《月刊救援から》
◆ 7・16武蔵野「聖火」セレモニー弾圧
~不当起訴ゆるさない!
◆ 7・16「聖火」セレモニー弾圧 アレが「威力業務妨害」!?
七月一六日、東京都武蔵野市の武蔵野競技場で、東京五輪の「聖火」セレモニーが行われました。
公道での「聖火」リレーが軒並み中止になるなか、苦し紛れに開催されたショボいイベントです。市民は完全に排除され、警察犬もウロウロする重警備のなかでの開催でした。
現時点では闘いの詳細を書くことはできないのでボカします。ひとりの抗議者が、会場を守るバリケードの手前の歩道でアレを鳴らしました。アレは最近どこで売っているのか分かりませんが、子ども時代には駄菓子屋にも売っていたアレです。
別に人を傷つけるようなアレでは全然ありません。今日も世界のあちこちで、アレはきっと街頭の抗議者によって鳴らされています。
「聖火」に水鉄砲で抗議した茨城の抗議者は一七日も監禁されてしまいましたが、アレも水鉄砲も、世界標準では絶対に非暴力直接行動の領域です。
しかし警察(武蔵野署)は不当にも、アレを鳴らした抗議者を「威力業務妨害」で現行犯逮捕しました。
しかも勾留状によると、アレの「威力」で「業務」を「妨害」されたのは、五輪組織委員会ではなく、現場近くにいた下請けの警備会社の社員だというのです!勾留状にははっきりと警備会社社員二名の実名が記されています。
末端の民間警備員を矢面に立たせて、オリンピックは弾圧すら民間委託するというのか!何という腐ったシステム!何というみっともない国でしょう!
◆ 救援会の反撃はじまる!
弾圧その日のうちに救援会が結成され、アピールやカンパ集めを精力的に展開しています。
武蔵野署抗議行動は四回にわたって展開しました。三鷹駅駅チカの武蔵野署は市民へのアピールカも抜群!私たち三多摩人士にとって、武蔵野署前は一つの反五輪運動の「現場」と位置づき始めています。
七月二七日には、勾留理由開示公判も立川地裁で開かれました。
公安事件は久々なのか立川地裁はひどい重警備。
金属探知機を二回通され、財布の中身を見せろとか、女性に対し男性係員が服をめくってベルトを確認させろとか。
大体コロナ対策で傍聴席を半分にしておいて、狭い通路に廷吏がビッシリ!体を触れるようにして通路を進まなければならないほどでした。弁護士が後日抗議の文書を提出すると言っていました。
本人は元気にアピールし、弁護士も求釈明しましたが、裁判官の答えはぼやっとしたものでした。
◆ 不当起訴!抗議のアレも鳴らない社会はゴメンだと感じる皆さんへ
七月三〇日、勾留一四日目で東京地検は起訴を決定しました。
オリンピックはまた一つ大きな罪を重ねました。弾圧五輪の実態がまたひとつ明らかにされました。
全国の警官を、そして八○○○人を超える自衛官を投入して警備された「平和の祭典」は、抗議者を獄につながずには遂行できないことが明らかになりました。
起訴には正直ガックリきました。でも、感覚は冴えています。
わたしは、自分自身ではアレを鳴らして抗議をするタイプの活動家ではありません。でも、これだけ問題のあるオリンピックにアレを鳴らして抗議する人がいるのは当然だと思うし、その抗議者を逮捕し、あまつさえ起訴する日本は、絶対に間違っています。自分ではアレも水鉄砲もやらないけれど、でも、わたしと同じように考える市民はたくさんいると思います。
わたしの目もすっかり覚めました。私たち救援会は、鳴り響いたアレが強引に生み出したこの攻防線に、大衆的で広範な陣形を作り出し、全力で反撃を展開します。
抗議のアレも鳴らない社会はゴメンだと考える皆さん、どうか支援を!公判カンパを!行動への参加を!弾圧粉砕!五輪反対無罪!共に!
(7・16武蔵野「聖火」セレモニー抗議弾圧救援会・井上森)
※ 【救援カンパ振込先】
郵便振替00150-8-66752(口座名:三多摩労働者法律センター)
※「7・16弾圧救援カンパ」と通信欄に必ず明記ください。
『月刊救援 628号』(2021年8月10日)
◆ 7・16武蔵野「聖火」セレモニー弾圧
~不当起訴ゆるさない!
◆ 7・16「聖火」セレモニー弾圧 アレが「威力業務妨害」!?
七月一六日、東京都武蔵野市の武蔵野競技場で、東京五輪の「聖火」セレモニーが行われました。
公道での「聖火」リレーが軒並み中止になるなか、苦し紛れに開催されたショボいイベントです。市民は完全に排除され、警察犬もウロウロする重警備のなかでの開催でした。
現時点では闘いの詳細を書くことはできないのでボカします。ひとりの抗議者が、会場を守るバリケードの手前の歩道でアレを鳴らしました。アレは最近どこで売っているのか分かりませんが、子ども時代には駄菓子屋にも売っていたアレです。
別に人を傷つけるようなアレでは全然ありません。今日も世界のあちこちで、アレはきっと街頭の抗議者によって鳴らされています。
「聖火」に水鉄砲で抗議した茨城の抗議者は一七日も監禁されてしまいましたが、アレも水鉄砲も、世界標準では絶対に非暴力直接行動の領域です。
しかし警察(武蔵野署)は不当にも、アレを鳴らした抗議者を「威力業務妨害」で現行犯逮捕しました。
しかも勾留状によると、アレの「威力」で「業務」を「妨害」されたのは、五輪組織委員会ではなく、現場近くにいた下請けの警備会社の社員だというのです!勾留状にははっきりと警備会社社員二名の実名が記されています。
末端の民間警備員を矢面に立たせて、オリンピックは弾圧すら民間委託するというのか!何という腐ったシステム!何というみっともない国でしょう!
◆ 救援会の反撃はじまる!
弾圧その日のうちに救援会が結成され、アピールやカンパ集めを精力的に展開しています。
武蔵野署抗議行動は四回にわたって展開しました。三鷹駅駅チカの武蔵野署は市民へのアピールカも抜群!私たち三多摩人士にとって、武蔵野署前は一つの反五輪運動の「現場」と位置づき始めています。
七月二七日には、勾留理由開示公判も立川地裁で開かれました。
公安事件は久々なのか立川地裁はひどい重警備。
金属探知機を二回通され、財布の中身を見せろとか、女性に対し男性係員が服をめくってベルトを確認させろとか。
大体コロナ対策で傍聴席を半分にしておいて、狭い通路に廷吏がビッシリ!体を触れるようにして通路を進まなければならないほどでした。弁護士が後日抗議の文書を提出すると言っていました。
本人は元気にアピールし、弁護士も求釈明しましたが、裁判官の答えはぼやっとしたものでした。
◆ 不当起訴!抗議のアレも鳴らない社会はゴメンだと感じる皆さんへ
七月三〇日、勾留一四日目で東京地検は起訴を決定しました。
オリンピックはまた一つ大きな罪を重ねました。弾圧五輪の実態がまたひとつ明らかにされました。
全国の警官を、そして八○○○人を超える自衛官を投入して警備された「平和の祭典」は、抗議者を獄につながずには遂行できないことが明らかになりました。
起訴には正直ガックリきました。でも、感覚は冴えています。
わたしは、自分自身ではアレを鳴らして抗議をするタイプの活動家ではありません。でも、これだけ問題のあるオリンピックにアレを鳴らして抗議する人がいるのは当然だと思うし、その抗議者を逮捕し、あまつさえ起訴する日本は、絶対に間違っています。自分ではアレも水鉄砲もやらないけれど、でも、わたしと同じように考える市民はたくさんいると思います。
わたしの目もすっかり覚めました。私たち救援会は、鳴り響いたアレが強引に生み出したこの攻防線に、大衆的で広範な陣形を作り出し、全力で反撃を展開します。
抗議のアレも鳴らない社会はゴメンだと考える皆さん、どうか支援を!公判カンパを!行動への参加を!弾圧粉砕!五輪反対無罪!共に!
(7・16武蔵野「聖火」セレモニー抗議弾圧救援会・井上森)
※ 【救援カンパ振込先】
郵便振替00150-8-66752(口座名:三多摩労働者法律センター)
※「7・16弾圧救援カンパ」と通信欄に必ず明記ください。
『月刊救援 628号』(2021年8月10日)
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