=たんぽぽ舎です。【TMM:No4281】【TMM:No4282】「メディア改革」連載第73回=
◆ 「横浜市長選の惨敗」についても誰も聞かなかった
◆ 菅首相が8道県に緊急事態宣伝で記者会見
◎ NHK総合テレビの「ニュース7」や「ニュースウオッチ9」枠を40分以上も乗っ取って行われる菅義偉首相の記者会見の視聴率が報道されたことはない。私の周辺の市民は「まともに答えないし、自己正当化で同じことしか言わないから見たくない」という人が多い。
政府は8月25日、北海道、愛知などの8道県に「緊急事態宣言」、高知など4県に「まん延防止等重点措置」を追加すると決め、菅首相は午後9時から官邸で記者会見(17回目)を開いた。会見の動画と文字記録は官邸HPにアップされている。https://www.kantei.go.jp/
菅氏の顔や声に接するのは苦痛だが、この会見をNHK中継とネット動画で視聴し、25日夜、FBに感想を投稿した。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100022241222173
◎ この日も、小野日子内閣広報官が司会し、会見を仕切った。菅氏は冒頭発言で、「先日、自宅療養中の妊婦さんが、受入病院の調整に困難をきたし、赤ちゃんを亡くされるという大変痛ましいことがあった」と述べた。官僚が書いた原稿の棒読みだ。
私が住む千葉県柏市の妊娠29週目の女性がコロナに感染したのに、入院受け入れ先が見つからずに自宅で早産し、赤ちゃんが死亡した事件のことだ。
菅政権のコロナ対応の失敗、五輪強行開催による医療崩壊で、尊い命が奪われたのだ。菅首相、あなたのせいで起きた過失致死事件だ。
「自宅療養」という用語がおかしい。国による医療放棄、棄民政策だ。
菅氏は会見で、今、必要な緊急医療施設について、何も語らなかった。一方、「企業や大学におけるワクチン接種」の成果を強調したが、27日朝の東京・渋谷の長蛇の列を見れば、国のワクチン政策は破綻していることが分かる。
◆ 「外国より死者が少ない」「光が見えてきた」と言い放つ
◎ 当初、ワクチンは自治体で、年齢、基礎疾患の有無などを考え、フェアに順番を決めていたのに、自衛隊が出張り、「職域・大学」接種が導入され、職業によって差別が生じた。
零細企業の労働者は接種を受けられない。大学に行かず労働している同世代が半数いる。企業や大学の施設を使うのはいいが、あくまで自治体がやるべきだ。
菅氏は「ワクチンの接種がデルタ株に対しても明らかな効果があり、新たな治療薬で広く重症化を防ぐことも可能。明かりははっきりと見え始めている」と述べ、「その先には、日常生活や社会経済活動の回復もしっかり検討し、全力でこの危機を乗り越えたい」と結んだ。
菅氏は会見で「明かり」を3度も口にした。市民が危機感を持たないといけない時に、どうして楽観的な見通しを語り続けるのか。
菅氏のオデコは確かに光っているが、私たちの光は全く見えない。
愛知県の大村秀章知事は26日の会見で「菅総理が会見で『明かりが見え始めている』と言われたけれど、全くそう思わない。まさに暴風雨のまっただ中、先が見えない」と発言した。
https://hicbc.com/news/article/?id=2021082614
◎ 小野広報官がいつものように質疑応答を始め、政府分科会の尾身茂長が隣に立った。以前は、「一人一問」「自席からの発言は控えてください」と言っていたが、最近言わなくなった。
小野氏は最初に内閣記者会の幹事社、北海道新聞の佐藤記者を指名した。
佐藤記者は「総理は7月末の会見で、今回の宣言が最後とする覚悟で対策を講じると述べたが、緊急事態宣言地域は21、重点措置地域を含めると33都道府県に拡大し、自宅療養者が重症化する例が連日報告されている。ワクチンに偏った政策や総理の言葉が国民に届いていないことが原因ではないか。自らの政治責任をどうお考えか」と聞いた。
また、「今回の宣言期限は9月12日に据え置かれた。自民党総裁選などの政治日程を考えたのではないか。12日に宣言を解除できるのか、いつになったら我々は日常を取り戻せるのか、道筋を示してください」と質問した。
菅氏は「デルタ株によって世界中で経験のない感染が広がっている。この危機を何としても乗り越えていく、それが総理大臣としての私に課された責任」「私の言葉について厳しい御指摘を頂いている。しっかり受け止めて真摯に対応していきたい」と回答した。
コロナ対応の失敗の責任をどう取るのかと聞いているのに、これから頑張ると答えるだけだ。会見での対応が真摯な姿勢になっていない。
尾身会長は楽観論を戒め、「臨時の医療施設の開設」を求めた。
◎ 幹事社の産経新聞・杉本記者が、25日午前中、菅氏が行った自民党の二階俊博幹事長との面談内容、総裁選・衆院選について聞いた。
その後、幹事社以外の質問に入り、NHKの長内記者が指名され、「衆議院選挙の前に自民党の役員人事を行う考えはあるか」と聞いた長内氏は毎回のように指名されるが、いつもつまらないことしか聞かない。
小野氏は「続きまして、それでは、ビデオニュース・ドットコムの神保さん、どうぞ」と言った。
神保氏は「総理が総裁選への出馬を表明しているということは、ここまでの菅政権のコロナ対策がうまく機能していると考えているからか」と聞いた。
菅氏は「諸外国はワクチン接種で日常を取り戻し始めている。私自身もワクチン接種に全力で取り組んできて、そこは良かったと思っている」と答えた。全く無反省だ。
神保氏は「ワクチンを打たれたから、菅政権の対策は、ここまでは成功ということでいいか」と再質問。
すかさず、小野氏が「自席からの発言はおやめください」と制止しようとしたが、菅氏は「他の国と比較して、死者の数とかを比べてみると、明らかになってくるのではないか」と答えた。
「他の国」がどこか不明だが、日本ではいま、全国で重症者が2200人を超え、死者も増えている。外国と比べるといい方だという説明は最悪だ。
小野氏の制止の声はマイクを通しているのでクリアに聞こえたが、官邸HPの文字記録では、小野氏の質問妨害の声は載っていない。改ざんだ。
◆ 回答間違いで唐突にお詫び訂正
◎ TBSの後藤記者は「政府はテレワークの推奨で出勤者の7割減少を目指しているが、総理は官邸・公邸、議員宿舎で仕事をしている。総理自らがテレワークを行う考えはあるか」と聞いた。
菅氏は「テレワークは率先してやらないといけない。今日の宣言を決めた会合はテレワークで行った」と答えた。
文化放送の山本記者は「さきほど、ワクチンや抗体カクテル療法の効果を上げて、明かりが見え始めていると言ったが、いまだ感染のピークも見通せない。国民にはその明かりは見えて、総理と同じ明かりは見えているのか。いつになればその明かりは届くのか」と聞いた。
菅氏はまたしても高齢者の感染者数が3%前後に減ったなどと延々と述べ、「そういうことによって、この明かりが見え始めてきている。そういうことが具体的になり始めているから、私は、明かりが出てきていると発言をさせていただいた」と答えた。絶望的な発言だ。
尾身氏は「人々の協力を得られにくくなっているということは、これは現実として私は受け止めたほうがいい」と語った。
この後、菅氏は唐突に、「すみません。先ほどのTBSの後藤さんの質問で、テレワークとオンライン会議、こうしたことについて、混同してお答えしてしまった。お詫び申し上げたい」と発言した。
菅氏が質問に誠実に答えず、言い間違えるのは何度もある。
最近でも「感染拡大を進める」「タリバンの首都カプール」と言い、「状況」を「情熱」と言い間違えている。
今回、会見の途中にわざわざ、お詫び訂正をしたのは、秘書官がメモを差し入れたのだろう。
◎ 西日本新聞の古川記者は「総理は政府にとって不都合なデータや、厳しい意見にも耳をこれまで傾けてこられたのか」と聞いた。
菅氏は「政府の考え方を分科会の中で説明して、了解を得た上で行っている」と答えた。真摯な返答ではない。
フリーランスの大川興業総裁、大川豊氏が「連日のコロナ対策、お疲れさまでございます」と言って、介護ヘルパーへの支援などを聞いた。公務員に「お疲れさま」という感覚に違和感がある。
◆ 非常事態下のパラリンピック強行開催を聞かない記者たち
◎ 小野氏は「それでは、恐縮でございますけれども、あと2問とさせていただきます」と告げて、共同通信の吉浦記者を指名。
次に「それでは、京都新聞、国貞さん、どうぞ。これで最後とさせていただきます」と発言。「総理は、以前、日本にはロックダウンはなじまないと言ったが、総理は何を根拠になじまないと言うのか説明を」と質問した。
菅氏は「憲法上の問題、そうしたものをクリアしなければなかなか難しい問題だと思っているから、なじまないというか、現在の法律ではなかなか難しいというふうな思いの中で申し上げた」と答えた。
多数が挙手し、質問を求める女性記者の声が上がる中、小野氏は「大変恐縮ですが、挙手している方につきましては、後ほど1問メールでお送りください。後ほど書面にて回答します。以上をもちまして、本日の会見を終了します。御協力ありがとうございました」と言って、強制終了した。
◎ 幹事社を含め14人が質問、58分で終わった。各紙の「首相動静」によると、菅氏は会見の後、議員宿舎に直帰している。「メールで質問を」という口実は納得できない。
会見では、横浜市長選の惨敗、宣言下のパラリンピック強行と児童の観戦、バッハ再来日について誰も聞かなかった。
菅氏が官邸玄関ホールで行う内閣記者会の番記者によるぶら下がりでの、若手の記者の質問の方が鋭く、しつこい。
閣議決定、内閣記者会の規約では、首相会見は記者会の主催と明記している。記者会が仕切るべき首相記者会見を、大した実績もないキャリア外交官に横暴な仕切りで進められているのに、抗わない社員記者たちは情けない。
キシャクラブ制度を廃止して、海外にある広報センターを設置するしかない。
◆ 「横浜市長選の惨敗」についても誰も聞かなかった
浅野健一(アカデミックジャーナリスト)
◆ 菅首相が8道県に緊急事態宣伝で記者会見
◎ NHK総合テレビの「ニュース7」や「ニュースウオッチ9」枠を40分以上も乗っ取って行われる菅義偉首相の記者会見の視聴率が報道されたことはない。私の周辺の市民は「まともに答えないし、自己正当化で同じことしか言わないから見たくない」という人が多い。
政府は8月25日、北海道、愛知などの8道県に「緊急事態宣言」、高知など4県に「まん延防止等重点措置」を追加すると決め、菅首相は午後9時から官邸で記者会見(17回目)を開いた。会見の動画と文字記録は官邸HPにアップされている。https://www.kantei.go.jp/
菅氏の顔や声に接するのは苦痛だが、この会見をNHK中継とネット動画で視聴し、25日夜、FBに感想を投稿した。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100022241222173
◎ この日も、小野日子内閣広報官が司会し、会見を仕切った。菅氏は冒頭発言で、「先日、自宅療養中の妊婦さんが、受入病院の調整に困難をきたし、赤ちゃんを亡くされるという大変痛ましいことがあった」と述べた。官僚が書いた原稿の棒読みだ。
私が住む千葉県柏市の妊娠29週目の女性がコロナに感染したのに、入院受け入れ先が見つからずに自宅で早産し、赤ちゃんが死亡した事件のことだ。
菅政権のコロナ対応の失敗、五輪強行開催による医療崩壊で、尊い命が奪われたのだ。菅首相、あなたのせいで起きた過失致死事件だ。
「自宅療養」という用語がおかしい。国による医療放棄、棄民政策だ。
菅氏は会見で、今、必要な緊急医療施設について、何も語らなかった。一方、「企業や大学におけるワクチン接種」の成果を強調したが、27日朝の東京・渋谷の長蛇の列を見れば、国のワクチン政策は破綻していることが分かる。
◆ 「外国より死者が少ない」「光が見えてきた」と言い放つ
◎ 当初、ワクチンは自治体で、年齢、基礎疾患の有無などを考え、フェアに順番を決めていたのに、自衛隊が出張り、「職域・大学」接種が導入され、職業によって差別が生じた。
零細企業の労働者は接種を受けられない。大学に行かず労働している同世代が半数いる。企業や大学の施設を使うのはいいが、あくまで自治体がやるべきだ。
菅氏は「ワクチンの接種がデルタ株に対しても明らかな効果があり、新たな治療薬で広く重症化を防ぐことも可能。明かりははっきりと見え始めている」と述べ、「その先には、日常生活や社会経済活動の回復もしっかり検討し、全力でこの危機を乗り越えたい」と結んだ。
菅氏は会見で「明かり」を3度も口にした。市民が危機感を持たないといけない時に、どうして楽観的な見通しを語り続けるのか。
菅氏のオデコは確かに光っているが、私たちの光は全く見えない。
愛知県の大村秀章知事は26日の会見で「菅総理が会見で『明かりが見え始めている』と言われたけれど、全くそう思わない。まさに暴風雨のまっただ中、先が見えない」と発言した。
https://hicbc.com/news/article/?id=2021082614
◎ 小野広報官がいつものように質疑応答を始め、政府分科会の尾身茂長が隣に立った。以前は、「一人一問」「自席からの発言は控えてください」と言っていたが、最近言わなくなった。
小野氏は最初に内閣記者会の幹事社、北海道新聞の佐藤記者を指名した。
佐藤記者は「総理は7月末の会見で、今回の宣言が最後とする覚悟で対策を講じると述べたが、緊急事態宣言地域は21、重点措置地域を含めると33都道府県に拡大し、自宅療養者が重症化する例が連日報告されている。ワクチンに偏った政策や総理の言葉が国民に届いていないことが原因ではないか。自らの政治責任をどうお考えか」と聞いた。
また、「今回の宣言期限は9月12日に据え置かれた。自民党総裁選などの政治日程を考えたのではないか。12日に宣言を解除できるのか、いつになったら我々は日常を取り戻せるのか、道筋を示してください」と質問した。
菅氏は「デルタ株によって世界中で経験のない感染が広がっている。この危機を何としても乗り越えていく、それが総理大臣としての私に課された責任」「私の言葉について厳しい御指摘を頂いている。しっかり受け止めて真摯に対応していきたい」と回答した。
コロナ対応の失敗の責任をどう取るのかと聞いているのに、これから頑張ると答えるだけだ。会見での対応が真摯な姿勢になっていない。
尾身会長は楽観論を戒め、「臨時の医療施設の開設」を求めた。
◎ 幹事社の産経新聞・杉本記者が、25日午前中、菅氏が行った自民党の二階俊博幹事長との面談内容、総裁選・衆院選について聞いた。
その後、幹事社以外の質問に入り、NHKの長内記者が指名され、「衆議院選挙の前に自民党の役員人事を行う考えはあるか」と聞いた長内氏は毎回のように指名されるが、いつもつまらないことしか聞かない。
小野氏は「続きまして、それでは、ビデオニュース・ドットコムの神保さん、どうぞ」と言った。
神保氏は「総理が総裁選への出馬を表明しているということは、ここまでの菅政権のコロナ対策がうまく機能していると考えているからか」と聞いた。
菅氏は「諸外国はワクチン接種で日常を取り戻し始めている。私自身もワクチン接種に全力で取り組んできて、そこは良かったと思っている」と答えた。全く無反省だ。
神保氏は「ワクチンを打たれたから、菅政権の対策は、ここまでは成功ということでいいか」と再質問。
すかさず、小野氏が「自席からの発言はおやめください」と制止しようとしたが、菅氏は「他の国と比較して、死者の数とかを比べてみると、明らかになってくるのではないか」と答えた。
「他の国」がどこか不明だが、日本ではいま、全国で重症者が2200人を超え、死者も増えている。外国と比べるといい方だという説明は最悪だ。
小野氏の制止の声はマイクを通しているのでクリアに聞こえたが、官邸HPの文字記録では、小野氏の質問妨害の声は載っていない。改ざんだ。
◆ 回答間違いで唐突にお詫び訂正
◎ TBSの後藤記者は「政府はテレワークの推奨で出勤者の7割減少を目指しているが、総理は官邸・公邸、議員宿舎で仕事をしている。総理自らがテレワークを行う考えはあるか」と聞いた。
菅氏は「テレワークは率先してやらないといけない。今日の宣言を決めた会合はテレワークで行った」と答えた。
文化放送の山本記者は「さきほど、ワクチンや抗体カクテル療法の効果を上げて、明かりが見え始めていると言ったが、いまだ感染のピークも見通せない。国民にはその明かりは見えて、総理と同じ明かりは見えているのか。いつになればその明かりは届くのか」と聞いた。
菅氏はまたしても高齢者の感染者数が3%前後に減ったなどと延々と述べ、「そういうことによって、この明かりが見え始めてきている。そういうことが具体的になり始めているから、私は、明かりが出てきていると発言をさせていただいた」と答えた。絶望的な発言だ。
尾身氏は「人々の協力を得られにくくなっているということは、これは現実として私は受け止めたほうがいい」と語った。
この後、菅氏は唐突に、「すみません。先ほどのTBSの後藤さんの質問で、テレワークとオンライン会議、こうしたことについて、混同してお答えしてしまった。お詫び申し上げたい」と発言した。
菅氏が質問に誠実に答えず、言い間違えるのは何度もある。
最近でも「感染拡大を進める」「タリバンの首都カプール」と言い、「状況」を「情熱」と言い間違えている。
今回、会見の途中にわざわざ、お詫び訂正をしたのは、秘書官がメモを差し入れたのだろう。
◎ 西日本新聞の古川記者は「総理は政府にとって不都合なデータや、厳しい意見にも耳をこれまで傾けてこられたのか」と聞いた。
菅氏は「政府の考え方を分科会の中で説明して、了解を得た上で行っている」と答えた。真摯な返答ではない。
フリーランスの大川興業総裁、大川豊氏が「連日のコロナ対策、お疲れさまでございます」と言って、介護ヘルパーへの支援などを聞いた。公務員に「お疲れさま」という感覚に違和感がある。
◆ 非常事態下のパラリンピック強行開催を聞かない記者たち
◎ 小野氏は「それでは、恐縮でございますけれども、あと2問とさせていただきます」と告げて、共同通信の吉浦記者を指名。
次に「それでは、京都新聞、国貞さん、どうぞ。これで最後とさせていただきます」と発言。「総理は、以前、日本にはロックダウンはなじまないと言ったが、総理は何を根拠になじまないと言うのか説明を」と質問した。
菅氏は「憲法上の問題、そうしたものをクリアしなければなかなか難しい問題だと思っているから、なじまないというか、現在の法律ではなかなか難しいというふうな思いの中で申し上げた」と答えた。
多数が挙手し、質問を求める女性記者の声が上がる中、小野氏は「大変恐縮ですが、挙手している方につきましては、後ほど1問メールでお送りください。後ほど書面にて回答します。以上をもちまして、本日の会見を終了します。御協力ありがとうございました」と言って、強制終了した。
◎ 幹事社を含め14人が質問、58分で終わった。各紙の「首相動静」によると、菅氏は会見の後、議員宿舎に直帰している。「メールで質問を」という口実は納得できない。
会見では、横浜市長選の惨敗、宣言下のパラリンピック強行と児童の観戦、バッハ再来日について誰も聞かなかった。
菅氏が官邸玄関ホールで行う内閣記者会の番記者によるぶら下がりでの、若手の記者の質問の方が鋭く、しつこい。
閣議決定、内閣記者会の規約では、首相会見は記者会の主催と明記している。記者会が仕切るべき首相記者会見を、大した実績もないキャリア外交官に横暴な仕切りで進められているのに、抗わない社員記者たちは情けない。
キシャクラブ制度を廃止して、海外にある広報センターを設置するしかない。
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