『ほっととーく 103』より
◇ あくまでも闘いを貫きます
北海道はこれまで多くの学校で不起立が貫かれてきましたが,昨年の政治資金規正法の問題から,北教組潰しの攻撃が始まりました。中でも私が所属する日高支部(道内20市支部)は集中的な狙い撃ちにあい,職務命令が発せられました。
結果,私ひとりが職務命令に反し,不当な処分を受けることになったわけです。
私は,最前列中央で着席しました。たとえ一人でも着席することで,いろいろな考え方があるのだということを示したかったのです。両面の指導(侵略戦争と,戦後の様々な行事での使われたこと)を学習した多くの子どもたちは,私を見つめていました。
2009年度卒業式,及び2010年度入学式の「君が代」斉唱時における不起立について訓告処分,また,今春の卒業式で「戒告」,それに続く入学式での不起立で「減給1ヶ月10分の1」の懲戒処分を受けました。
現在,札幌地裁において「訓告処分取消等請求事件」として係争中です。口頭弁論が2011年4月22日に始まり,先日9月9日に第3回口答弁論が行われました。北教組の全面支援を受け,組合員が結集する中での法廷です。
第1回口頭弁論では北教組弁護団と原告である私の陳述がもたれました。私は,「日の丸・君が代」が果たした歴史的事実や一方的価値の強制は教育の不当な支配であること。またS小学校での実態などを述べました。
現在,「戒告」「減給」処分については,北海道人事委員会へ申し立てをしています。
「日の丸・君が代」の問題を語る上で,差別問題を欠かすことはできません。今後,法廷で触れていきたいと思っています。
私は生育歴の中で身につけてしまった朝鮮人への差別意識。それに気づかされたのは部落問題との関わりです。北海道へ赴任するにあたり,当然,アイヌ民族について学ばねばならないと思っていました。
恐ろしいことはこれまで私たちが必死の思いで「日の丸・君が代」強制反対してきたことが,処分の嵐により,不起立という行動が「悪」にされる風潮になってきてはいないかということです。
正義を背景とした思想・良心の自由はたとえ,一人でも貫かれるべきものであり,私は信念を曲げることはできませんし,憲法19条はそれを保障しています。子どもたちにも,たとえ,一人でも正しいと思ったことは信念を貫くことができることを身をもって示したかったのです。これが教育だと考えます。
幼少期から「日の丸・君が代」に求心力をもたせることにより,国のために命を投げ出せることができる精神を養成し,戦時体制への準備を図っていき,戦争に導いた歴史的事実を繰り返してはなりません。
学校教育が効果的にそれは果たしたことは過去の歴史が物語っています。二度と戦争への道へ導いてはなりません。あくまで闘いを貫きます。
『ほっととーく』(103号 2011/9/17)
「良心・表現の自由を!」声をあげる市民の会
〒176-0012 練馬区豊玉北5-17-7-303 サポートねりまねりま全労協気付
郵便振替:00140-6-517545 加入者名:声をあげる市民の会
◇ あくまでも闘いを貫きます
H(北海道小学校教員)
北海道はこれまで多くの学校で不起立が貫かれてきましたが,昨年の政治資金規正法の問題から,北教組潰しの攻撃が始まりました。中でも私が所属する日高支部(道内20市支部)は集中的な狙い撃ちにあい,職務命令が発せられました。
結果,私ひとりが職務命令に反し,不当な処分を受けることになったわけです。
私は,最前列中央で着席しました。たとえ一人でも着席することで,いろいろな考え方があるのだということを示したかったのです。両面の指導(侵略戦争と,戦後の様々な行事での使われたこと)を学習した多くの子どもたちは,私を見つめていました。
2009年度卒業式,及び2010年度入学式の「君が代」斉唱時における不起立について訓告処分,また,今春の卒業式で「戒告」,それに続く入学式での不起立で「減給1ヶ月10分の1」の懲戒処分を受けました。
現在,札幌地裁において「訓告処分取消等請求事件」として係争中です。口頭弁論が2011年4月22日に始まり,先日9月9日に第3回口答弁論が行われました。北教組の全面支援を受け,組合員が結集する中での法廷です。
第1回口頭弁論では北教組弁護団と原告である私の陳述がもたれました。私は,「日の丸・君が代」が果たした歴史的事実や一方的価値の強制は教育の不当な支配であること。またS小学校での実態などを述べました。
現在,「戒告」「減給」処分については,北海道人事委員会へ申し立てをしています。
「日の丸・君が代」の問題を語る上で,差別問題を欠かすことはできません。今後,法廷で触れていきたいと思っています。
私は生育歴の中で身につけてしまった朝鮮人への差別意識。それに気づかされたのは部落問題との関わりです。北海道へ赴任するにあたり,当然,アイヌ民族について学ばねばならないと思っていました。
恐ろしいことはこれまで私たちが必死の思いで「日の丸・君が代」強制反対してきたことが,処分の嵐により,不起立という行動が「悪」にされる風潮になってきてはいないかということです。
正義を背景とした思想・良心の自由はたとえ,一人でも貫かれるべきものであり,私は信念を曲げることはできませんし,憲法19条はそれを保障しています。子どもたちにも,たとえ,一人でも正しいと思ったことは信念を貫くことができることを身をもって示したかったのです。これが教育だと考えます。
幼少期から「日の丸・君が代」に求心力をもたせることにより,国のために命を投げ出せることができる精神を養成し,戦時体制への準備を図っていき,戦争に導いた歴史的事実を繰り返してはなりません。
学校教育が効果的にそれは果たしたことは過去の歴史が物語っています。二度と戦争への道へ導いてはなりません。あくまで闘いを貫きます。
『ほっととーく』(103号 2011/9/17)
「良心・表現の自由を!」声をあげる市民の会
〒176-0012 練馬区豊玉北5-17-7-303 サポートねりまねりま全労協気付
郵便振替:00140-6-517545 加入者名:声をあげる市民の会
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