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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

チェルノブイリ事故による放射性物質で汚染されたベラルーシの諸地域における非ガン性疾患

2011年10月02日 | フクシマ原発震災
 ▼ チェルノブイリ事故による放射性物質で汚染されたベラルーシの諸地域における非ガン性疾患 Y・バンダシェフスキー教授
 Non-cancer illnesses and conditions in areas of Belarus contaminated by radioactivity from the Chernobyl Accident: Prof. Yuri Bandashevsky


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 日本語版のPDFはこちらから。(→クリック)
 ユーリ・バンダシェフスキー教授は、チェルノブイリ事故(1986)汚染によるベラルーシ地域の汚染被曝の影響について広範囲な研究を行ったベラルーシ人の科学者です。その功績に対して2009年欧州放射線リスク委員会(ECRR)レスボス会議からエドワード・ラッドフォード記念賞を授与されています。この受賞にあたって博士が寄与した、放射線核種のセシウム137の内部被曝による非ガン性影響に関する論文の日本語訳をご紹介します。
 (抜粋)

■図2.8 ベラルーシの死因構成、2008年[訳注:外部要因とは事故・犯罪死など]

 ベラルーシの住民の死因のうち主なものは心臓病と悪性腫瘍である。
 最大死因である心臓病が統計的に有意な増加を示していること、中でもチェルノブイリ原発事故の後処理に関わった人びとの間で増加していることには不安を禁じえない(図2.9)。
 食物から永久的・慢性的に摂取される状況下において、放射性核種セシウム137は甲状腺、心臓、腎臓、脾臓、大脳など、生命活動のために重要な臓器に蓄積される。これらの臓器が受ける影響の度合いは様々である。


■図2.9 ベラルーシ共和国における心臓病患者数推移


■図2.11 ベラルーシにおける甲状腺がん新規発生数の推移


■図2.6 ベラルーシ共和国人口指数、1950-2004


 (以下略)

(田中泉 記)

参考:http://www.amnesty.org.au/news/comments/2406/
出典:http://en.wikipedia.org/wiki/Yury_Bandazhevsky
出典: http://www.actu-environnement.com/phe/detail_photo.php4?ref=50

『Peace Philosophy Centre』(Thursday, September 29, 2011)
http://peacephilosophy.blogspot.com/2011/09/non-cancer-illnesses-and-conditions-in.html

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