「通すな！！通信」（最終号）

＜転送歓迎＞（重複ご容赦）　
「教育基本法の改悪をとめよう！全国連絡会」、並びに「都教委包囲首都圏ネットワーク」の渡部（千葉高教組）です。

　現行教育基本法に比べ、品位も見識もなければ、崇高な理想もない「やらせ改悪教育基本法」は、１２月２２日公布・施行のようです。
　その中身は、民主教育の否定と国家主義教育の徹底であり、教育の機会均等の否定と能力主義の徹底です。
　しかも、教基法改悪と同時に防衛庁が省に昇格し、この先には憲法改正が待っています。
　安倍の言う「戦後レジームからの脱却」は「戦前レジームへの回帰」に他なりません。
　しかし、それらは一度破綻したしろものです。
　アメリカ独立やフランス革命、そして明治維新にもに大きな影響を与えたジョン・ロックの『市民政府論』（１６９０年）には次のような一節があります。

　「一般に虐待され、権利を無視されている人民は、彼らの上に重くのしかかっている重荷を軽くするために、どんな機会をも待ちかまえている。
　　彼らは機会を欲し、求めているが、人事は変わり易く、弱点や事故に満ちているので、そういう好機は余りおくれずにやってくる。
　　こういうことが起きるのを見たことのない人は、ちょっとしかこの世にいきていなかったに違いない。
　　世界のあらあゆる種類の政府の中に、その実例を発見することのできない人は、余り本を読まなかった人に相違ない。」

　教育基本法は改悪されましたが、「やらせ」という汚点、烙印を消すことはできません。

　これは、これまでの枠を打ち破った新しい質の反対運動の発展によって、暴露され、勝ち取られたものだと思います。
　そして、この反対運動の中で市民、労働者、教職員、青年、学生、「障害」者、在日の人々、弁護士、知識人などに連帯の輪が広がり、新しい人々、とりわけ若い人々も運動に参加するようになりました。
　私たち一般ピープルの力は確実に大きく強くなってきたと思います。

　全国の仲間の皆さん！「通すな！！通信」は今号で最終号です。
　ご愛読ありがとうございました。
　これからも、ともに力を合わせ、
　　「やらせ改悪教育基本法粉砕！」
　　「憲法改悪阻止！」
　　「格差社会反対！」
　　「戦争反対！」
　のために闘いましょう！！

　最後に。
　東京では、先日までついていた木蓮の葉が落ちたと思ったら、もうすでに大きな蕾が春を待っています。
　「木蓮の蕾の中に秘めた春」（渡）

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