《電磁波研会報》から
◆ 測定報告 電磁波測定でよくある状況について
電磁波測定ではさまざまな状況が発生します。今号では、それらの出来事を測定した個人が特定できないように織り交ぜて併せて紹介していきます。
◆ 電磁波の存在自体に過敏に反応するケース
測定の依頼をされたた方は関東の地方都市にお住まいです。ただ、中核都市なので電磁波の影響は、少なからずあることは予測できます。
測定する家の周囲を見渡すと約500mの範囲に3基携帯電話基地局がありました。小さな子どもがいるので、これら基地局からの影響がとても気になるということのようでした。
まず、外からの影響を調べましたが、基地局が見える窓際では0.5~0,7V/mを超える値を示し、これまで測定した一般的な中核都市の値よりは高い値でした。
しかし、それ以上に室内の電化製品からの影響は、それらの数10倍ありました。
まず、冷蔵庫のすぐ前で子どもが食事をしていたのですが、冷蔵庫からの電磁波は20~30V/m、インバーター蛍光灯からが40~50V/m、またこの家には液晶付きのインターフォンがあったのですが、これも40~50V/mという非常に高い値でした。
外からの電磁波も低い値ではないのですが、それよりまず室内の電化製品への対応が第一です、とお伝えしました。
次に今度購入を考えているという分譲地に移動し測定をしました。そこからは携帯電話基地局が見えたのですが、0.15~0.18V/mという現在お住まいのところより低い値でした。
その後、近くの別の候補地に移動して測定しましたが、ここは0.14~0.16V/mで、先のところより数臆上では低いのですが、誤差の範囲とも考えられる値でした。それから数カ所10~50メートルの範囲で候補地を測定しましたが、どこも似たりよったりの値でした。
測定後、依頼された方に、電磁波は家の外からだけではなく、家の中からも多く発生していること、特にこの方のお宅の場合は室内が異常に高いことをお伝えしました。また、測定した分譲地はどこも似た感じであることもお伝えしました。
そしてそれから毎日、電話があり0.14V/mと、0.16V/mはどれくらい違いかとか、どれだけ影響があるのかとか、0.16V/mのところに住んでも大丈夫かという問い合わせがありました。
その度に0.14V/mと、0.16V/mの差は身体では感じることは難しいことと、0.16V/mは他の地域でもよくある値であることをお伝えしました。
その方から再度、測定の依頼があり、別の候補地を測定しました。その地域はおおむね、0.14V/m~0.22V/mの値でした。0.22V/mという値は今回の測定の中ではやや高い値かもしれませんが、それも近くにPHS基地局があるので原因も分かっているので、そこは避ければよいのです。
この測定を受けて、また何度もと問い合わせがあり、0.14V/mと0.22V/mの差はどれくらいかとか、0.22V/mの所は大丈夫かと、前回と同じような問い合わせがありあました。
◆ 電磁波をどうしても気になるなら郊外へ
電磁波は低ければ低いほうが影響がないことは間違いありません。しかし、都市に住んで便利な生活をしていると電磁波の影響はゼロではありません。
この方は、この値は大丈夫かと何度も同度もお聞きになりました。その度に、そこまで気になるなら今の場所ではなく、もっと郊外で人がほとんど住んでいないところに行った方がいいですよとお話しました。しかし、それはできないと。
また、外の影響を気にするのもいいが、室内のほうが遥かに値が高いと毎回言いましたが、外と中は別に考えているようで、そのことは不思議と気にされていないようでした。
電磁波が気になるのなら、まず自分がどんな電化製品を使っているか、それらからの距離はどれくらいあるかを気にしてください。
ここまで読んで、この方は特殊なように思えるかもしれません。しかし、程度の差はありますが、このような考えの方は測定をして多く出会います。
次の紹介するケースもよく出会う「私は電磁波で狙われている」です。
◆ 私は電磁波で狙われている!?
まず、今回紹介するケースはすべての人に当てはまるわけではなく、筆者が測定で出会ったケースを紹介することをご理解ください。「自分たちは電磁波で狙われているので、それを証明したい」と測定の依頼がありました。
まわりに気づかれたくないので、深夜に来てほしいということで、午前2時に近くに車を置き、数分歩いて測定の家に到着しました。
この家の周囲を見渡しても携帯電話基地局や送電線はありません,それらの影響はないようです。
さて、家の中に入り測定をすると、なぞはすぐ解けました。
依頼者がこの方向からという所には、コードレスフォン、インバーター式蛍光灯、インターフォンなどがあり、それらが発生源でした。
日中は家にいないで、夜これらの電源を一斉につけることで、そこからの電磁波を感じていたようです。
試しにブレーカーを落として、真っ暗の中で何か感じるかを聞いてみると、今は電磁波の攻撃は止まっているみたいだとお答えになりました。
つまりは家の中の電化製品から影響を受けているということでした。
別の方ですが、夜寝るときになると頭の近くに電磁波の攻撃を受けるという方は、枕元にコンセントから電源を取るラジオがあり、それを聞きながら寝ていたそうです。
実はそのラジオからの電磁波の影響を受けていました。
狙われているかどうかは不明ですが、電磁波を測定することで、何らかの解決の一助になることもあるようです。【鮎川哲也】
『電磁波研会報 NO.82』(2013/5/31)
◆ 測定報告 電磁波測定でよくある状況について
電磁波測定ではさまざまな状況が発生します。今号では、それらの出来事を測定した個人が特定できないように織り交ぜて併せて紹介していきます。
◆ 電磁波の存在自体に過敏に反応するケース
測定の依頼をされたた方は関東の地方都市にお住まいです。ただ、中核都市なので電磁波の影響は、少なからずあることは予測できます。
測定する家の周囲を見渡すと約500mの範囲に3基携帯電話基地局がありました。小さな子どもがいるので、これら基地局からの影響がとても気になるということのようでした。
まず、外からの影響を調べましたが、基地局が見える窓際では0.5~0,7V/mを超える値を示し、これまで測定した一般的な中核都市の値よりは高い値でした。
しかし、それ以上に室内の電化製品からの影響は、それらの数10倍ありました。
まず、冷蔵庫のすぐ前で子どもが食事をしていたのですが、冷蔵庫からの電磁波は20~30V/m、インバーター蛍光灯からが40~50V/m、またこの家には液晶付きのインターフォンがあったのですが、これも40~50V/mという非常に高い値でした。
外からの電磁波も低い値ではないのですが、それよりまず室内の電化製品への対応が第一です、とお伝えしました。
次に今度購入を考えているという分譲地に移動し測定をしました。そこからは携帯電話基地局が見えたのですが、0.15~0.18V/mという現在お住まいのところより低い値でした。
その後、近くの別の候補地に移動して測定しましたが、ここは0.14~0.16V/mで、先のところより数臆上では低いのですが、誤差の範囲とも考えられる値でした。それから数カ所10~50メートルの範囲で候補地を測定しましたが、どこも似たりよったりの値でした。
測定後、依頼された方に、電磁波は家の外からだけではなく、家の中からも多く発生していること、特にこの方のお宅の場合は室内が異常に高いことをお伝えしました。また、測定した分譲地はどこも似た感じであることもお伝えしました。
そしてそれから毎日、電話があり0.14V/mと、0.16V/mはどれくらい違いかとか、どれだけ影響があるのかとか、0.16V/mのところに住んでも大丈夫かという問い合わせがありました。
その度に0.14V/mと、0.16V/mの差は身体では感じることは難しいことと、0.16V/mは他の地域でもよくある値であることをお伝えしました。
その方から再度、測定の依頼があり、別の候補地を測定しました。その地域はおおむね、0.14V/m~0.22V/mの値でした。0.22V/mという値は今回の測定の中ではやや高い値かもしれませんが、それも近くにPHS基地局があるので原因も分かっているので、そこは避ければよいのです。
この測定を受けて、また何度もと問い合わせがあり、0.14V/mと0.22V/mの差はどれくらいかとか、0.22V/mの所は大丈夫かと、前回と同じような問い合わせがありあました。
◆ 電磁波をどうしても気になるなら郊外へ
電磁波は低ければ低いほうが影響がないことは間違いありません。しかし、都市に住んで便利な生活をしていると電磁波の影響はゼロではありません。
この方は、この値は大丈夫かと何度も同度もお聞きになりました。その度に、そこまで気になるなら今の場所ではなく、もっと郊外で人がほとんど住んでいないところに行った方がいいですよとお話しました。しかし、それはできないと。
また、外の影響を気にするのもいいが、室内のほうが遥かに値が高いと毎回言いましたが、外と中は別に考えているようで、そのことは不思議と気にされていないようでした。
電磁波が気になるのなら、まず自分がどんな電化製品を使っているか、それらからの距離はどれくらいあるかを気にしてください。
ここまで読んで、この方は特殊なように思えるかもしれません。しかし、程度の差はありますが、このような考えの方は測定をして多く出会います。
次の紹介するケースもよく出会う「私は電磁波で狙われている」です。
◆ 私は電磁波で狙われている!?
まず、今回紹介するケースはすべての人に当てはまるわけではなく、筆者が測定で出会ったケースを紹介することをご理解ください。「自分たちは電磁波で狙われているので、それを証明したい」と測定の依頼がありました。
まわりに気づかれたくないので、深夜に来てほしいということで、午前2時に近くに車を置き、数分歩いて測定の家に到着しました。
この家の周囲を見渡しても携帯電話基地局や送電線はありません,それらの影響はないようです。
さて、家の中に入り測定をすると、なぞはすぐ解けました。
依頼者がこの方向からという所には、コードレスフォン、インバーター式蛍光灯、インターフォンなどがあり、それらが発生源でした。
日中は家にいないで、夜これらの電源を一斉につけることで、そこからの電磁波を感じていたようです。
試しにブレーカーを落として、真っ暗の中で何か感じるかを聞いてみると、今は電磁波の攻撃は止まっているみたいだとお答えになりました。
つまりは家の中の電化製品から影響を受けているということでした。
別の方ですが、夜寝るときになると頭の近くに電磁波の攻撃を受けるという方は、枕元にコンセントから電源を取るラジオがあり、それを聞きながら寝ていたそうです。
実はそのラジオからの電磁波の影響を受けていました。
狙われているかどうかは不明ですが、電磁波を測定することで、何らかの解決の一助になることもあるようです。【鮎川哲也】
『電磁波研会報 NO.82』(2013/5/31)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます