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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「お金で心を売らなかった」名護市長選基地反対派勝利

2014年01月22日 | 平和憲法
 ◆ 次は東京だ! 【本音のコラム】
鎌田 慧(ルポライター)

 「象とアリの戦いだ。どっちが勝つか」。沖縄県名護市の辺野古浜のテントで、八十五歳の嘉陽(かよう)宗義さんが鋭いまなざしをむけてきた。もう八年も前のことだ。
 十九日の名護市長選で基地建設反対の稲嶺進市長が再選した。
 地元の保守層ばかりか、自民党の一部も巻き込んだ大闘争だった。
 沖縄振興予算三千五百億円、さらに二〇二一年まで毎年三千億円を支給-。安倍政権のカネ攻撃を沖縄の人たちのプライドが見事にはね返した。
 「お金で心を売らなかった」との市民の発言が伝えられている。あのジュゴンがすむ海を売って埋めたてるのは野蛮だ。「五十年後、だれがやったのかと子孫に聞かれることになる」と嘉陽さんは自分を励ましていた。
 辺野古と同じ日、福島県南相馬市では、脱原発の桜井勝延市長が再選された。それでも安倍首相は青森と島根の原発は建設させる、とテレビで語った。
 自民党惨敗の記念すべき日に党大会を開いていたのだ。首相は都知事選で舛添要一候補の勝利を訴えたが、気勢が上がらなかったようだ。
 今回の知事選は原発再稼働と安倍内閣の戦争準備を止めるものだ。
 「良心」の表明ではなく、「良心」の政治的な達成のための大胆な発想と行動が必要とされている。政党の枠を超えた、広範囲の勝手運的な運動を起こして、名護市に続く勝利で、暴政に歯止めをかけたい。
 『東京新聞』(2014/1/21【本音のコラム】)

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