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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

大地震列島の海岸線にずらりと、地震に弱い超危険な原発を建ち並べた責任者はだれか

2022年03月30日 | 平和憲法
 ◆ 大地震弧状列島 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 法事があって盛岡へ出かけた。両親を引き取っていた長兄が亡くなり、義姉が他界して一周忌だった。
 今月十六日、マグニチュード7・4の地震の影響で、二週間たっても郡山~一ノ関間の東北新幹線は運行停止中。それで在来線、新幹線を交互に乗り継ぎ、自宅から九時間以上もかかって、盛岡駅に到着した。通常なら四時間のコースだ。
 まん延防止等重点措置が解除された土日の行楽日。それも指定席なし、全席自由席だったから、乗り換えるたびに席取り競争。運よく立ちっ放し乗客にはならなかったが、八十過ぎの老人には過酷な旅だった。
 十一年前、強烈な放射線下を逃げ惑い、命を落とした老人や入院患者たちの苦悩を思った。
 地震によって東北新幹線は脱線、不通となった。それでも転覆しなかったから惨事は免れた。
 福島第一原発、第二原発あわせて十基も、二度目の強度の地震襲来をなんとかかわして、再度の事故にはならなかった。
 東北ばかりか全国の新幹線もあらためて大地震の発生が心配になった。

 予想されている東海大震災、伊方原発や玄海原発に影響する長大な中央構造線断層帯、あるいは南端の与那国島周辺まで。
 この日本弧状列島は世界に冠たる大地震列島だ。
 この海岸線にずらりと原発や核再処理工場など地震に弱い、超危険な原発を建ち並べた責任者はだれか。(ルポライター)
『東京新聞』(2022年3月29日【本音のコラム】)


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