☆ <若者を再び戦場に送るな!(24)言行不一致の石破首相はすぐヤメロ!>
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・「戦争をさせない杉並1000人委員会」・「杉並コモンズ」の渡部です。
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9月27日、自民党総裁選で石破氏が当選しました。
その石破氏は、まだ総理大臣にもなっていない30日に、10月9日に衆院解散、15日に衆院選公示、27日に投開票をおこなうと表明しました。
このことについて、彼自身「おきて破り」だと認めました。
それまで石破氏はすぐには解散しないようなことを述べていました。
しかし、自民党総裁になったとたん、自分が言ったことをみずから否定し、早期解散・総選挙に言及しました。
旧統一教会や裏金の問題などの臭いものには蓋をして、一気に総選挙を行い勝ってしまおうというわけです。
あくまでも党利党略が第一で、多くの国民の生活は二の次なのです。
昨日(10月4日)、彼は「所信表明演説」を行いました。
旧統一教会問題には全く触れず、裏金問題についても具体的には触れませんでした。
(それどころか、首相になった10月1日には、裏金問題で処分された議員らをも原則公認する方針を示しています。)
その他、彼がこれまで述べていた<保険証の併用><原発ゼロへの努力><夫婦別姓の容認>などの問題についても触れませんでした。
また、「軍事オタク」と言われていた彼は、総裁選中に述べていた「日米地位協定の見直し」や、「アジア版NATOの創設」について、まったく触れませんでした。
そのうえで安全保障面では、「日米同盟を基軸に、友好国・同志国を増やし、外交力と防衛力の両輪をバランスよく強化し、我が国の平和、地域の安定を実現します。その際、自由で開かれたインド・太平洋というビジョンの下、法の支配に基づく国際秩序を堅持し、地域の安全と安定を一層確保するための取り組みを主導してまいります」と、岸田前首相と同じことを述べています。
彼は「軍事オタク」ではあっても、深い見識をもった「戦略家」ではないようです。
なのに、元防衛大臣であった彼は今回、防衛大臣には中谷元防衛大臣を、外務大臣には岩屋元防衛大臣を任命しています。
これではこれではまるで、「軍事オタク」を頭とした戦争準備内閣としか言いようがありません。
次に経済面政策を見ると、彼は総裁選前には金融所得課税の強化について「実行したい」と述べていました。
しかし、首相になった10月1日には、岸田文雄前政権の成長戦略を「着実に引き継いでいく」とし、10月4日の演説ではその事(金融所得課税の強化)にも触れませんでした。
それとは反対に「投資大国の実現」を打ち出しました。
金融所得を優遇することになるのは目に見えています。
まったく、言行不一致としか言いようがありません。
ところで、この「投資大国の実現」とは何を意味するのでしょうか。
それは日本の国を生産的な国ではなく、弱者や他国を搾取し、寄生する国にするということです。
レーニンは、第一次大戦の最中に『帝国主義』(1916年)という本を書いています。
その「第7章 資本主義の特徴の段階としての帝国主義」の中で、彼は次のようなことを述べています。
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・・次の五つの基本的標識を包含するような帝国主義の定義をあたえなければならない。すなわち、
(1)経済生活のなかで決定的役割を演じている独占を創りだしたほどに高度の発達段階に達した、生産と資本の集積、
(2)銀行資本と産業資本との融合と、この「金融資本」を土台とする金融寡頭制の成立、
(3)商品輸出と区別される資本輸出がとくに重要な意義を獲得すること、
(4)国際的な資本家の独占団体が形成されて世界を分割していること、
(5)最大の資本主義的諸強国による地球上の領土的分割が完了していること。
帝国主義とは、独占と金融資本との支配が成立し、資本の輸出が顕著な意義を獲得し、国際トラストによる世界の分割がはじまり、最大の資本主義諸国による地球上の全領土の分割が完了した、というような発展段階における資本主義である。
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「投資大国の実現」とはまさに、「(2)銀行資本と産業資本との融合と、この「金融資本」を土台とする金融寡頭制の成立」ということではないでしょうか。
また、「第8章 寄生性と資本主義の腐朽化」の中では、次のように述べています。
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帝国主義とは、・・ある少数の国々における、有価証券で1000億ないし1500億フランにも達する貨幣資本の膨大な累積である。
その結果、金利生活者、すなわち「利札切り」で生活している人々、どのような企業にもまったく参加していない人々、遊惰をもってその職業としている人々の階級が、もっと正確にいえば、こういう人々の階層が、異常に増加するようになる。帝国主義のもっとも本質的な経済的基礎の一つである資本輸出は、金利生活者層の生産からのこの完全な離脱状態をさらにいっそう強め、いっくつかの海外の諸国や植民地の労働の搾取によって生活している国全体にたいして、寄生性という刻印をおす。
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「投資大国の実現」とは、「金利生活者層」の増大であり、日本がまさに「帝国主義国」になるということであり、それは「寄生性という刻印」をおされた国になるということでしょう。
また、参考までに、レーニンは、「フランス語版およびドイツ語版への序文」(1921年10月)ではつぎのようなことも述べています。
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小経営者の労働にもとづく私的所有、自由競争、民主主義ーーすべてこれらのスローガンは、資本家と彼らの新聞が労働者と農民を欺瞞するためにもちいているものであるが、もはや遠い昔のものとなってしまった。
資本主義は、地上人口の圧倒的多数にたいする、ひとにぎりの「先進」諸国による植民地的抑圧と金融的絞殺とのための、世界体制に成長転化した。そしてこの「獲物」の分配は、世界的に強大な、足の先から頭のてっぺんまで武装した二、三の強盗ども(アメリカ、イギリス、日本)のあいだでおこなわれ、そして彼らは、自分たちの獲物を分配するための自分たちの戦争に、全地球をひきずりこむのである。
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これは、今私たちの眼前で起きていることではないでしょうか。
石破首相は演説の<おわりに>で、(憲法改正)について次のように述べました。
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憲法改正について、私が総理に在任している間に発議を実現していただくべく、今後、憲法審査会において、与野党の枠を超え、建設的な議論を行い、国民的な議論を積極的に深めていただくことを期待します。
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彼は、2019年に「戦力の不保持を定めた9条2項を削除し、軍隊の保有を定めるべきだ」と述べています。
これだけは、中身スカスカの演説中彼が一番言いたかったことでしょう。
しかし、すでに彼の「言行不一致」は多くの人に知れ渡りました。
もはや彼の言葉は何をいっても空しく響くだけでしょう。
だから私たちは、
・言行不一致の石破首相はすぐヤメロ!!
・戦争準備の石破首相はすぐヤメロ!
・旧統一教会ズブズブの議員は落とそう!
・裏金脱税の議員は落とそう!
・大軍拡・大増税・改憲・戦争に強く反対しよう!
・「草の根」から「道ばた」から、世直しを起こそう!
などの声をともに上げましょう。
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