圧力(Pressure in Japan to Forget Sins of War)」という長文記事を掲載した。同紙は、北海道・猿払村で韓半島(朝鮮半島)強制連行被害者の追悼碑設置が実現しなかった過程を紹介、「ネット右翼」による歴史もみ消し攻勢に屈した日本を批判した。ネット右翼とは、インターネットを中心に活動する極右勢力のことで、「韓国人を殺せ」などと主張する嫌韓デモを主導している。
猿払村は10年前から実施している地域住民と市民団体による発掘調査で、強制連行被害者の遺骨39柱を発見した。住民たちは「過酷な労働の末に死亡した被害者を慰霊しよう」と村の共同墓地に追悼碑の設置を推進した。工事がほぼ終わり、除幕式を目前にした昨年11月、関連情報がメディアで報じられた。
すると、突然「韓国に操られている村」「売国村の水産物不買運動を展開する」といった抗議・脅迫電話が村に殺到した。ネット右翼がインターネット上に非難の文を掲載すると同時に「抗議しよう」と村の電話番号をアップしたためだ。
人口2800人の漁村は、村民が生計を立てている水産物の不買運動という話にまで発展したことで、脅迫に耐えられなくなった。村は結局、除幕式前に行政手続きのミスを理由に追悼碑設置を事実上不許可にした。
29日、本紙の電話取材に答えた匿名希望の村民は「彼らは『追悼碑は韓国の強制連行訴訟の証拠になるだろう』と攻撃してきた。追悼碑は過去の過ちを謝罪するものなのに『非愛国的』という非難の声が殺到した」と話した。
ネット右翼は、猿払村の除幕式が中止になると「頑張った全ての方々に感謝する」という文をネットに掲載、攻撃対象を拡大した。群馬県が今年7月、高崎市内の県立公園「群馬の森」にある「朝鮮人強制動員犠牲者追悼碑」に対する設置許可更新を許さず、撤去の決定を下したことも、ネット右翼の攻勢によるものだ。この追悼碑は2004年に地域住民・企業が1000万円の募金を集めて作った。10年間にわたり地元の児童・生徒たちが歴史を学ぶ教育の場としても活用されており、誰も異議を申し立てなかった。
ところが、ネット右翼が地方議会や群馬県に抗議攻勢をかけたことから状況が急変した。「追悼碑を守る会」の角田義一代表は「多数の地元住民が追悼碑に賛成なのに、一部のネット右翼による歴史もみ消し攻勢に地方議会や自治体が屈服した。侵略戦争を美化し、過去の過ちをもみ消そうとする主張に同調する政治勢力があるからだ」と訴えた。角田代表は撤去を阻止するため、来月訴訟を起こす。
奈良県天理市も4月、旧大和海軍航空隊大和基地の跡地にある説明板を撤去した。ネット右翼が説明板に「朝鮮人労働者と慰安所の女性が強制連行された」という文があるとして抗議運動を展開したためだ。
ニューヨーク・タイムズ紙は「日本政府は山谷えり子国家公安委員長がネット右翼の代表的な団体『在日特権を許さない市民の会(在特会)』幹部と写真を撮っていたことが明らかになっても、この問題について特に問題提起しなかった」とネット右翼の歴史もみ消しを傍観する日本社会の問題点も指摘している。
猿払村の追悼碑設置を主導した水口孝一さん(79)は同紙のインタビューで「(ネット右翼に脅迫されたときに)私たちのために発言してくれなかった日本全体を批判する」と述べた。
Yahoo!ニュース - 『朝鮮日報日本語版』 10月30日(木)11時8分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141030-00001455-chosun-kr
米紙ニューヨーク・タイムズは29日、アジア版1面に「戦争の罪を忘れよという日本の圧力(Pressure in Japan to Forget Sins of War)」という長文記事を掲載した。同紙は、北海道・猿払村で韓半島(朝鮮半島)強制連行被害者の追悼碑設置が実現しなかった過程を紹介、「ネット右翼」による歴史もみ消し攻勢に屈した日本を批判した。ネット右翼とは、インターネットを中心に活動する極右勢力のことで、「韓国人を殺せ」などと主張する嫌韓デモを主導している。
猿払村は10年前から実施している地域住民と市民団体による発掘調査で、強制連行被害者の遺骨39柱を発見した。住民たちは「過酷な労働の末に死亡した被害者を慰霊しよう」と村の共同墓地に追悼碑の設置を推進した。工事がほぼ終わり、除幕式を目前にした昨年11月、関連情報がメディアで報じられた。
すると、突然「韓国に操られている村」「売国村の水産物不買運動を展開する」といった抗議・脅迫電話が村に殺到した。ネット右翼がインターネット上に非難の文を掲載すると同時に「抗議しよう」と村の電話番号をアップしたためだ。
人口2800人の漁村は、村民が生計を立てている水産物の不買運動という話にまで発展したことで、脅迫に耐えられなくなった。村は結局、除幕式前に行政手続きのミスを理由に追悼碑設置を事実上不許可にした。
29日、本紙の電話取材に答えた匿名希望の村民は「彼らは『追悼碑は韓国の強制連行訴訟の証拠になるだろう』と攻撃してきた。追悼碑は過去の過ちを謝罪するものなのに『非愛国的』という非難の声が殺到した」と話した。
ネット右翼は、猿払村の除幕式が中止になると「頑張った全ての方々に感謝する」という文をネットに掲載、攻撃対象を拡大した。群馬県が今年7月、高崎市内の県立公園「群馬の森」にある「朝鮮人強制動員犠牲者追悼碑」に対する設置許可更新を許さず、撤去の決定を下したことも、ネット右翼の攻勢によるものだ。この追悼碑は2004年に地域住民・企業が1000万円の募金を集めて作った。10年間にわたり地元の児童・生徒たちが歴史を学ぶ教育の場としても活用されており、誰も異議を申し立てなかった。
ところが、ネット右翼が地方議会や群馬県に抗議攻勢をかけたことから状況が急変した。「追悼碑を守る会」の角田義一代表は「多数の地元住民が追悼碑に賛成なのに、一部のネット右翼による歴史もみ消し攻勢に地方議会や自治体が屈服した。侵略戦争を美化し、過去の過ちをもみ消そうとする主張に同調する政治勢力があるからだ」と訴えた。角田代表は撤去を阻止するため、来月訴訟を起こす。
奈良県天理市も4月、旧大和海軍航空隊大和基地の跡地にある説明板を撤去した。ネット右翼が説明板に「朝鮮人労働者と慰安所の女性が強制連行された」という文があるとして抗議運動を展開したためだ。
ニューヨーク・タイムズ紙は「日本政府は山谷えり子国家公安委員長がネット右翼の代表的な団体『在日特権を許さない市民の会(在特会)』幹部と写真を撮っていたことが明らかになっても、この問題について特に問題提起しなかった」とネット右翼の歴史もみ消しを傍観する日本社会の問題点も指摘している。
猿払村の追悼碑設置を主導した水口孝一さん(79)は同紙のインタビューで「(ネット右翼に脅迫されたときに)私たちのために発言してくれなかった日本全体を批判する」と述べた。
Yahoo!ニュース - 『朝鮮日報日本語版』 10月30日(木)11時8分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141030-00001455-chosun-kr
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