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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

あのアフガニスタンよりも下位、わが国のジェンダーギャップ指数(政治分野)

2021年09月26日 | 平和憲法

  《小島慶子 「幸複のススメ!」 『AERA』》
 ◆ 政治分野の男女格差は先進国で最大
   アフガンより女性閣僚・議員が少ない日本


 アフガニスタン111位、日本147位。これはなんだかわかりますか?
 今年3月に世界経済フォーラムが発表したグローバルジェンダーギャップ指数2021の、政治分野における男女格差の順位です。
 順位が低いほど格差は大きくなります。日本は156カ国中147位アフガニスタンより36も低いのですね。
 2006年から毎年行われているこの調査では、教育、健康、経済、政治の4分野における男女格差を指数化。調査に必要な最新データの揃っている国が対象となり、アフガニスタンは今回初登場です。
 女性を徹底的に抑圧した旧タリバン政権が倒され、民主化の取り組みが始まって20年で、ジェンダーギャップの実態がようやく可視化されました。
 しかし米軍の撤退に伴い、今月再びタリバン政権が誕生。暫定政権の閣僚に女性や少数派はゼロで、国連の制裁対象にもなっている旧政権の顔ぶれがずらり。
 政権は抵抗する女性たちのデモに発砲、死傷者が出ました。デモは事実上禁止に。
 イスラム教の教義を極端に厳格に解釈する旧タリバン政権では、女性が教育を受ける権利や自由に行動する権利が奪われ、男性の所有物のように扱われていました。
 暫定政権下でもすでにそれが復活する兆しが見られ、国際社会が強い懸念を示しています。
 特殊なムスリム国家の遠い話だと思うかもしれません。でも日本も、女性閣僚は2人だけ。女性国会議員は参院で2割、衆院では1割しかいません。男女格差は先進国で最大です。
 列国議会同盟(IPU)の今年8月時点の女性議員比率ランキングでは、アフガニスタンは192カ国中75位で全議席の27.2%。世界平均25.6%を上回っています。
 日本165位で14.4%です。
 女性を弾圧するタリバン政権への国際的な非難が強まる中で、自国の異常さにも改めて注目するべきでしょう。
 ※ 小島慶子(こじま・けいこ)/エッセイスト。
 1972年生まれ。東京大学大学院情報学環客員研究員。近著に『幸せな結婚』(新潮社)。『仕事と子育てが大変すぎてリアルに泣いているママたちへ!』(日経BP社)が発売中
『AERA』(2021年9月27日号)

『Microsoft Start』(2021/09/23)
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E5%B0%8F%E5%B3%B6%E6%85%B6%E5%AD%90-%E6%94%BF%E6%B2%BB%E5%88%86%E9%87%8E%E3%81%AE%E7%94%B7%E5%A5%B3%E6%A0%BC%E5%B7%AE%E3%81%AF%E5%85%88%E9%80%B2%E5%9B%BD%E3%81%A7%E6%9C%80%E5%A4%A7-%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%88%E3%82%8A%E5%A5%B3%E6%80%A7%E9%96%A3%E5%83%9A-%E8%AD%B0%E5%93%A1%E3%81%8C%E5%B0%91%E3%81%AA%E3%81%84%E6%97%A5%E6%9C%AC/ar-AAOIqYP?ocid=msedgdhp&pc=U531
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