=練馬の保護者・市民から教育委員会へ=
◎ 卒業式を迎えるにあたって11項目の要請
練馬区教育委員会
委員長 内藤幸子 殿
教育長 薗部俊介 殿
日頃、教育現場の環境整備のために、ご尽力いただき感謝申しあげます。
さて、今年も卒業式・入学式のシーズンがやってまいりました。卒業式・入学式は、本来、子どもたちが主役で、友だちや教職員との出会いの喜び、別れの悲しみを分かち合う場であるはずです。
ところが、昨今の卒業式・入学式は、儀式性や厳粛さばかりが追求され、子どもたちは隅に追いやられ・あたかも「日の丸・君が代」が主役のような式が罷り通っております。
殊に、東京都下においては、2003年10.23通達以降そのことが顕著で、教員の懲戒処分とそれに直結する職務命令、全小中高校に対する実施調査の三点セットによって、子どもたちや教職員の人権が著しく侵害されております。
練馬区においても、上記調査の実施等、子どもたちや教職員に対して「日の丸・君が代」が強制されている状況には変わりありません。そこで、今年の卒業式・入学式を迎えるにあたり、私たちは下記の11点について要請いたします。
なお、同趣旨の申し入れ書を区内小中学校校長宛に送付させていただくことを申し添えます。
2011年2月16日
◎ 卒業式を迎えるにあたって11項目の要請
練馬区教育委員会
委員長 内藤幸子 殿
教育長 薗部俊介 殿
練馬教育問題交流会
要 請 書
日頃、教育現場の環境整備のために、ご尽力いただき感謝申しあげます。
さて、今年も卒業式・入学式のシーズンがやってまいりました。卒業式・入学式は、本来、子どもたちが主役で、友だちや教職員との出会いの喜び、別れの悲しみを分かち合う場であるはずです。
ところが、昨今の卒業式・入学式は、儀式性や厳粛さばかりが追求され、子どもたちは隅に追いやられ・あたかも「日の丸・君が代」が主役のような式が罷り通っております。
殊に、東京都下においては、2003年10.23通達以降そのことが顕著で、教員の懲戒処分とそれに直結する職務命令、全小中高校に対する実施調査の三点セットによって、子どもたちや教職員の人権が著しく侵害されております。
練馬区においても、上記調査の実施等、子どもたちや教職員に対して「日の丸・君が代」が強制されている状況には変わりありません。そこで、今年の卒業式・入学式を迎えるにあたり、私たちは下記の11点について要請いたします。
記
1.卒業式・入学式が、すべての子どもたちが(障害のある子も、不登校の子も、外国籍の子も)参加できるような内容、会場の設定、雰囲気であること。できれば、「日の丸」掲揚、「君が代」斉唱を実施しないこと。
2.卒業式・入学式に参加する子どもたちに対しては、「日の丸・君が代」の歴史についてきちんと教え、その上で、斉唱するか起立するかについては、自分たちで判断することができるよう配慮すること。また、式当日にとどまらず、予行練習や音楽の授業等においても斉唱の強制を行わないこと。一方、幼稚園・保育園ではその多くが「君が代」を教わっていない小学校1年生に対しては、そもそも「君が代」斉唱時に起立させることは出来ないと思うので、その点について十分配慮すること。
3.教職員に対して、懲戒処分をちらつかせて「君が代」伴奏、起立、斉唱を強制したり、校長に対して職務命令の発令を指導したり、懲戒処分にっながる報告書を都教委に上げたりしないこと。
4.区内小中学校に対する「卒業式・入学式にかかわる実施調査」を行わないこと。調査の実施は、「日の丸」の式典会場内外掲揚の強制、「君が代」斉唱やピアノ・吹奏楽による伴奏の強制、「日の丸」と正対した式の強制、起立をしない教員のチェック・処分につながる。
5.区内小中学校に対する「卒業式・入学式における欠席者、その理由および対応」状況調査を行わないこと。この調査は、やむなく卒業式・入学式を欠席する子どもに対するプライバシー・人権の侵害にあたる。氏名や欠席理由を特定する調査をただちにやめていただきたい。
6.「君が代」斉唱時に教員が起立をしているかどうか等の監視のための区教委職員の派遣を行わないこと。
7.「日の丸」掲揚について、式会場正面掲揚や校門掲揚をやめること。卒業式・入学式は、あくまでも子どもたちが主役で、正面掲揚は、あたかも「日の丸」が主役であるような印象を与えるので区内小中学校への強制をやめてほしい。また、校門掲揚についても、同様に区内小中学校への強制をやめてほしい。
8.「日の丸」を背景とした記念撮影についてやめること。子どもや親の中には、当然「日の丸」を背景にしてほしくない方々がおり、「日の丸」写真の強要は、そのような方々の人権を踏みにじることとなる。
9.卒業証書については、生年月日・卒業年月日について、一律元号を強制するのではなく、西暦表示も選択できるようにすること。生年月日・卒業年月日の表記については、校長判断でできるということなので、区教委は、最初から、元号・西暦を選択できるよう、元号の印刷していない卒業証書を各学校に配布すること。
10.「日の丸」に礼をすることを、子どもたちに強制することはもちろんのこと、練馬区代表者や校長が率先して行うことをやめること。戦前・戦中の学校の儀式においては、「ご真影」や教育勅語に対して深々と礼がなされていたが、それが「日の丸」に切り替わっただけであり、「日の丸」に礼をすることは教育上否定されるべきことである。
11.子どもたちに対して、起立や礼や来賓に体を向けさせること等の指導をやめること。卒業式・入学式に儀式性が強調されるあまり、子どもたちに「作法」と称して、起立や礼が指導されることは、卒業式・入学式の本来の趣旨である「お祝い」を逸脱し、主役であるはずの子どもたちに隷属を強いるものである。
なお、同趣旨の申し入れ書を区内小中学校校長宛に送付させていただくことを申し添えます。
2011年2月16日
(連絡先)練鳥区豊玉北5-17-7ねりまビル303サポートねりま気付
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